温度操作能力

 ここでは、私が考えたオリジナルの能力である「温度操作能力」を解説します。無断利用歓迎。

温度操作能力

・この能力は、物質の熱運動の激しさを変化させ、物質の温度を変える能力である。物質の態にかかわらず温度を操作できる。

・温度を操作する範囲は必ず真球形状であり、操作できる半径は1cm~50kmである。      

・温度は -200℃   から 23170℃ まで自在に操作できる。

・温度を操作する際には、「A という場所で、半径  r  を  N ℃ に変える」と念ずる必要がある。より広い範囲を指定するほど、N の値が操作する対象の温度と離れているほど、より強く長く念ずる必要がある。固体、液体、気体の順で、温度の変化により強い念が必要となる。温度を操作する範囲は、必ず球状である。

※A の場所が能力者のいる場所と離れているほど、r  と  N の値は不正確となる。

※A は、地名あるいは緯度経度で指定する。雑把に地名を指定する場合、能力者から最も近い地名を冠された地域が対象となる。例えば、大阪で「元町」を指定した場合、神戸の元町が対象となるし、東京で指定した場合には横浜の元町が対象となる。

※r は、Si 単位系のいずれかで指定する。「子供の身長くらいの大きさ」と言った風に曖昧に指定することはできない。

※N はセルシウス温度である。例えば、華氏90度にすると念じた場合、摂氏90度と自動的に変換される。180ケルビンと指定した場合には摂氏180度に変換される。

・より広い範囲を指定するほど、あるいは N の値が操作する対象と離れているほど、温度を操作した際に強いめまいが生じる。めまいは長くとも12時間で治まる。

めまいは、固体の温度を操作した際に最も強く発生する。めまいの強さと長さは、能力者から操作する場所までの距離と、操作半径の大きさと、温度操作の度合いの3つの要素に依存する。

・めまいは、オプションで 1. 腹痛 2. 吐き気 3. 頭痛 4. 胸痛 のいずれかに替えることもできる。 デフォルトはめまいである。

・温度を操作した際には、温度を操作した範囲の外側の物質の温度が変化する。これは周辺から温度を操作するのに必要な熱運動のエネルギーを得るか、あるいは放棄するためであり、N の値が操作する対象の温度と離れているほど、より広い範囲の温度が変化する。

例えば、気温32℃の夏場に半径10km を20℃まで下げた場合、その周囲の気温は上昇する。

※A から5000km圏内に必要な熱運動のエネルギーを得られる物質が充分に無い場合、能力は発動しない。

・十分に広い範囲を、大きく温度操作した場合には、操作後、温度差により空気の流れが生じるものと考えてよい。

・能力者は温度を操作する以外に特別な性質を持たない。よって、例えば、自らの周囲の温度を3000℃まで引き上げた場合、能力者は熱すぎて死亡する。

・能力者は、生物がこの能力により温度を操作されるかどうかを能力発動前に決定できる。デフォルトでは操作されない。生物にも影響を及ぼす場合、念じに「生物温度操作」を加える。ここでの生物は、

(1) 外界と膜で物理的に仕切られている。

(2) 代謝(物質やエネルギーの流れ)を行う。

(3) 自分の複製を作ることができる。

の3か条を満たすものとする。

ただし、生物温度操作を念じずに温度を操作した際にも、操作後は生物も影響を受ける。

・温度を操作する際、温度操作の範囲内にある特定の物体(物質)を温度操作の例外とすることができる。ただし、物体の情報を把握できていなければ、この操作はできない。

・この能力を、自分以外に移すことは原則としてできない。死亡または脳死に陥った際には、能力者に一番近い場所にいる人間が無条件で新しい能力者となる。能力者由来の物質を摂取・注入などしても、新たな能力者にはなれない。人類が全て滅亡した場合、この能力は消滅する。