レーゲン語の綴りと発音は単射ではない

 このタイトルは、いってしまえば「レーゲン語には発音は同じだが綴りが違う単語の組が存在する」ということである。

 これは私の勝手なイメージなので実際とは違うかもしれないが、日本で作られた多くの人工言語は綴りと発音が単射である、つまり綴りが違えば発音も違っていると思う。例はシャレイア語やアルカ、ボアーボムなどである。「日本で」という条件を外せばエスペラントやインターリングア、イド語などもあてはまる。

 いっぽうレーゲン語では綴りは違うが発音は同じである単語が少ないながらある。代表的な例をいくらかここにあげてみよう。

ひとつでも反例があれば、単射であることは否定できる。

補足:数学における単射の定義

集合 A から B への写像 f が単射であるとは、A の任意の元 x, y に対して、

x ≠ y ⇒ f(x) ≠ f(y) 

が成立すること。


 このページでは写像を例え的に曖昧に扱っているが、あえて定義するなら、今回の写像は A = (ある言語における単語の綴り全体の集合)、B = (その言語において存在しうる発音全体の集合)となるだろうか?

※「発音全体の集合」は複数音節のかたまりを含む。