助動詞と助副詞

助動詞

 助動詞は動詞に話者の心理や推測などの意味を追加する動詞の一種です。助動詞は必ず動詞の一つ前に置きます。また、助動詞の後の動詞は原型となり、代わりに助動詞が活用します。

 レーゲン語には12個の助動詞があります。以下の表にまとめました。

 zen と ool 以外の助動詞は、通常の動詞と同じ活用です。zel と ool の活用は、それぞれ以下の通りになります。この2つの助動詞の活用は、一部、一般動詞の活用と同じです。

 助動詞はその直後の動詞にしか作用しません。なので「私はレーゲン語を話せるが、彼は話せない。」は

Tuu zen tas Leigenlenqek, jomn Mii zens tas. ※tas: (~を)話す jomn: ~だが

なります。

 英語では、三単現での助動詞は活用しません("He wills go to the park." とはなりません)が、レーゲン語ではすべて活用します。

例:Doo zenen xapen Zaut. (あなたはそれを食べてもよい。)  Doo zen xapen Zaut としてはいけません。

助副詞

 助副詞という言葉は聞いたことがないものであろうかと思われます。

 助副詞はレーゲン語特有の副詞で、簡単に言うと動詞の後ろに置かれる助動詞です。助副詞は助動詞と違って活用しません。時制や相の表現は動詞の活用で表します。

 助副詞の大半は助動詞と同じ形です。たとえば、助動詞 zen は可能などの意味ですが、これを動詞の後ろに回すと助副詞 zen となり、可能性の意味に変わります。

 以下が主な助副詞の表です。

 助動詞と助副詞は併用できます。例:Tuu zen loik mengas pedonek. (私はテニスができるようになりたい。)※loik: (~を)遊ぶ pedon: テニス

 また、助動詞は2つまでなら連続させることができます。この際は、一番最初の助動詞のみが活用します。

 例:Nii ooleis zen auf. (彼女は歩けるようになるだろう。) ※auf: 歩く

 次回は形容詞と副詞です。