爆弾能力

　このページは、私が仮想のものとして即席で考えた能力について記述します。太球とは全く関係ありません。無断利用もご自由にどうぞ。

爆弾能力

・この能力は、累計で5分以上触った物体を爆弾にする能力である。

・爆弾にする物体(予定物体)の質量は5g以上でなければならない。重さの上限は10トン。予定物体は、固体でなければならない。例えば、溶けかけた氷を予定物体にした場合、まだ溶けていない部分のみが予定物体となり、予定物体であった部分が溶けた場合、ただの水に戻る。その溶けた水が再び固まった場合、質量の85%以上が保たれていれば予定物体に戻る。

・予定物体は、2.0m/s以上の速さで物体にぶつかるか、3Mpa以上の圧力を継続して5秒以上かけられると爆発する。爆発するには、予定物体の質量の10％以上が加速または加圧されていればよい。

・爆発の威力は、ティッシュを吹き飛ばす程度から、TNT火薬100kt分まで、自由に調節できる。爆発時には、威力に応じた爆音が鳴る。余りに威力が少ないと、「ポン」という音が聞こえる。爆発の威力にかかわらず、爆発によって放射性物質は放出されない。

・爆発するときに放射線はほとんど出ない。

・予定物体を爆発させるためには、事前に爆弾にするという強い思いを頭に思い浮かべなければならない。爆発させる水準になった予定物体を、特に準備物体という。威力の高い爆弾にしたければ、より強く、より長く思わなければならない。また、重い予定物体は、より容易に準備物体になる。

予定物体が準備物体に変化するときは、能力者はこれを直感的に感知することができる。

・準備物体は当然爆発に巻き込まれるが、威力が低ければ再び使えるほか、また予定物体にすることもできる。

・予定物体は、質量の20％以上を喪失すると予定物体でなくなる。予定物体でなくなった物体を再び予定物体にすることは可能である。

・準備物体は、準備物体になってから1時間の間は、準備物体としての機能を維持する。機能を維持できる時間の長さは、念じることで最大1週間まで延ばせる。より重い準備物体ほど、少ない労力で期間を延ばせる。

・余りに高い爆発威力にすると、準備物体を準備物体とした能力者に相応の痛みが襲う。100gの準備物体の場合、出力100ktでは、陣痛の2倍ほどの痛みが丸3日間、腹だけではなく全身に襲いかかる。1ktでも、陣痛の3分の1ほどの痛みが1日ほど続く。痛覚以外に体に影響は出ないが、痛すぎて失神する、痛すぎて死ぬなどはありえる。痛みの種類は、疼痛に近い。神経ブロックなどによって痛みは軽減させられる。

・より重い物体を爆発させることで、痛みを抑えられる。たとえば、1kgの準備物体を出力100ktで爆発させた場合、陣痛並みの痛みが丸2日続く程度で済む。痛みが出はじめる目安は、6畳の部屋を丸ごと吹き飛ばす威力である。

・前述したが、痛みが襲うだけで体に異常は出ないので、病院に行っても痛覚神経の異常だと処理されるだけである。

・予定物体は、何個でも作ることができる。また、任意の予定物体は、いつでもこれをただの物体に戻すことができる。ただし、予定物体の情報を充分把握できていなければ、物体へ戻すことはできない。

・能力者は、準備物体に近すぎると、爆発に巻き込まれ、威力に応じた怪我を負うか、死亡する。能力者は、爆弾能力以外は全くその他の人間と同じ性質を持つ。

・厳密にいえば、予定物体は定められた威力の爆発を、一定条件下で起こせる物体であり、爆弾ではない。よって、不燃性の予定物体を燃やしたり、爆発に巻き込ませたりしても、予定物体は爆発しない。

・生物を予定物体にすることは可能である。この場合、固体部分のみが予定物体となり、血液やリンパ液などの体液は予定物体とならない点に注意すべきである。爆発時には、威力に応じて全身が損傷し、威力の大きさによっては、体中が爆発を起こして死亡する。

・能力者は、自身を予定物体にできない。能力者から出た物体を予定物体にすることは可能である。

・この能力を、自分以外に移すことは原則としてできない。死亡または脳死に陥った際には、能力者に一番近い場所にいる人間（Homo Sapiens）が無条件で新しい能力者となる。能力者由来の物質を摂取・注入などしても、新たな能力者にはなれない。人類が全て滅亡した場合、この能力は消滅する。

・物体の一部のみを予定物体にすることは、総質量が50kg以上の物体でのみ可能である。この場合も、5g以上の部分しか、予定物体にならない。