レーゲン語って?
レーゲン語の概要
レーゲン語はわたくし Kainex(カイネッシュ) が2019年8月ごろから作っているアプリオリ人工言語です。2019年6月ごろに人工言語アルカを知り、自分もアルカのような人工言語を作ってみたいと思い、実際に作ってみました。一時は作業中断したりもしましたが、これからも少しづつ作っていく予定です。
漢字音写は「麗源語」で、漢字一文字で表すと麗語です。
レーゲン語の目的
このレーゲン語は何よりも、発音のかっこよさを目的に据えて作っています。人工言語の分類でいうとアルカ、リパライン語などと同じ芸術言語にあたります。今はまだ日常生活や他人との会話に用いるのは語彙数の不足により困難ですが、いずれはこれらを可能にすることを目指します。
レーゲン語はアルカ(と Seren Arbazard 氏の人工言語に対する考え)に影響を受けているので、言語の現実感を高めるため世界設定が存在します。
レーゲン語の特徴
レーゲン語のほかの言語と比べて特徴があると思った点をいくつか挙げてみます。
発音
レーゲン語で最も重視しているのがこの発音です。日本人に発音しやすく、かつ格好良く、厳格に聞こえる発音を目指しています。母音は5つで、子音は22個存在します。幾つかの音を除いては日本語と同じ音しかないので、日本語話者にとっては練習すれば英語よりも発音しやすいです。
発音上の特徴では、パ行とチャ行が少なく、摩擦音がかなり多いです。ドイツ語をさらに堅くした感じの発音だと思います。また、リンキングがあまり発生しません。
2. 文字
レーゲン語ではレイトシージェという全26文字の表音文字を使用します。半分ぐらいがアルファベットと似た形をしていますが、発音は全く異なります。最初は独特の形にしようと試行錯誤を重ねましたが、書きやすさを求めるうちにアルファベットと似た形になりました。
レイトシージェが使えない環境下ではラテン文字転写を用います。
3. 文法
文法はかなり簡単でした。今はかなり複雑化しています。英語と同じSVO語順ですが、時制の一致などはなく、やや日本語的に書けます。ただし、名詞や動詞の変化が複雑なので、そこは覚えるのに苦労するかもしれません。語順は基本的にSVOでなければなりませんが、格変化語尾などを用いればある程度は自由に語を並べられます。主語の省略もできます。
レーゲン語の品詞は7つありますが、前表詞(ぜんひょうし)という品詞が特徴的です。前表詞は英語の前置詞と副詞を合わせたような品詞で、これを用いるとかなり多様な文を作ることができます。また、感情詞という品詞も特徴的です。感情詞は書き手の気持ち(尊敬、軽蔑、驚きなど)を表すもので、これにより日本語に似た語感を出すことができます。
日本語的に書ける点としては、代名詞の多さも挙げられます。さすがに日本語と同じぐらいの量はありませんが、英語に比べれば多いです。
また、単語を比較的容易に推測できることも似ています。漢語を繋げて新しい語を作れるように、レーゲン語も単語同士をそのまま繋げて新語を作れることが多いです。
総合的には、屈折語的ですが、接辞を多用して単語の意味を変えるのでやや膠着語的であるともいえるでしょう。
4. 世界設定
数回の変遷を経ながら、世界設定はより強固になっています。レーゲン語が話されているのはレイトガイジェンという国で、地球に当てはめるとドイツ~フランスに位置します。
レーゲン語の歴史
作者は小学生のときにも(非常に小規模ながら)人工言語を作っていました。昔から人工言語への関心があったようです。
レーゲン語の原型は2017~18年ごろにあった、英式語という言葉です。これを5回以上改造し、2019年9月に本格的な製作に取り掛かりました。
詳しくは、現実世界でのレーゲン語の歴史 をご覧下さい。
レーゲン語を作る際に参照にしている(した)言語
・アルカ
言語には文化が必要だとか、単語の語法の考えなどに感銘を受けました。現在も造語の際は参照にすることが多いです。アルカなくしてレーゲン語はなかったでしょう。
・ドイツ語
名詞や動詞の変化を参照にしました。レーゲン語の発音は基本的にドイツ語に似たものになることを目指しています。単語が長くなりやすいのもドイツ語的といえるでしょう。
・英語
文法を作る際に大いに助けになりました。また、個人的に面倒だと思っている冠詞や不規則変化を排除しました。造語の際に英単語の語源を調べ、参照にすることも多いです。
・ラテン語
直接のかかわりはないですが、英単語はラテン語から来ているものが多いので語源を調べるときによく目にします。
・リパライン語
いっとき格変化がかなり複雑だったことがあるのですが、リパライン語の簡潔さを見て簡略化しました。単語の響きも少し影響を受けています。
・日本語
感情表現の豊かさを参考にしました。