宗教

 Barrziljil empal aodas, let dissbikt aodas. ― Lukten Azenpfa 人間が存在する限り、宗教もまた存在する。――ルクテン=アゼンプァ(古タゴマスの哲学家)

 太球にも宗教は存在します。世界各地に宗教があり、その形態は様々です。このページでは、太球で信仰されている主な宗教を掲載・解説します。三大宗教は太字にしています。

ルザーユ教(Ruzaaydissbikt)

信者数:約21億2000万人

聖典:『導書』

聖所:リティジオン(クレイユ神聖皇国)など

概説:主にロイテンツ州、つまりレイトガイジェンの辺りで信仰されている宗教です。50年頃から徐々に発展していき、玄歴100年頃に宗教として確立されました。多神教であり、5人の神が互いに鎮まること(善静, xoikslaasonx)により世界の平衡が保たれるという信仰のもと、祈禱と奉仕によって現世と来世での幸福を目指すことが目標です。植民地政策とともに世界へ拡散したため、現代においても世界中に信者が存在し、世界的な宗教となっています。毎年4月34日に行われる祝福祭の「シュヴァガレツァー」は太球世界のクリスマスのような行事であり、非常に有名です。

ヴァークェイム教(Vaakweimdissbikt)

信者数:約5億8000万人

聖典:『神々の記録』『デミントス記』など

聖所:スクラーダ(タゴマス)

概説:タゴマス付近の東ロイテンツとよばれる地域で信仰されている宗教です。もともとはルザーユ教の一派でしたが、玄暦230年頃に別の宗教として独立しました。様々な神々が織り成す神話をもとに、彼らに祈りを捧げることにより各方面での成功・繁栄を願います。独立してからかなりの時間が経っているので、様々な面でルザーユ教とは相違点があります。しかし、例えば、ルザーユ教での五大神がヴァークェイム教でも上級の神である、セルイェメートという礼拝堂で祈禱するなどの共通点はあり、この2つの宗教がもともと同一のものだったことが窺えます。

玄巖教(げんがんきょう、Jonzangdissbikt)

信者数:約12億2000万人

聖典:『玄巖之傳』『心修法書』

聖所:慶登(けいとう、ファンジオ, Fhan-Zio)(紋令大帝国)

概説:北灘~東侯王国、つまり紋字文化圏で信仰されている宗教です。前玄歴250年ごろ、玄巖(げんがん、ジョンザング, dzön-zang)により開かれました。「一天大是」(天はおおむね神の意。つまり、一つの神が大いに正しいということ。)を旨とし、修行によって自らを凡人(何もしていない人間)の段階から修者の段階に引き上げることを目指します。そのため、玄巖教は一神教とされやすいですが、神以外にも多くの神の使いが神話に登場し、その中には神に匹敵する力を持つ者もいるため、一概に一神教とは言えません。信徒の大半は一日数回の祈禱と年数回の参拝で修者になれる億手派です。

 信仰の都合上、玄巖教徒は牛肉と馬肉を月に1回以下しか食べません。

シェハム教(Xehamudissbikt)

信者数:14億1000万人

聖典:『テスノセカ』『ザイハグ』

聖所:ガターニレホ(サソメ)

概説:ナッセ大陸中部~北部で信仰されている宗教です。玄歴220年にメグジエフ=ガターニ(Megujiehu Gataani)が神の伝言を受け取ったとして創始しました。絶対神ガイハス(Gaihasu)のみを神と信じ、様々な献身や慈善行為を行うことにより、来世で楽園にて生きられるようにする一神教です。「シェハム」とは、ウケーアゼルヴァ語で「揺るぎなき」という意味であり、ガイハスが絶対神であるという事実が決して揺るがないということを表しています。信徒は「ガイタモア(Gaitamoa)」と呼ばれ、神の下僕とされます。教義の都合上、魚と酒は摂取できません。一般には喫煙も禁止です。

テイダネシュ教(Teidanexdissbikt)

信者数:7億人

聖典:『聖トリガノ伝記』など

聖所:ジュークェマハ(セケシヤムス社会主義国)

概説:東ノートムスで信仰されている宗教です。現在のセケシヤムス社会主義国南部にあるジュークェマハが発祥です。創造神ラスワット(Raswat) を崇拝し、謙虚に、礼儀正しく、道徳と倫理を持って、善良に、そして正確に暮らすことで、幸運と神啓が得られるとされます。どんな悪事も善事により帳消しにできるという考えがあるので、テイダネシュ教は「寛容な」宗教であるとされます。