繫辞

 繫辞(けいじ)とは主語と補語を結び付ける語のことで、簡単にいうと be動詞のことです。たとえば英語のI am a human.という文では、I = a humanという関係が成り立っています。

 この = を意味するのが繫辞です。

 また、I am sleepy.という文では、I = sleepy という状態である、という関係が成り立っています。

 この「状態を示す」という働きも繫辞の役割です。

 レーゲン語の繋辞の原型は tis です。tis は人称や時制、相によって不規則に活用します。以下が活用表です。

 覚えるのが大変と思ったかもしれませんが、とりあえず現在形と過去形さえ覚えておけば充分です。正直言って完了相はほとんど使いません。

では、いくつか例文を作ってみましょう。

1.Tuu tis empal. 私は人間だ。※empal:人間

2.Mii tant empal. 彼は人間だった。

3.Nii tiis pau siwelas. 彼女はそこにいる。※pau siwelas: そこに

4.Junt doo tixen gwog? お腹が空いたか。 ※gwog: 空腹の

次回は前表詞です。

補足:繫辞は厳密には = ではなくて ∈ (属する) を表すものだとも考えられます。例えば、I am a human. では、私 ∈ 人間全体の集合 ということです。