ウクライナ国歌

本文

Ukrrayina beirris nan teus, let Nir xraiz on Nir haiyel.

Weshesti, gisentestan xnitis zaist del le Baurr.

Doliine beirris zaist cat saxakam okt Sontil.

Baurr lekraa rrakex Baurram diibaek, te Baurram hetel.

Baurr deqeit ool Baurram pfyudor on fuudor isten haiyel,

On Baurr lan lesek Baurr tves Kozaaker bolke.

訳文

ウクライナは未だ滅びない、その栄光もその自由も

同胞よ、運命は再び我らに微笑むだろう

敵は陽の下の露のように消える

我らは我らの手で我らの地を治めよう

我らは自由のために心身を捧げ

そして、我らがコサックの子孫であると示そう

解説

 ウクライナ国歌の訳。今回は歌えるように音節の量を調節しているので、意訳したり約めた箇所がある。訳文はウクライナ語からの訳ではなく、レーゲン語版歌詞からの訳である。


一行目

・Ukrrayina:ウクライナはそのまま音写して"Ukrrayina"とつづる。地球由来の外来語はすべて一型名詞になる。

・let:letは「~も」という意味の副詞で、ここでは haiyel までを修飾している。haiyel はhaiy(自由)の与格形。

・Nir:国家や船舶などの三人称はNii(彼女)である。

二行目

・del:delは、繰り返しを表す接辞の de に、副詞化の接尾辞-ul をつけた語である。

・Baurr:Baurrは「我らは」という主格の意味もあるが、ここでは与格の意味。le は与格前表詞。

三行目

・zaist:ここでは助副詞用法で、強い意志を表す。

・saxakam:saxak(露)の属格形。cat は属格前表詞。

・Sontil:Sont(焔陽)の与格形。「太陽」を意味するレーゲン語 Xaiklan をそのまま使うと音節的に無理が生じるので妥協した。

四行目

・diibaek:diiba(大地) の対格形。

・ hetel:het(手) の与格形。het は三型名詞。