DPRK-POP和訳

 ようこそ。北朝鮮音楽を存分にお楽しみくださいませ。

警告:専ら政治利用を目的として、このページを使用しないでください。このページは、北朝鮮音楽を、あくまでも音楽として楽しむことを目的としております。

歌い方

・全部日本語で歌う(固有名詞含めて)……一番吹き替えらしくなりますが、一部発音しにくくなる曲があります(朝鮮労働党万歳、金正日将軍の歌など)。

・固有名詞のみ朝鮮語で歌い、ほかは日本語で歌う……全部日本語で歌うより歌いやすくなります。

・はじめや最後の部分だけ、朝鮮語で歌う……二言語で歌うことで雰囲気が出ます。

曲の配列

国歌→金一族の名が出てくる歌→金一族に関する歌→党や社会主義に関する歌→軍歌→そのほか の順で載せていますが、前後することもあります。

おことわり

 このページでは、北朝鮮のメディアが行う表記法に倣って、金日成、金正日、金正恩の名を太字で表記します。

頻出用語/人名説明

金日成(김일성, キムイルソン/きんにっせい 1912~1994)……北朝鮮の建国者であり、初代最高指導者(肩書きは首相→国家主席)。満洲にて抗日パルチザンを務め、1948年に北朝鮮を建国。建国後は死ぬまで最高指導者の位置に就き続けた。現在は「永遠の主席」にあり、北朝鮮ではもはや神にも等しい存在として深く崇め祀られている

金正日(김정일, キムジョンイル 1941~2011)……北朝鮮の第二代最高指導者(肩書きは総書記)。おそらく、ソ連東部の生まれ(北当局は白頭山生まれと主張している)。成人後は政界の路を順々に歩んでいき、ついに1974年2月、金日成の後継者として頂戴される。最高指導者となった後には大規模な粛清や先軍政治を行い、そのほか拉致被害者の一部送還も行った。現在は「永遠の総書記」にあり、金日成と同じく崇拝の対象となっている。

金正恩(김정은, キムジョンウン 1984?~)……過去には金正雲や金正銀という漢字表記もあった。北朝鮮の第三代最高指導者(肩書きは第一書記→総書記)。現役の最高指導者である。「白頭の血筋」とされるが、実のところ、母の高容姫は在日朝鮮人である(帰還事業により北へ渡った)とされる。金正日の死前から後継者としての存在感を増していき、彼の死後、後継者として頂戴される。指導者としては、金正日よりもやや人民に寄った姿勢が見られ、人民の前に姿を表すことも多くなった。だが、粛清や飛翔体発射実験などの恐ろしい面は引き継いでいる。

将軍様(장군님, しょうぐんさま/チャングンニム)……敬称。一般には、金正日のことを指す。まれに、金日成も指す。「将軍様」という言い方は朝鮮語の逐語訳で生まれたものである。「将軍」だけなら、金日成、金正日、金正恩のいずれも指す。

元帥様(원수님, げんすいさま/ウォンスニム)……金日成、金正日、金正恩のいずれも指す敬称。この三人はいずれも生前に朝鮮民主主義人民共和国元帥の称号を持っている。

首領様(수령님, しゅりょうさま/スリョンニム)……一般には、金日成金正日を指す。たいてい金日成。単に指導者の意で用いられることもあるらしい。

白頭山(백두산、はくとうさん/ペトゥサン)……別名、長白山(チャンベクサン)。中国と北朝鮮との国境付近にある活火山。朝鮮にとっての「富士山」といえる山であり、北朝鮮と韓国、どちらの国歌にも登場している。白頭山は朝鮮の揺りかごであるという考えが、朝鮮にはある。北朝鮮の金一族は「白頭の血筋」とされることからも、その崇拝ぶりがうかがえよう(実際は「白頭の血筋」など大嘘である)。

三千里, 錦繡江山(삼천리, 금수강산、さんぜんり/サムチョリ, きんしゅうこうざん/クムスガンサン)……どちらも朝鮮の雅称、美称である。三千里は朝鮮半島の大きさをあらわす(三千里≒1200km)。錦繡江山は美しい国土、というくらいの意味である。なお、平壌には「錦繡山太陽宮殿」という金日成、金正日の遺体安置所がある(金日成の生前は、官邸だった)。

主体主義/主体思想(主体:주체, しゅたい/チュチェ)……金日成がつくった社会主義政治思想が主体思想である。それを主義とすることが主体主義である。主体思想は、「思想における主体、政治における自立、経済における自立、防衛における自衛という四つの柱をもつ。単に主体とよばれることも多い。

・千里馬(천리마, せんりま/チョルリマ)……朝鮮における伝説上の馬。一日に千里(≒400km)を走るとされる。北朝鮮では著名であり、「千里馬の速度で」という語句はよく出てくる。なお、千里馬の平均の速さを計算してみると、約16.7km/hであり、ママチャリ並みである。「万里馬」という亜種もある。

・旗幟(きし)……のぼり旗のこと。

・領導(りょうどう)または 嚮導(きょうどう)……指導とほぼ同じ意味。

曲集

 人名・地名は基本的に朝鮮語読みのほうが歌いやすいでしょう。朝鮮や錦繡江山などは例外です。

 おおむね、国歌➞指導者の歌(指導者の名前が題名や歌詞に出てくるもの)➞指導者の歌(そのほか)➞そのほかの歌 の順番で並べています。

 「註:」は、歌い方に関する補足情報を、「補足説明:」は、曲の内容や時代背景などを説明するものです。

愛国歌(애국가愛國歌), 朝鮮民主主義人民共和国国歌)

(各国国歌の日本語版 にも載せてあります)

三千里 美しき国 半万年の 歴史

輝く文化に育つ 聡(さと)き人民の 栄光よ

心身皆捧げ 朝鮮 永く 仰げ

真理が 結ぶ意志 世に先駆け行け

(怒濤も払ふ力 人民の 意志で 立つ国

限りなく強き 朝鮮 永遠に 輝かせ)

※カッコ内 繰り返し

別バージョン(和語多め)

三千里 広き御国 万代(よろづよ)の 歴史

光る 文化に育つ 聡き民の 誉れ

心と身捧げ 朝鮮 永く 仰げ

真理が 結ぶ意志よ 世の先へ 進め

(浪も 払ふ力 民の意に 在る国

果てなく 強き 朝鮮 永く 輝かせ)

※カッコ内 繰り返し


補足説明:この歌は北朝鮮の建国後まもなくに作られたため、個人崇拝的な歌詞はありません。第二国歌の「輝く祖国」も同様です。題名が大韓民国国歌と同じであるため、一番の冒頭をとって「朝は輝け」ともいいます。

金日成将軍の歌(김일성장군의 노래)

鴨緑江(アムノッカン)の流れに 血の跡よ

自由朝鮮を花束に 輝かせる偉大な跡よ

(ああ 名も慕わしい 将軍よ

ああ 名も輝かしい 金日成将軍)

密林の長い 夜(よ)よ語れ

万古のパルチザンが誰なのか

絶世の愛国者とは誰か

※( )内繰り返し

民主の朝鮮には 偉大な太陽

ニ十ヶ政綱に団結し

北朝鮮(プチョソン)の全てに春が来る

※( )内繰り返し

金正日将軍の歌(김정은장군의 노래)

将軍を讃える 歓声が響く

太陽の偉業[継ぐ/建てる] 人民の領導者

万歳、万歳 金正日将軍

東西の海も その業績歌う

主体(チュチェ)の楽園築く 幸福の創造者

万歳、万歳 金正日将軍

我らが国を 世へ轟かす

自主の旗幟掲げる 正義の守護者

万歳、万歳 金正日将軍


補足説明:「錦繡江山三千里」とは、簡単に言えば朝鮮の雅称です。「錦繡江山」は美しい山河、「三千里」は朝鮮の広さを表しています。

金正恩将軍賛歌(김정일장군찬가)

将軍は 高鳴る 朝鮮の心臓

主体(チュチェ)の大業率い 栄光轟かす

その名も偉大な 金正恩将軍

将軍は 永遠(とわ)の 我らの幸

愛の力で 楽園育む

その名も偉大な 金正恩将軍

将軍は 輝く 勝利の旗幟(きし)

白頭大国 三千里 良い未来見

その名も偉大な 金正恩将軍

その名も偉大な 金正恩将軍

金日成大元帥万万歳

三千里 祖国を 尋ねた首領

(金日成元帥 万万歳 万歳 万万歳

人民が 挨拶と 栄光捧げる)

国の尊厳を 守った首領

※( )内繰り返し

反帝一筋 導く首領

※( )内繰り返し

我らの金正日同志

 ああ…… その方は 我らの 金正日同志

 睦まじい 家族を 育てなさり

 人民を 兄弟と 育てた方

 その方は 我らの 金正日同志

素朴な考えも 政策に入れ

人民を先生と 呼ばれる方

その先生の 師匠は 金正日同志

生涯を 投じて 尽くされる

人民を 空のように 信じる方

その空の太陽は 金正日同志


ああ…… 金正日同志

その空の太陽は 金正日同志

我らの金正恩同志

いつも共におられて 希望を与える方

(我らの幸福、金正恩同志

我らの栄光、金正恩同志

人民は永久(とわ)に共にある 我らの金正恩同志)

国の家庭を見守られ 楽園を築く方

※( )内繰り返し

国家の尊厳を守られ 未来を創る方

※( )内繰り返し


ラララ…… 人民は永久(とわ)に共にある 我らの金正恩同志

捧げ銃(ささげつつ)

 捧げ銃


慕わしい我らの霊将 仕えた誉れ 限りない

(栄光 捧げます 金正日同志を仰ぎ

挨拶を 捧げます 捧げ銃)

党軍育てた 霊将よ 幸せは 限りない

※( )内繰り返し


金正日同志、万歳! 万歳! 万歳!


祝砲上がる 統一広場 我らの霊将 仰ぐだろう

※( )内繰り返し


補足説明:捧げ銃とは、銃を縦に持って行う、軍人の敬礼のひとつです。

あなたがいなければ祖国もない

 ああ…… 金正日同志

ああ…… 金正日同志

あなたなしに 祖国もない


信念下さる 金正日同志

あなたなしに 我らなく

あなたなしに 祖国もない

祖国もない

民族の運命 金正日同志

あなたなしに 我らなく

あなたなしに 祖国もない


ああ…… 我らの金正日同志

あなたなしに 祖国もない

人民は信じる 金正日同志

あなたなしに 我らなく

あなたなしに 祖国もない

祖国もない


補足説明:功勲国歌合唱団版では、「同志」が「将軍」に変わります。

我らはあなたしか知らない

人民の運命を担い

望んでいる 夢と理想

全て 花咲かす

(偉大な 金正恩同志 我らあなたしか知らず

偉大な 金正恩同志 あなたに忠実(まめ)であろう)

霊将(れいしょう)の決心は 人民の勝利

お方が示す 一筋に

千万は 進みゆく

※( )内繰り返し

心には あなただけがいる

際まで生死を 共にして

領導を 仰ぎ見る

※( )内2回繰り返し

パルコルム(足取り)

大将の 足取り

二月の精気 振り撒き

前へ タッタッタ

足取り 足取り 力もて鳴らせば

国中の 山河が 歓喜し タッタッタ

大将の 足取り

二月の気性 見せつけ

前へ タッタッタ

足取り 足取り 力もて鳴らせば

全国の人民 従い タッタッタ


 ああ…… 大将の足取り

 従い タッタッタ

大将の足取り

二月の偉業 受け継ぎ

前へ タッタッタ

(足取り 足取り さらに高く響け

輝く 未来 近づけ タッタッタ)

※( )内繰り返し

革命武力は元帥様の領導のみ仰ぐ

それは金正恩同志 最高司令官

その愛は我らの愛 その憎悪は 我らの憎悪

(白頭の武力は 元帥様にのみ

従い、その領導のみを仰ぐ)

我ら 金正恩同志 心ただひとつ

その情は(정은 ) 血と肉で その信頼は 命綱

※( )内繰り返し

偉大な 金正恩同志 死守する刃

その決心は 目標で その命令は 勝利なり

※( )内繰り返し

告白

心が 燃えて 夢でも抱かれる

人格に 惹かれて 従います、金正恩同志

この命 尽きるまで 変わらない 想い

心が 示して 私が進む

情熱に 惹かれて 従います、金正恩同志

この命 尽きるまで 変わらない 想い

最期まで 運命を 共にする 真の告白

その領導に 惹かれて 従います、金正恩同志

この命 尽きるまで 変わらない 想い

変わらない 想い

人民が愛する我らの領導者

幸せだけを 与えなさる

人民が愛する 我らの領導者

その名も親しい 金正恩同志

魅惑のその意に 心捧げる

人民が愛する 我らの領導者

その名も親しい 金正恩同志

偉大なその名は 先軍朝鮮

(人民が愛する 我らの領導者

その名も親しい 金正恩同志)

※括弧内くりかえし


親しき父

 歌おう金正恩 われらの領導者

 誇ろう金正恩 親しき父

千万の子供 抱かれて 情尽くし見守る

歌おう金正恩 偉大な領導者

 誇ろう金正恩 親しき父

 一心に信じて従う 親しき父

いつも隣にいらっしゃり 願いを花咲かす

※括弧内くりかえし


 歌おう金正恩 われらの領導者

 誇ろう金正恩 親しきわれらの


果てなく慈悲ある手を握り さらなる未来へと

※括弧内3回くりかえし

 

 歌おう、誇ろう 親しき父


輝く祖国(빛나는 조국, 北朝鮮の第二国歌)

[民族の/革命の]気性が 天地へ溢る

創造と労働に血沸く人民よ

輝く祖国を 永く支えん

朝鮮、朝鮮、永遠(えいえん)に 万万歳

燃ゆる心が 世に轟く

自由と幸福に羽ばたく人民よ

強き祖国を 永く輝かせ

朝鮮、朝鮮、永遠に 万万歳

朝鮮、朝鮮、永遠に 万万歳

統一列車は走る

統一列車 走る 湖南(ホナム)へと走る

七百里 洛東(ラクトン)湖畔 生命水(せいめいすい)引き

新しい鋤(すき)で 湖南の野 広げよう

千里馬(チョルリマ)トラクターに クレーンも走る

千里馬(チョルリマ)トラクターに クレーンも走る

疾風(はやて)のように駆り立てよう 統一の鉄馬[を]

車窓には チラチラ 南の兄弟が 歓迎するよ

直通列車 走る 平壌(ピョンヤン)駅を発つ

家のない 兄弟には 文化住宅[を] 建て

絹のような ビナロンを 着せてあげよう

同胞愛を荷台に乗せて 同胞愛を荷台に乗せて

疾風(はやて)のように駆り立てよう 統一の鉄馬[を]

車窓には きらきら…… 南の大地が 駆けてくるよ


統一列車 走る 釜山へと走る


註:ビナロン(ビニロン)とは合成繊維の一種です。熱や薬品に強いですが、着心地はあまりよくありません。

補足説明:この曲がつくられた当時は、北朝鮮のほうが経済的に少し優位にありました。よって、北朝鮮が韓国を併合する、というビジョンが現実的でした。

将軍様、縮地法を使われる

 縮地法(しゅくちほう/チュッチポ)、縮地法 将軍が使う

千里防衛戦(チョルリ/せんり ぼうえいせん) 握り 将軍は征く

(首領が使った縮地法 今は将軍が使う

白頭の戦法、神妙な戦法 将軍が使う)

雲で登られる 最前線高地へ

※( )内繰り返し

将軍の知略で 戦勝鼓が鳴る

※( )内繰り返し

 縮地法、縮地法 将軍が使う


 補足説明:「縮地法(朝:축지법 )」とは、簡単にいえば空間跳躍法(ワープ)のことです。なお、2020年5月20日の労働新聞に、金日成の縮地法を否定する内容の記事が載せられています。労働新聞は朝鮮労働党の機関紙であることから、金正恩氏の(指導者の神格化を否む)意嚮がはたらいたことは明らかでしょう。

我らの7.27(チリチル)

 ラララ ラララ ララ…… ラララ ラララ ララ……

戦友(とも)よ 我らの歌を ともに歌おう

戦勝の歓喜抱き 戦友が集まったよ

 工場と農場の 嘗(かつ)ての兵士が

 今日は軍服を着飾って 集まって来たよ

 (我らの 7.27(チリチル) 勝利の7.27

 戦友よ 我らの歌を ともに歌おう)

時には 勝つために 命も捧げたよ

燃える戦線と 溶鉱炉の前

我らはこの日のため 戦ったのさ

※( )内繰り返し

 戦勝の祝砲見て 戦友(せんゆう)は誓う

 「敵が襲ってくれば (くれば!) 祖国のために (ために!)

 再び滅敵の銃槍(じゅうそう)を取り 進む」と

 ※( )内繰り返し


 ラララ ラララ ララ…… ラララ ラララ ララ……

 戦友(とも)よ あの日の歌を ともに歌おう

 嗚呼…… 祝砲が上がる

 戦友よ あの日の歌を ともに歌おう


補足説明:7月27日は、北朝鮮いわく「祖国解放戦争(朝鮮戦争)の戦勝記念日」です。なお、実際は停戦状態。

7.27行進曲

老兵士と 曲に合わせ 行進しよう

米国奴(べいこくど)の降伏書踏み 通る広場

友よ、強く、力強く 地を鳴らし行こう

(勝利、勝利、勝利の7.27

高く響け 偉大な朝鮮の勝利)

敵の旗を 燃やして撃つ 祝砲を見よ

勝利のため 戦った士は 父母だ

友よ、敬礼、敬礼、敬礼を ずっと捧げよう

 ※( )内繰り返し


 勝利、勝利の7.27 勝利を轟かそう

 朝鮮の勝利を

統一広場の 閲兵式へ 進んでいこう

党に従い 歩み揃え 歩武堂々と

友よ、前へ、前へ、前へ 最終勝利へと

勝利、勝利、勝利の7.27

高く響け 偉大な朝鮮の勝利

朝鮮の勝利を


補足:この曲は、祖国解放戦争(朝鮮戦争)60周年を記念して作られた曲です。北朝鮮では、北朝鮮が韓国に勝利したことになっています。

死を米帝侵略者に

 米帝、我らの最大の敵

 掃討し、滅ぼし、死を与えよう


血に飢えた狼、米帝侵略者 戦争を吠え立て発狂する

米帝、我らの最大の敵 骨髄まで染み付いた敵

憎悪と憤怒が煮え滾る 掃討し、滅ぼし、死を与えよ

南の大地を強占して 社会主義祖国を侵犯する

米帝、我らの最大の敵 骨髄まで染み付いた敵

憎悪と憤怒が煮え滾る 掃討し、滅ぼし、死を与えよ

滅亡の墓に落ちながら 悪を働き藻掻くのだ

米帝、我らの最大の敵 骨髄まで染み付いた敵

憎悪と憤怒が煮え滾る 掃討し、滅ぼし、死を与えよ


補足説明:北朝鮮の古くからある反米歌。曲調も歌詞も他の歌とは段違いに殺意が高いのが特徴。

朝鮮人民軍歌

鉄の如き 栄光の隊伍

金日成元帥の 紅き戦士が

祖国を 守りて 戦う

(進め、朝鮮人民軍(チョソン インミングン) 

撃て、帝国主義の侵略者 勇猛で 全て討ち返せ)

革命目指す 不敗の隊伍

偉大な首領が 領導する

党中央を 守り戦う

※( )内繰り返し

勝利輝く 不敗の隊伍

首領の招く 一筋に

朝鮮革命 完遂せよ

※( )内繰り返し



朝鮮労働党万歳

人民を革命に呼び 新世界築く

白頭(ペットゥ)の智慧で 栄光差す

鋼鉄の労働党 万歳、万万歳

光る生命与え 幸福へ導く

人民が一心に なり従う

不敗の労働党 万歳、万万歳

首領の革命偉業 燦然と輝かす

(世に尊厳を 轟かせよう

百戦百勝 労働党 万歳、万万歳)

※( )内繰り返し


インターナショナル

起て、呪いを受けし 飢える者の世よ

我等の血潮沸き 決死戦へ征く

抑圧の世を砕きて 新世界を建てん

蹂躙を受けしが 世の全てとなる

これぞ最後の 決戦なる

インターナショナルで 我ら奮え

これぞ最後の 決戦なる

インターナショナルで 我ら奮え!

革命の首脳部を決死守護せん

 ああ…… 革命の首脳部

 千万[の]銃爆弾で 決死守護せん

 将軍を守る 誓い光る

 赤旗なびく 革命の首脳部

 千万[の]銃爆弾で 決死守護せん

血沸く我ら 砦となる

朝鮮の心臓 革命の首脳部

千万[の]銃爆弾で 決死守護せん

戦士の一番の 誉れなれ

百勝広げる 革命の首脳部

千万[の]銃爆弾で 決死守護せん

最高司令官同志の健康を祝賀する

 我が国 祖国のため

 最高司令官同志の 健康を祝う

戦士は感激の 「万歳」で 祈願の挨拶だ

我が国 祖国のため

最高司令官同志の 健康を祝う

戦士は心の声合わせ 祈願の挨拶だ

我が国 祖国のため

最高司令官同志の 健康を祝う

戦士は銃剣掲げて 祈願の挨拶だ

我が国 祖国のため

最高司令官同志の 健康を祝う


忠誠の応答「了解です」

 ああ…… 忠誠の応答、高く響け

 「了解です(알았습니다 )

兵士たちの返事には 国の運命もかかる

我らが受けた命令は 首領の命令 党の命令

「了解です」

首領様と 党のため 我ら返すただ一言

「了解です」

山や崖、火の雨も 越えなければならぬ

いかなる苦難も破り 忠誠の道 偉勲の道 我ら行く

首領様と 党のため 我ら返すただ一言

「了解です」

この返事を守らねば 青春も命もない

そう、一騎当千 哨所(しょうしょ)ごと

響く忠誠の応答 永遠(えいえん)に

首領様と 党のため 我ら返すただ一言

「了解です」


註:最初の部分は、「首領のため 党のため 忠誠の応答、高く響け」となる場合もあります。알았습니다 は「アラッスニダ」と読みます。

攻撃の勢いで(攻撃戦だ)

 一心の隊伍を率いゆく その身は先軍の旗

 (攻撃、攻撃 前へ 将軍の革命の路(みち)

 白頭の稲妻と、正日峰(ジョンイルボン)の嵐と

 攻撃、攻撃戦だ)

瞬時も止(や)まずに立ち向かう 必勝戦法だ

※( )内繰り返し

3. 目指すは強国の希望峰 主体偉業が導く

 先軍の路を一筋に 歩みは強行軍

 ※( )内繰り返し


 註:サビの「と」は、「~のように」という用法です。すなわち、「白頭の稲妻と、正日峰の嵐と」は、「白頭の稲妻のように、正日峰(ジョンイルボン)の嵐のように」という意味となります。なお、この部分は少しフライングして歌ってください(Minerva Scientia 様が投稿している、「コンギョを日本語で歌う」の歌い方です)。

 補足説明:この歌は軍歌ではありません。経済戦を勝ち抜くための歌です。

偉大な戦勝の名節

子孫の花束が 戦勝塔を包む

敬礼 聖なる敬礼 偉大な日に捧げる

党と 首領に従い 守ろう 戦勝の名節

歓喜の祝砲 鳴る中よぎる

栄光 尊い栄光 偉大な日に捧げる

党と 首領に従い 見せよう 戦勝の名節


 (7.27(チリチル)、我らの7.27

 7.27(チリチル)、我らの7.27)


勝利から勝利へ 時を越え続く

誓い 継承の誓い 偉大な日に捧げる

党と 首領に従い 続けよう 戦勝の名節

誓い 継承の誓い 偉大な日に捧げる

党と 首領に従い 守ろう 戦勝の名節

戦勝の名節


註:「戦勝の名節」の「つ」の部分は、閉音節で歌ってください。

前進する社会主義

不敗の党のもと[で] 万難に勝った

自慢の道のり 信心は百倍

(立ち止まることなく 恐れをも知らずに

風吹かせて進む 社会主義 勝利の道)

常に党を信じ 奇跡起こした

一心の隊伍 信念も百倍

※( )内繰り返し

嚮導(きょうどう)の党が築く 輝く未来へ

世代を超えて まっすぐ行こう

※( )内3回繰り返し


 註:サビの「立ち」「恐(おそ)」「風」は、「우린(ウリン, 私達は)」の部分です。

社会主義 ただ一筋に

幸せがこれにあり 世代を超え来たのさ

(社会主義は 我らの 生命 そして信念

党を信じ 果てまで行こう 社会主義 一筋に)

道にささげた 血と汗は 絶対 無駄にしない

※( )内繰り返し

選んだ その道で 国の栄光 轟かそう

※( )内三回繰り返し

社会主義前進歌

繁栄の夢 なし遂げる 我ら誰が阻む

(前進、また前進 自信高く

前進、また前進 勇気百倍

党が導く社会主義は 前進していく)

得た勝利を続ければ 大きな勝利を得る

※( )内繰り返し

陣頭に偉大な 党旗なびく この道 勝利の道

※( )内二回繰り返し

希望溢れる未来へと前進、また前進

なら 行進歌がよく

 将軍の声に 歩み合わせ

 希望の未来へ 前進、前進

星なら 新しい星がよく

将軍戴く 偉勲星として

 希望の未来へ 前進、前進

将軍戴く 偉勲星として

 希望の未来へ 前進、前進

強盛大国を轟かそう

将軍迎える統一祖国

 希望の未来へ 前進、前進


 ラララ……

 希望の未来へ 前進、前進

平壌

 ああ…… 平壌(ピョンヤン) 我が首都よ


全世界がその名を 歌うように呼ぶ

平壌――我らの愛 果てない栄光の都市

平壌――太陽の聖地 世に光与える

(我が誇りよ、平壌 偉大な祖国の心臓

永遠の我が首都よ)

民の夢 全て この地で叶う

平壌――若さ満ち 希望あふれる都市

平壌――太陽の微笑 空に広がりゆく

※( )内繰り返し

広い広場には 一心隊伍果て無く

平壌――民族の気性 満ちる不屈の都市

平壌――この地から 皆世界へ羽ばたく

我が誇りよ、平壌 偉大な祖国の心臓

永遠の我が首都よ

我が誇りよ、平壌 偉大な祖国の心臓

永遠の我が首都よ


平壌、平壌……!

鉄槌

註:文語・旧かな遣いです。国歌と同じく、私の趣味です。一番に出てくる「黄」とは、企業に友好的な労働組合の蔑称です。


 鉄槌を下さん 鉄槌を下さん

呪わしき黄色が 頭上げば

労働階級我ら 赤旗を持ち

鉄槌を下さん 鉄槌を下さん

労働階級我ら 赤旗を持ち

社会主義を守らん 社会主義を守らん

天地変はれど 最後まで守らん

労働階級我ら 赤旗を持ち

共産主義を建てん 共産主義を建てん

共産主義を建てん 共産主義を建てん

より高く より速く

 (より 高く より 速く

 将軍に従い 富強祖国へと 

 走ろう より高く、速く)

この地を踏みしめ 未来を見渡し 我ら式で

※( )内繰り返し

科学技術の目標 着くも 最先端技術で

※( )内繰り返し

(間奏)

 ※( )内繰り返し

勝利の気勢で 再び跳べば 楽園となろう

※( )内繰り返し

我が国が一番よい

 ランラランラン ランララン

 ランラランラン ランラ……

 我が国が一番よい

見れば世界は 広いけれど 我が国が 一番よい

 ランラランラン ランララン

 ランラランラン ランラ……

 我が国が一番よい

見れば世界は 広いけれど 我が国が 一番よい

 ランラランラン ランララン

 ランラランラン ランラ……

 我が国が一番よい

見れば世界は 広いけれど 我が国が 一番よい

 ランラランラン ランララン

 ランラランラン ランラ……

 我が国が一番よい

見れば世界は 広いけれど 我が国が 一番よい

 (ランラランラン ランララン

 ランラランラン ランラ……

 我が国が一番よい) くりかえし.

行こう白頭山へ

白頭山(ペットゥサン)、白頭山 心の故郷へ

嵐にも負けない 意思を与え

信念を磨く 革命の先鋒

 行こう 行こう 白頭山へ行こう

 我らを呼ぶ 白頭山へ行こう

学ぼう

 学ぼう 学ぼう 学ぼう 国のため

貴重な時間を 大事にしよう

学ぼう 学ぼう 祖国のため

学ぼう 学ぼう 将来のため

我ら式で 楽園築こう

我らの科学技術 花咲かそう

学ぼう 学ぼう 祖国のため

学ぼう 学ぼう 将来のため

我ら式で 楽園築こう

我ら式で 楽園築こう

熱心に学ぶとき 輝くよ

学ぼう 学ぼう 祖国のため

学ぼう 学ぼう 将来のため

我ら式で 楽園築こう

学ぼう 学ぼう 国のため

学ぼう

高く翻れ我らの党旗

人民の運命負う旗は 革命の嵐を起こす

翻れ 我党旗

千万の心 団結し 進みゆく

雲を砕き楽園建て 人民は[世紀の]英雄となった

翻れ 我党旗

必勝の 主体(チュチェ)偉業広げ 進む

死のうと我ら、永遠(えいえん)に 主体の旗を放さない

(翻れ 我党旗

社会主義の頂上に 永遠に光れ)

※( )内繰り返し

我が党に永遠に従おう

 ラララ……

どれほど堅い 礎石を築いてきた?

団結―― 盤石に 強国の柱建て

楽園を広げた党

手を取り生きていこう

どれほど豊かな 実を育ててきた?

社会主義―― 山に 幸の種を蒔き

繁栄もつ ありがたい党

その意志を咲かせよう

どれほど明るい 未来を創ってきた?

[羨むものはない/この世で一番の] 理想郷を築き

奇跡を刻む偉大な党

その偉業を支えよう


ラーララーラ ララララーラ…… 人民導き

偉大な朝鮮輝かす 党に永遠(とわ)に従おう


補足説明:鎚・鎌・筆は、北朝鮮の指導政党である朝鮮労働党の党旗に描かれている道具です。

突破せよ最先端を

先軍時代 機械工業の自慢

我らの CNC(スィーエンスィー)技術

(CNCは 主体(チュチェ)工業の威力

CNCは 自力更生の模範

将軍様に従い 突破せよ最先端を

 ああ アリラン アリラン 自尊心高く 

 科学技術強国へ 幸福押し寄せる)

上(かみ)となり 世に立ち向かう

我らの CNC技術

※( )内繰り返し

先軍の百倍の力で 全ての覇者となろう

※( )内繰り返し


註:1番の「CNC技術」の「つ」と、サビの「主体工業の威力」の「く」は、閉音節で歌ってください。また、サビの「科学技術強国へ」は、「科学技術強国を築こう」という意味です。音節数の都合で省略しています。

気に(단숨에 /タンスメ)

歩けば言葉響かせ 勇猛を育む

山越えるも一気に 川渡るも一気に

稲妻のごとく一気に

一気に、一気に、一気に

「一気に」と叫んで 闘志を育む

敵叩くも一気に 艦(ふね)突入(はい)るも一気に

稲妻のごとく一気に

一気に、一気に、一気に

残された決戦も 一気に成し遂げる

偉勲立てるも一気に 勝利するも一気に

稲妻のごとく一気に

一気に、一気に、一気に


ララララ…… 一気に…… 一気に!


註:「一気に」の三連続がかっこ悪く思えるなら、そこだけ朝鮮語で「タンスメ(단숨에)」と歌うのもよいでしょう。

並々ならぬ我らの誇り(朝鮮総聯の事実上の団体歌)

誇らしい総聯組織 堂々と建てて

祖国と権利のため 犠牲を押し切り

活動家が集まり 仕事をする

(首領の 教示を 胸に仰ぎ

専業する 我らの 誇り限りな)

初中級はもちろん 大学校も建てて

 民族文化 革命伝統 体系的に教える

 祖国を背負う 子供が育つ

 ※( )内繰り返し

正しく伝える 新聞通信作り

千里馬を走る 社会主義祖国の

雄姿に倣い 公民として暮らす

※( )内繰り返し

遊撃隊の馬そりは走る

一向千里戦術で 誇り轟かせ

倭奴(わど)の砲台 壊し勝利して

夜明けを歌高らかに ああ、駆けていく

ああ……さあ行こう馬そりよ

白頭山(ペットゥサン)密営へ

息を合わせ 勇ましく走りゆく


将軍様の戦法で 偉勲轟かせ

戦利品や歓喜 たくさん乗せて

行く先では密林も ああ、出迎える


ああ……さあ行こう馬そりよ

白頭山(ペットゥサン)密営へ

出迎える戦友の姿が 目の前に浮かぶ

勇猛の翼ある 遊撃隊の馬そり

歌高らかに 道を手中に

戦勝太鼓が山河へと ああ、響くよ


ああ……さあ行こう馬そりよ

将軍の声で全国に

新たな春を広げていく

広げていく


註:「倭奴」は日本人の蔑称。

千里馬走る

※かなり歌詞を詰め込んでいます。


エー ヘー エイヤッチャ エイヤッチャ

共産主義の丘がそこに見える


さあ行こう 早く行こう 千里馬乗って 七カ年計画を前倒(まえだお)し行こう

 (エー ヘー エイヤッチャ エイヤッチャ

 共産主義の丘がそこに見える)

 ※( )内繰り返し

さあ行こう 早く行こう 千里馬に乗って 創造と革新で奇跡を刻もう

(エー ヘー エイヤッチャ エイヤッチャ

祖国統一の陽が昇る)

 ※( )内繰り返し

さあ行こう 早く行こう 千里馬に乗って 子孫万代幸福な楽園築こう

(エー ヘー エイヤッチャ エイヤッチャ

労働党の旗について進もう)

※( )内繰り返し

釜馬車走る

脂の肉とたっぷりの野菜 中隊さばいた 手柄よ

オホー…… 鞭を振るうは釜馬車手

活き良く跳ねる鯉もいる

農場の養魚場を間近に見れば

大きな魚を思い出す ヘイ!

戦術訓練へは はるか遠く

風吹く木陰で休むもいいが

それより食べれば力が湧くさ

少しの労(ろう)で (チョッチョッチョチョ)

豊かな馬車 (チョッチョッチョチョ)

豊年の野をカッタンカッタン 走る走る

炊事員らの満足な笑い ごちそう作った喜び[さ]

オホー チョッチョッチョチョ

革命歌と先立った戦友

いれば喜びいかほどか

共産主義の丘を間近に描き

鋼鉄の手足で堂々行く

兵営へは はるか遠く

戦友とふざけて笑うもよいが

それより歌は力強いさ

革命歌で (チョッチョッチョチョ)

楽しい馬車 (チョッチョッチョチョ)

新路を タッタカと 走っていく

じゃがいも自慢

 いも自慢 たくさん 生活に花が咲く

 おっほっほ いも自慢

誕生席こしらえ みんなを招いた

じゃがいも餅に水冷麺 おいしいお菓子にいもチヂム

いも自慢 たくさん 三十個煮込んでこしらえた

おっほっほ いも自慢

曜日解釈の歌 

 ああ……月火水木金土日!


光明星誕生し大運開く 歌って祝おう

二月の名節を

白頭密営から春は来る って祝おう

二月の名節を

身に抱かれて育たれた 

ラララ…… 我らの名節


ラララ…… 月火水木金土日!


絶世の偉人を出迎えた って祝おう

二月の名節を

その業績は天を衝く って祝おう

二月の名節を

天地を揺るがし響き渡る って祝おう

二月の名節を

千万年戴こう将軍様 って祝おう

二月の名節を

名節を


月火水木金土日!


補足説明:この歌の原語歌詞は、各曜日の直後の歌詞が韻を踏んでいるので、この訳詞でも韻を踏むようにしています。ただし、「月」と「日」は漢字つながりです。

近衛部隊自慢歌

米帝の傲慢な常勝の師団と将軍を殲滅し 世に名轟く勇猛の戦士、近衛4歩兵師団

軍旗に偉勲光る近衛部隊 昨日も、今日も、明日も永久の栄光響く


砲兵の歌

滅敵の弾を装填し 社会主義朝鮮の力で

 (ああ 我ら 元帥様の砲兵だ

 最終勝利の 祝砲の砲手だ)

放射砲の射程、限りなく 心が狙えば命中弾

※( )内繰り返し

 (間奏)

 ああ 我ら 元帥様の砲兵だ

 最終勝利の 祝砲の砲手だ

 祝砲の 砲手だ


 補足説明:「放射砲」とはロケット砲のことです。

戦車兵の歌

 我ら、勇敢な朝鮮の戦車兵

戦車は進むよ

勇猛の化身が進めば 敵陣は火の海だ

我ら、勇敢な朝鮮の戦車兵

殲滅の突破口を拓く いつも戦車が拓く

空の盾に我々がなる

我が家はここにないが 空なしに生きられぬ

出撃、命令下り 青空へ飛び上がり

祖国を守る空の盾とならん

待つ許(もと)があるから 万里でも戻ってくる

出撃、命令下り 青空へ飛び上が

元帥を護る空の盾とならん

地を見れば 山川が 偉勲へと呼んでいる

出撃、命令下り 青空へ飛び上がり

党中央を死守する空の盾とならん


ラララ…… 空の盾とならん


註:「空なし」の「し」は無声化します。

銀翼(銀色の翼)

祖国よ、君、信じ給え 我ら銀翼を

(我ら 国守り 空に 生きる勇士

我ら [金正日将軍/将軍様]の 勇ましき飛行隊)

祖国よ、君、目守(まも)り給え 我ら銀翼を

※( )内繰り返し

祖国よ、君、抱(いだ)き給え 我ら銀翼を

※( )内繰り返し


註:サビの最後は「金正日将軍」というのが正統ですが、音的にかなりきついので「将軍様」としてもOK。

前へ(В путь!朝鮮語訳版)

行く路は遙か遠く 兵士たちよ見よ

聯隊軍旗が翻り 指揮官が先をゆく

タッ、タッ、タッ

愛は君の為 郵便函住所もある 喇叭が鳴る

兵士よ、前へ


隊伍の兵士毎 姿も壮麗で

戦闘では勇猛見せ 栄誉ある兵士となる

タッ、タッ、タッ

愛は君の為 郵便函住所もある 喇叭が鳴る

兵士よ、前へ


敵よ覚えておけ 我らの力

来たる地球折半の道を再び歩かん

タッ、タッ、タッ

愛は君の為 郵便函住所もある 喇叭が鳴る

兵士よ、前へ


行く路は遙か遠く 兵士たちよ見よ

聯隊軍旗が翻り 指揮官が先をゆく

タッ、タッ、タッ

愛は君の為 郵便函住所もある 喇叭が鳴る

兵士よ、前へ

看護員イェップニ

母よ、国を 守りますと 少女が前線へやってきた

その名はイェップニ 看護員イェップニ

少女は前線へ 志願して やってきた

熱い心 花のようで 少女は兵士の姉となった

その名はイェップニ 看護員イェップニ

少女は兵士の 兵士たちの 姉となった

悪しき敵の 群れに向かい 手榴弾(てりゅうだん/しゅりゅうだん)持って 飛び出した

その名はイェップニ 看護員イェップニ

少女は行った 飛び出した 手榴弾持って

英雄の魂 永久(とわ)に伝え 鳥が鳴いて 花は満開

その名はイェップニ 看護員イェップニ

きれいな鳥が 鳥が鳴いて 花は満開

きれいな鳥が 鳥が鳴いて 花は満開


註:2番の「姉」は、「妹」としてもよいのですが、音節数の関係で「姉」としています。

明けるな平壌の夜

・DPRK-POPにしては珍しく、穏やかで政治色のうすい歌です。


大切な思い出で 心ゆれる

いつまでも歩きたい 愛する平壌の夜

どうか明けないで 美しい平壌の夜

青春の夢も ここで咲いた

いつまでも歩きたい 愛する平壌の夜

どうか明けないで 美しい平壌の夜

明日(あす)をうたいながら 夜(よ)は更けゆく

いつまでも歩きたい 愛する平壌の夜

どうか明けないで 美しい平壌の夜

(番外編)

滅共の松明(大韓民国軍歌)

男の気迫で 今日を生きる

弾の火の海押し切りて 故郷と家族と平和の為

(戦友(とも)よ 祖国は我(われ)が守る

滅共の松明に 命懸ける)

若き情熱で 今日を生きる

艦(ふね)の焔(ほむら)を撃ち放ち 民族の命に明日(あす)を懸け

※( )内繰り返し

忠誠と闘志で 今日を生きる

輝く翼は雲破り 使命感じ広がり行く

※( )内繰り返し

誇りと甲斐で 今日を生きる

歴史を創る繁栄の地 守りて勝ちて 暮らしゆかん

※( )内繰り返し

人民解放軍進行曲(中国人民解放軍軍歌)

中国語版

前進、前進、前進

隊列は太陽へ 国の大地を踏み 民族の希望負う

決して負けぬ力量を持ち

我ら、工農の子弟 我ら、人民の武装

恐れず、屈さず、勇み征かん 反動派が消えるまで

毛沢東(マオェドン)の旗 高く靡く

喇叭(ラッパ)の響き聞け 革命歌高らかに

同志よ 歩み揃え解放の戦場へ

同志よ 歩み揃え国の辺疆(へんきょう)へ

前進、前進 隊列は太陽へ

最終勝利、国の解放へ

朝鮮語版

前進、前進、前進

太陽に続き進め 国の大地を踏み 民族の希望を背負う

無敵必勝の隊伍

我ら、勇敢な戦士 我ら、人民の軍隊

人民、民主のため 敵を全て押し切りて

毛沢東の旗 高く掲ぐ

ああ ラッパの音が鳴る 革命歌高らかに

同志よ 歩み揃え戦場へ行かん

同志よ 歩み揃え国境哨所(こっきょうしょうしょ)へ行かん

前進、前進 太陽に続き進め

最終勝利、解放のため

軍艦行進曲(軍艦マーチ)

 最後は日本の軍歌で締めましょう。

 ※本来の歌詞はここまでですが、その後、以下に示す『海行かば』が続くことがあります。

 海行(ゆ)かば 水漬(づ)く屍(かばね)

 山行かば 草生(む)す屍

 大君(おほきみ)の 邊(へ)にこそ死なめ

 長閑(のど)には死なじ


・現代語訳

 (海に)浮かんでいる城(=軍艦)が頼りなのである

 浮かんでいる城よ、日本の

 皇国の四方を守ってくれ

 真鉄のその艦よ、日本に

 敵対する国を攻撃するのだ

龍のようになびくのである

砲弾を撃つ響きは雷の

音のように響くのである

一万里(約39273km)の大波を乗り越えて

皇国の光を輝かせよう

(海行かば)

 (我々は、戦で)海に行けば 海水に浸された死体(となる)

 (我々は、戦で)山に行けば 草生い茂る死体(となる)

 天皇陛下のお側で死のう

 平和には死ぬものか