カメラの楽しみ

私には普段からからカメラを持ち歩いて目についたものを写真撮影する趣味があります。まだ若いころ銀塩カメラしかなかった時代らの趣味だが普段の風景を記録しだしたのはデジタルカメラが登場してからのこと。

撮影した写真の編集加工が自由に行えるデジタルカメラの登場により写真撮影と編集の自由度が著しく向上し、マクロから望遠撮影まで様々な機材と手段を使って簡単に写真を楽しむ事が可能になりました。

頻繁にカメラを持ち歩くようになると、身の回りのものすべては興味深い撮影対象であることが分かりますが、田畑と山に囲まれた田舎住まいの身には、なによりも周りの野趣溢れた自然が最も身近な被写体になりました。

これもデジタルカメラの登場に依って可能になったことでフィルムの現像や印画紙への焼付に手間と時間とお金のかかった銀塩カメラの時代には到底考えられないことです。

誠に素晴らしいありがたい時代になったものですが逆に撮影枚数が多いため画像の監理に迄なかなか手が回らず、過去に撮影したはずの写真がなかなか見つからないことは日常茶飯事となってしまいました。

過去10年以上に渡ってデジタル撮影した写真は数十万枚を軽く超えますが、その多くは保存価値無しとして廃棄し、なるべく保存価値の有りそうなもののみ残しています。

そんな無数の写真を眺めていると、遠くに過ぎ去ってしまった過去の時間が静かに蘇り、二度と巻き戻すことのできない時の歯車も少しは引き戻すことができるようにも思えるのです。

様々な場所と時間を切り取った四季折々のスナップショットは、忘れていた過去の人生の一部を蘇らせ、当時を想い返して一人で微笑んだり、寂しさに涙したりして、今とはまた異なった生活が過去にあったことを教えてくれます。

そんな楽しみを与えてくれるカメラは、何時しか私にとって食事や睡眠と同様に生活の一部に変わり、何処へ行くにも何をするにもカメラを携えていないと気が済まないようになってしまいました。

そこで今、改めて「カメラの楽しみ」とはどんなものなのか、自分なりに過去の写真を振り返りつつ考えてみました。

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