水野貴之(国立情報学研究所),大西立顕(東大),渡辺努(東大)
複数のスマートフォンアプリにより収集されたイル=ド=フランス地域圏における約1400万の位置情報のヒストリカルビッグデータを用いて、2015年1月11日にパリで起きた反テロデモについて分析した結果について報告する。(1)DBACANを応用し、位置情報の時空間クラスタを抽出し、デモの時間と空間を検出した。(2)デモ参加者の自宅エリアのバラツキを情報量エントロピで定量化し、特定の地域住民がデモに参加していないことを示す。(3)デモ不参加地域と参加地域で、人々の移動の拡散係数が異なることを示す。