10 Social balance theory から見た集団内対立の出現機構とその構造

後藤大尭,白石允梓,西森拓(明治大)

Heider により提唱された balance theory に基づき、人間関係の形成過程を表現する数理モデルを構築し、集団内部で生じる対立構造について理論的な観点から考察する。特に、集団サイズと対立構造の出現の関係、また、特異な多極化構造や孤立者が出現するメカニズムについて議論する。さらに、それらの解釈について、人類学や考古学、心理学等を含む人文社会科学の知見に照らして考察する。