成塚拓真,山崎義弘(早稲田大)
集団スポーツでは,選手同士の相対的な位置関係(フォーメーション)が戦術上重要な意味を持つが,現在のところ,フォーメーションを定量的に解析する確立された手法は存在しない.そこで,本講演では,ドロネー分割を用いた新たなフォーメーションの解析手法を提案する.提案手法では,各選手を母点とするドロネー分割をネットワークと見なし,その隣接行列をフォーメーションのパターンと定義する.これにより,フォーメーションの時間発展や異なる時刻間での定量的な比較が可能となる.本講演では,サッカーのトラッキングデータを用い,提案手法と階層的クラスタリングを用いたフォーメーションの分類を試みる.