田中美栄子,糸井良太(鳥取大)
智に働けば角が立つ 情に棹差せば流される...と「草枕」にある如く、人間の社会行動は矛盾に満ちている。この状況をモデル化した「囚人のジレンマ」で賢い戦略とされる『しっぺ返し』は直近の相手の行動に基づいて意思決定を行う。これは何も考えない人や、一定の手に固執する人より良い結果を生む。では先を読むほど良い戦略となって行くのか? 計算機で探すと、4段階くらいまでは条件を増やすことにより更に賢くなることが解った。