全卓樹（高知工科大学）
前近代社会の二変数力学系モデルとして、相互作用項が高度に非線形なロトカ＝ヴォルテラ系を考えた。安定解に低位と高位の二つが存在し、おのおの社会の未開状態と開明状態に対応している。系に見出される不完全ピッチフォーク分岐、並びに亜臨界ホップ分岐が、未開状態と開明状態の併存、そして前者から後者への内発的な革命をもたらすことが示された。
参考文献：https://is.gd/nKwTHW