足立悠,小田幸穂,戸田幹人(奈良女子大)
SNSや掲示板,アンケートなどオンライン上の投稿において,メッセージに使われる言語表現の統計的性質から,そこに含まれる話題の特性を抽出する試みを報告する.例えば,ある製品やサービスに関して,不満や意見の特性を抽出できれば,積極的には行動を起こさないが不満や意見を言うユーザーや,その背後に存在するであろうサイレントマジョリティーに対し,より効果的にアプローチできるであろう.このような観点から我々は,不満調査データセットを用い,不満や意見に見られる言語表現の特性について研究している.ここでは,メッセージの統計的特性から,不満や意見を特徴付ける指標に関して解析しており,その結果を報告する予定である.本研究では,株式会社不満買取センターが国立情報学研究所の協力により研究目的で提供している「不満調査データセット」を利用した.