石福彩華、小田垣孝(東電大理工)
個々人の行動から空間的構造や様々な形の格差社会が出現することが知られている。本講演では、まず好戦的・挑戦的行動をとる集団と厭戦的・退避的行動をとる集団が共存する社会において生じる格差社会の行動順序依存性について報告する。また、その構造が人口密度や集団の構成比の違いによってどのように変化するかについて示す。ついで、好戦的行動をとる集団と厭戦的行動をとる集団が対戦相手をランダムに選ぶ社会において生じる格差社会では、中程度の人口密度の場合前者が勝ち組と負け組を形成し、後者が中間層を形成する事を示す。