菅野倫匡,佐野幸恵(筑波大)
日本語の「二字の漢字表記語」は1字目の後ろに2字目が連なることによって1つの語を成しており,それぞれの語を構成する各漢字を頂点,それぞれの語を辺と看做せば,二字の漢字表記語を有向ネットワークとして捉えることが可能になる.本研究ではそのような二字の漢字表記語のネットワークを実際に構築し,その特性について検討を試みた.その結果,このネットワークは従来の報告と異なり,スケール・フリー性を持たない可能性が示された.