田中美栄子,田中侑希(鳥取大)
現代社会では暗証番号によって認証を行う機会が増えているが,安全性を高めようとすれば覚え難く,覚え易いものであれば安全性が低くなるという矛盾を抱えている.これを改善する為,何気ない行動に現れる個人の癖を利用した認証を人間乱数によって行う事を考え,キーボード上の4文字を4シンボルに見立て,ランダムに50回入力して作る「ランダム入力パスワード(RIP)」を用いる実験を12名の学生を被験者として行ったところ,高い識別結果を得た.