大掛雄太,新谷健,福永匠,梅野健(京都大)
日経平均株価の対数収益率が安定分布に従うのではないかという説がある. しかしながら,日経平均株価は単位株あたりの株価を平均したものであるため,各銘柄の日経平均株価に対する影響力が変わってくる.そこで,本研究では,各銘柄の株価を足し合わせてから対数収益率をとるのではなく,各銘柄の対数収益率を足し合わせることで各銘柄の影響力の差を解消し,それが安定分布に従っているという説を提案する.また,何故安定分布に従うのかを考察する.