小柳稜太,宮川大樹,一ノ瀬元喜(静岡大)
季節性インフルエンザは毎年流行し,多くの死者を出すため対策が急がれる感染症である.先行研究では,インフルエンザ関連のWeb検索数の推移が実際の流行より先取りすることは示されたが,流行の規模を予め予測することは困難であった.本研究は,インフルエンザの流行規模の予測に役立てることを目的とし,点過程の1つであるHawkes過程を用いたモデルを構築した.パラメータ推定とシミュレーションの結果,本モデルがインフルエンザの流行のピークなどを適切に表現できることが分かった.