11 多地域レスリー行列を用いた日本の人口減少社会の解析

大泉嶺(社人研),稲葉寿(東京大),高田壮則(北海道大),江夏洋一(東京理科大),金城謙作(工学院大)

日本の人口は国勢調査ベースで2010年をピークに減少し続けている.人口動態を決定づける要素は出生と死亡および,国内外への人口移動である.本研究では2015年のいくつかの政府統計データを基にこれらの要素からなる多地域レスリー行列モデルを構築する.その固有値とその摂動理論を用いて,人口減少に最も影響を与えている都道府県別および年齢階級別の出生率と地域間移動率を解析する.