町田康祐,山崎義弘(早稲田大)
複雑ネットワークの中には、あるグループ内でそのグループ外よりもエッジ密度が高い構造が観測されることがあり、このような構造は「コミュニティ構造」と呼ばれている。この「コミュニティ構造」を検出する方法は多数存在する一方で、未だに最適な検出方法は分かっていない。その原因として、「コミュニティ」という言葉の定義そのものが明確でないことが考えられる。本研究では、この問題点を解決するRandom partition graphを用いて「コミュニティ」の定義を考察する。