12 ポリア壺モデルの自己平均性の破れ

野口慎平(九大院理)、吉森明(新潟大理)、小田垣孝(東電大理工)

ポリア壺モデルは、経済物理学や社会物理学において幅広く用いられている極めて汎用性の高いモデルである。ポリア壺のパラメーターがある条件を満たすと自己平均性が破れ、壺の平均的な状態から個々に出現されている状態を予想できなくなる。本講演では、パラメーターに摂動を加えたときの系の応答関数、緩和関数、感受率を定義し、自己平均性の破れがそれらを通してどのように観測できるかを明らかにする。