多羅間充輔(九州大学),谷田桜子(東京大学)
エレベータは日常に欠かせない社会インフラの一つであり、ある程度高い建物には複数台のエレベータが併設されていることがしばしばある。しかし、特に需要の高い時間帯に急いでいるときに限って、複数台あるにも関わらずそれらがなぜか同じような階で同じように動いていることは多くの人が経験したことがあるはずである。本講演では、この経験的なエレベータの同相同期は実際に実現しうるのか、またその条件やメカニズムはどのようなものかなどについて、簡単な理論モデルを用いて考察した研究ついて紹介する。