藤江遼(東大院法)
進化ゲームにおける戦略の選択は,環境(戦略の分布)に大きく依存し,その環境は時々刻々と変わっていく.戦略を模倣するプロセスにおいて,より現在の環境を反映している個体を模倣することは合理的であろう.本研究では,戦略を模倣するプロセスにおいて,よりあとに戦略をアップデートした個体を模倣しやすい,情報鮮度を考慮した進化ゲームを扱う.3つの更新ルール(VM, IP, LD),任意の利得行列において,情報鮮度選択が侵入種に有利に働き,また,1/3-法則が成り立つことを示す.