楊欣,田中美栄子(鳥取大)
与えられた時系列の乱数度を測る便利な方法として、RMTテストを提案した。これは、時系列から作った相関行列の固有値分布の実測値と、対応するRMT公式との合致度を用いて乱数度を測る方法であり、「定性法」は目視による直感的方法、「定量法」はRMT公式との合致度をモーメントの誤差として数値化する方法で、目視で見えない微小な差を検出できる。これを用いて疑似乱数、物理乱数、Hash関数の出力値、株価、等の乱数度を測り、効果を検討する。