藤江遼,合原一幸,増田直紀(東大)
人のコミュニケーションにおいて、情報の鮮度は信頼尺度の一つである。合意形成においても、意見更新により情報鮮度が更新されると考えることによって、より新しい意見を求める行動原理を考えることができる。本研究では、いくつかの合意形成プロセスにおいて高い情報鮮度を求める行動原理をモデル化し、理論解析により各モデルに保存則があることを発見し、固定確率を解析的に導出した。その結果、話し手よりも聞き手が能動的であるほうが、情報鮮度の高い意見を広めるために効率的であることがわかった。