2016年9月30日(金)夜 実は最近,,,
このブログを「朝」に書いている.正確には今は10月1日の早朝.学会後,一念発起して「朝練」を再開した.基本的には,近くの公園を歩いたり,走ったりするのだが,雨の時は,同じ時間帯を使って,自宅残業を行うことにした.その時間を使って,ブログ書きをすることもある(毎日ではない).で今日は,ひみラボで開催される親子イタセンパラ教室のため,朝練の後に大学に来て,書いている.基本的に書く内容は昨日のことなので,今後も特段のことがなければ,今のままのスタイルでいきたい.
で,昨日は若者たちの一部が調査にいっていたが,私は大学に残ってお仕事.今週中にやっておかなければならないことが目白押し.それらを片っ端から片付けた.でで,なんとか終わった(ということにしよう).
締め切り仕事と同時に,学会のまとめや,当面の研究計画練りも行った.改めて見直すまでもなく,やること・やりたいことは盛りだくさんだ.自分自身のことで言えば,やはり遺伝子実験が多い.ということで,これまた合間合間を縫って,実験も行った.その中心は,もっぱら環境DNA.やったことは大きく分けて2つ.まずは,310を使った検出を試みた.タナゴで使っているMS用の蛍光プライマーを用いたPCRと310RUN.特に,310を使うと微量の増幅でも検出できるので,期待したのだが,,,「水」からは何も検出されなかった.さすがに,水中を流れる核DNAの量は,圧倒的に少ないのだろうか.ただこの実験で思わぬ成果が出た.比較サンプルとして扱った,イタセンパラ以外のタナゴ類鰭から得たDNA産物がしっかり増幅してくれた.もちろんこれは,数年前に当時の若者がやっていたので,わかってはいたことなのだが,いざ自分で確認したのは初めて.そして,他のタナゴ類のMSこそ,学会で浮かび上がってきた次なるテーマの1つでもある.ということで,成果は成果.
そしてもう1つの実験は,PCR増幅をより強くすること.この辺も,基本的なことではあるのだが,学会でアイディアと情報をもらってきた.それを試すと,,,何とこちらは「水」からDNAを検出!それも「イタセンパラ保護池からイタセンパラ」をしっかりと検出できたようだ.ただ,PCRの感度が「良すぎた」ようでもあるので,今後も検討が必要であろう.
さて,来週も実験を継続,と行きたいところだが,後期が始まってしまう.講義や出張も増えるので,時間を有効に活用していこう.
2016年9月30日(金) 後期のゼミおよび修論・卒論日程【山崎研向け重要情報】
はやくも後期が始まってしまう.そこで,後期のゼミ日程を決めた.と同時に,まとめゼミ等を考えると,結局のところ修論・卒論提出までを見据えないといけないので,最後の日程までを含めて示したい.また,ゼミは他の曜日にやろうかとも考えたが,日取り等もろもろあり,結局昨年同様に金曜日を基本としたい.時間帯は午後を原則として,その都度調整.また,担当者もこちらで指定した.原則これで動いてもらいたい.どうしても不都合な場合は,早めに連絡すること.
また,後期のゼミ論文は,各自で選ぶこと.基準は,「自分の研究に直結する論文」and「他人も面白いと思える論文」and「できるかぎり最近書かれた論文」,そして(and)「英語で書かれた論文」だ.今回から我々の分野では日本人が多いので,「外人が書いた」を削除した.もちろん,事前にチェックするので,変なand/or楽な論文は却下対象となる.
修論・卒論のほぼまとめゼミでは,修論や卒論に使うほぼすべてのデータを用いて解析等を行い,その解釈および考察を加えたものをプレゼンすること.その時点で考える修論・卒論そのもの,と言えるので,単にデータを並べるだけではなく,しっかりと考え(考察等)をまとめること.
修論の中間まとめゼミでは,その時点までのデータまとめ(結果・解釈・考察)をプレゼン.加えて,そこから出てきた課題や今後の修論をどのように進めるかを示すこと.こちらも,単に自分の考えを出すだけではなく,当該分野における客観的な面白さをしっかり考え,プレゼンに盛り込むこと.
以下,( )内は担当者:
11月4日(金) 論文紹介ゼミ(K,F)
11月11日(金) 論文紹介ゼミ(A, T)
11月18日(金) 論文紹介ゼミ(I)
12月2日(金) 修論ほぼまとめゼミ(K)
12月9日(金) 卒論ほぼまとめゼミ(F),修論中間まとめゼミ(I)
12月16日(金) 修論中間まとめゼミ(A, T)
12月22日(木) 修論初稿提出締切
1月13日(金) 卒論初稿提出締切
1月20日(金) 修論第二稿提出締切
2月上旬 卒論第二稿提出締切
2月上旬 【学科】修論・卒論要旨提出
2月上旬 【学科】修論提出
2月中旬 【学科】修論・卒論発表会
2月中旬 【学科】卒論提出
2月末 卒論完成版提出
以上,いつものことだが,早め早めの準備をすること.
2016年9月28日(水) 魚類学会後だから、、、
魚類学会が終わった。なかなか実りのある学会だったと言えるであろう。なんといっても、「タナゴ」に深くのめり込めた、という感じ。もちろん、今の若者たちが研究しており、その指導のため。多くのタナゴ研究者から助言や情報をもらえたし、関連発表も有益だった。若者たちも、頑張っていたようだ。
今後に向けて言えることは、私自身、まだまだタナゴに関する知識が不足している。関連論文を改めて、読み直す必要性を強く感じた。と同時に、これまで「当たり前」と考えられていたことを、再度検証することも必要だ。それは「考察」の部分もそうだが、他の地域と富山との違い、も明確にしておくべき点が多そうだ。後者に関しては、今後の(も)継続調査が大切だ。
タナゴに限らないところで、印象に残った言葉があった。「因果関係ではなく、相関関係」という言葉。つまり、2つの数値や事象の間に、統計上は有意な相関が認められたからと言って、生物学上の直接的な,意味のある関係が存在するとは限らない、ということ。普段の研究でも、「有意な相関」というのが出てくるが、それはあくまで数字の上でのことであり、その奥になる「深い意味」は、じっくりと確かめていかなければ、いけない、ということだ。その「じっくり」の中に、研究をやっていく面白さがあるのだろう。
さて、そんなこんなで、学会から戻ってきたわけだが、これまた恒例で、学会後の「お仕事」が山積みだった。
本来であれば、学会中に学んだこと、思い浮かんだアイディアをしっかりまとめ、今後の研究計画を練っていきたいところなのだが、それ以上に差し迫っているのがメールの山。ということで、昨日今日と、もろもろ「お仕事」への対応に追われた。そして、まだ終わっていない。明日も調査の前後に続けていこう。今後の計画まとめは、自宅残業も有効に使っていきたい。
ところで、今日は、他大学の学生さんが、研究室訪問に来てくれた。もこもこ鳥(今更伏せる必要はないが)に興味があるとか。今後のこちらの方針等も含めて、いろいろ話が出来たと思う。また、学生同士、いろいろ情報交換ができたのではないだろうか。他大学の学生同士の交流、これだけでも有益だろう。話は戻るが、今回の学会で、よそ様のことを見て危惧したことは、他大学の学生同士での交流が乏しかった点。昔は、懇親会の二次会には「若手の会」があり、各大学から来た若者(自称を含む)達がまとまって飲みにいったものだ。そこで様々な交流や、人のつながりが深まったことを覚えている。今はそのような機会が非常に少ないようだ。だが、この点に関しては、山崎研の若者たちは頑張っていたようだ。毎夜、他大学の学生や先生が集まる飲み会にしっかり参加してくれていた。こういう機会を活用すること、あるいは活用する意義を知っていることは、社会に出てからも重要なことだろう。話は脱線したが、今回見学に来てくれた学生さんが、院試を受験してくれることを期待しよう。
さてさて、そんなこんなだが、先にも書いたように、まだまだ目先のやることは山積み。気づいたら10月のスケジュールもいっぱいだ。「DNA実験をやる!」、これも今回の学会で必要性を痛感したところ。合間を縫って、しっかりとやっていきたい。
2016年9月22日(木) 魚類学会前だが,,,
明日から魚類学会.ばっちりと魚の勉強をしてこよう.だが,今日書きたいのは「イノシシ」.
まず,昨今の状況として,イノシシは増えている,あるいは高止まりの状態(ただし,富山はじめ分布北方では増加傾向だろう).個体数増加や生息地拡大に伴い,農作物被害や,時に人身被害も増加傾向とみていいだろう.となると,一般論として,被害の低減や抑制のために,個体数管理(現状では駆除)は必要であろう.
ただここで忘れてはいけないことは,イノシシは野生生物.そして個体数増加や分布拡大も,理由は様々あれ,自然現象だ.これを無暗に駆除して,「絶滅」とか,回復が不可能なくらいに個体数を減らすことは,良いことではない.もちろん,現段階でそこまでの駆除が可能か否かは別の問題.何にしても,いくら人間に害を成すからと言って,オオカミやトキ,九州のツキノワグマみたいになってから,「やばい」と考えるのでは遅い.
生物多様性保全の観点からイノシシ増加を考えると,「特定の生物種が,急激に個体数を増加させることにより,生態系に過度な負担をかけ,生態系を攪乱させてしまう」ことが危惧される.そうならないように,個体数管理も方策の1つだ,というのが,我々が考えるべきことだろう.
ではどうすべきか.答えは,しっかりと将来の状態を考えた上で,行動(個体数管理等)をすべき,であろう.
では,現状はどうだろう.イノシシの場合,まず個体数推定がなされている.詳しくは環境省等を参照されたいが,最近では,全国あるいは各地の個体数推定や将来個体数の予測がなされている.これはもちろん,不可欠な情報だ.ただ,ここから次のステップが,イマイチ定まっていないようだ.せいぜい,「今のままでは増加するので,現状の個体数(あるいは過去の個体数)を維持するために,年間何頭駆除しましょう」というのが基本だろう.あるいは,とある会議などに出ると,「全頭駆除」なんて意見が出ることもある.気持ちは分からなくはないし,実際に全頭駆除はやりたくでもできないだろうから,そのつもりで駆除を続ければ,適正な個体数(例えば,山奥で種を維持していくくらい)に抑えることができるのかもしれない.ただ,これこそ多様性保全の観点からすると,何の根拠もない方策だ.
そこで根拠だが,それを出すためには,将来予測,いわゆるPVAをやる必要があろうだろう.このPVAは,今までやられていないわけではない.中には,何頭駆除すると,将来の個体数がどうなる,とかの結果をみたこともある.だが,それだけでは十分とは言えないだろう.
「前置き」が長くなったが,ここからが思いついたアイディアだ.まず基本方針としては,「野生イノシシを存続させる」,ただし,「被害が大きくならないように配慮する」だ.そこでやるべきことは,遺伝的多様性の把握と将来の維持だ.域外保全などでよく言われる「100年後に,90%以上の遺伝的多様性が維持されている」を数値目標として,これを維持するためには「最低何頭必要か?」という観点から個体数を導きだせばいいだろう.これが個体数の「根拠」だ.ただし,単に個体数というだけではなく,種全体としての分布パタンや,遺伝子流動量がどれくらい維持されるべきか,ということもPVAでは必要だ.さらには,繁殖力などもPVAでは加味されるため,どのような繁殖パタンが適当か,それを実現させるためには,どのような栄養状態や環境が必要か,など,実に様々な情報が必要になってくる.それらを1つ1つ,明らかにしていくことが,我々研究者の役割だろう.ただ,現時点でも前述のような推定は可能であろう.が,私には無理だ.詳しい将来予測を実施するほどの知識がない.もっと言えば,知識を蓄えるための時間がない(最近の興味が他の生物に向いているため).ということで,環境省とかが音頭をとって,やってくれるといいのだが.
一方で,それでも「被害」は皆無にはならないだろう.そこは補償しかないだろう.ただ,被害も補償も,今よりもはるかに減るはずだ.この辺は,共存共生とか,生物多様性の重要性とかに関する普及啓発が必要であり,それも我々の仕事の1つかもしれない.
というわけだが,そもそも何故,今日イノシシのことを書いたかと言えば,「イノシシのことを考えてみたから」,そして「思いついたから」.実は,毎回そうなのだが,学会とかの出張期間というのは,様々なことを考える上で,格好の時間だ.もちろん,今回の場合は「魚」を考えるのが一番の目的.だが,同時にそれ以外のこと,特に,山崎研で行っている(and行っていたand行っていく)研究を諸々考える上でも,良い時間だ.そこで今回も,タナゴ以外にも,ライチョウとか,四足動物とかも考える予定.もちろん,考えたからと言って,良い考えが思い浮かぶわけでもなく,一方で,予期しないところからアイディアが浮かんでくる場合もある.今回のイノシシが後者の好例.また同時に,環境が変わると,思いつきが増す傾向にある.出張先,途中,学会会場,など格好の「異空間」だ.ということで,明日からの魚類学会.無駄なく過ごしてきたい.
2016年9月20日(火) 嵐の日は採れない...
こと研究の世界では,頭の中で考えただけではなく,それを実際に確認・検証することが求められる.
天気が悪ければ,魚は採れないのではないか,と「一般には」考えることができても,それが本当であるか否か,明らかにしなければならない.
ということで,今日,その答えが出た.答えは「採れない!(採れなかった)」
それにしても,今日は久々,よく降っていた.な~んて,悠長なことを言っている場合ではないのだが.もちろん,調査においては,安全面を十分に考えて行った.もし,川の中に入って行う採集だったら,当然今日は中止だろう.あるいは,朝から水位が高かったら,ライフジャケットの着用等をしただろう.だが今は田んぼも終わり,川の水は少ない,,,と思ったら,みるみる上昇.何はともあれ,安全には十分配慮して調査を実施し,そして幸いに,何ごともなく終えることができた.今後も,油断と過信だけは厳禁だ.
さて,連休明け(中日)は調査で始まり,明日も調査.そしてその後は学会へ.そんな中,何気に進んでいるのが論文直し.ライチョウ論文だ.幸いにして,小改訂だけだったので,連休中も自宅残業をしながら,どうにか改訂完了.そして今日,調査が早めに終わったこともあり,夕方に大学に戻ってきて,返却した.上手くいってくれることを祈ろう.
ところで,先週日曜日は,山崎宅の「おやじ飲み」.いつも通りに盛り上がった.またやろう.
2016年9月16日(金) 学会本番に向けて
紆余曲折(?)がありながらも,どうにか学会ポスター印刷が終わった(はず).本番一週間前に最大の準備ができたというのは,山崎研にとっては珍しいこと.もちろん,来週のスケジュールを考えた上での,「予定通り」のことだ.
ただ,これからの一週間が,学会をモノにする上で重要なので,気を抜かずに,無駄なく,過ごしてもらいたい.
まずは,ポスターもあくまで「発表」.コアタイムはもちろん,それ以外の時も,積極的に聴衆をつかまえて,自分の発表をアピールしてもらいたい.そのために,「原稿」は重要だろう.5分程度で,全体を説明できるような原稿を作っておくと,本番ではスムーズに話ができるはず.原稿を作らずに,ポスターを見ながら話せばいい,と考えていると,往々にして「失敗」する.内容をうまく説明できず,研究の面白さが相手に伝わらないことが多い.もちろん,原稿を「書く」だけではなく,「話す」練習もしておくこと.やり方は任せるが,声に出すことは重要だ.この辺は口頭発表と同じ.
次に,原稿に盛り込まない内容を質問されることもある.あるいは,話が盛り上がって,こちらから追加情報を提供することもあるだろう.それに備えて,説明資料とか,予備データ(ポスターに載せてないデータ)とか,相手に「見せる」ことを前提に,準備しておいてもらいたい.基本的に,学会の会場で,学会参加者を相手には,何を話してもいい.こちらの情報をオープンにすることで,相手からも多くの情報や助言を得られるだろう.
一方で,自分から一方的にアピールするだけではなく,相手からも多くの情報を得ることを心がけること.もちろん,発表を聞きに来てくれた相手だけではなく,他の人の発表などもしっかり勉強するように.自分の研究に対するアイディアや情報がたくさん得られるはずだ.ただ注意すべきは,発表者に無断で,発表内容の写真撮影等をしないこと.筆記によるメモはOKだ.覚えておきたい内容や情報,技術等は,メモしよう.メモならば許可を取る必要はない.
それと同時に,人との交流も大切.「顔を売る」ことも学会において,若者がやるべき重要な仕事だ.そしてできれば,山崎研やひみラボのアピールもよろしく.
と考えると,今から本番まで,そして本番中,やることは盛りだくさん.繰り返すが,無駄なく過ごしてもらいたい.
2016年9月14日(水) 環境DNA本格化
今日は朝からひみラボへ。環境DNAを本格的に再開させた。特に、濾過したサンプルが不足していた。それと同時に、基本的な実験条件を詰める必要がある。この辺は、やる気のない若者に任せるわけにはいかない。そもそも、意味もわからず、言われたことをやるだけの若者には、大したことを任せるわけにはいかなかった。ということで、結果的に、収まるところに収まった、という感じだ。
と、言うことで、ひみラボの水槽から採水&濾過を繰り返し、ネガコン(水道水)も含めて、7サンプルをGET。今後、抽出、PCRと進めていこう。同時に、遺伝子実験としては、イタセンなども盛りだくさん。時間を有効に使っていこう。
ところで、若者たちは学会ポスターづくりに勤しんでいると思う。大切なことは、しっかりと「自分で考える」こと。もちろん、私もチェックを繰り返すが、どうも最近、若者自身でしっかり、じっくり考えることが乏しいように見受けられる。つまり、チェックしたところを直しただけだったり、「考えろ」と指示したところでも、思いつき程度で直して、あとは私のチェック任せにしていることが少なくないようだ。このように自分で責任を負わず,あるいは負おうとする努力をせず,他人任せにしているようでは、若者自身の成長は望めない。「直し」が入るにしても、その前に本気で自分で考えていないと、何も身につくものはないだろう。
もしかしたら、ポスター印刷直前のこの時に、私のチェック(修正指示)を前提としたポスター直しに丸一日費やすのは、時間の無駄だと感じるかもしれない。だとしたら、時間を無駄にしないように、真剣に自分の研究と向き合い、直しを加えてもらいたい。
さらに、当たり前のことではあるのだが、結局のところ、研究は自己責任。やりたくなければ、やらなければいいだけの話だ。やりたければ、自分のこととしてやればいい。
2016年9月13日(火) 希少魚三昧
いるところにはいるものだ。今日は「希少魚」調査。そして、大漁。採る気になれば、いくらでも採れそうな勢いだった。もちろん、今日の調査地以外では、流されたであろう下流域にいるだけなので、十分な個体数&生息地がある、とは言えない。が、あまりに採れすぎると、ありがたみが薄れる。とは言え、個体数が増えると、データも増える。しっかりとデータを蓄積していこう。
そして調査の前後は、DNA実験。最近は、着実にイタセン保護池のMS分析を進めている。こちらもひたすらやるだけ。まずは、各池で30個体ずつ。続いて、全個体を調べていきたい。ただ、他にもやりたいことは盛りだくさん。今日の「希少魚」も調べたい。特に、「由来」を明らかにしておきたい。ただ、他県の情報(サンプル)がないので、比較が必ずしも十分にはできないだろうが。
さて明日は、朝から夕までひみラボ、、、の予定だったが、若者のポスターチェックがあるので、朝は大学によって、少し仕事をしてから、ひみラボに向かおう。
2016年9月12日(月) 清い一日
今日は1年で一番、健康な1日かもしれない、、、というと大げさかも。ただ今日は、お酒を飲んでいない。。。たったそれだけのことだが、健康に過ごしているときに、お酒を飲まないのは極めて珍しい。と言って、大して自慢できることではないが。ちなみに理由は、明日が健康診断だから。「いつもの状態(お酒を飲んだ翌朝)」で健康診断を受けたほうが、実情を知れる、、、という誘惑に負けないように、今日は早めに寝よう。
さて、今週は調査から始まった。気温が下がってきたことが関係するか否かは定かではないが、「在来タナゴ」が沢山採れた。新しい採集漁具もいいのかもしれない。今後も継続的に採れることを期待しよう。
ということで、「大漁」を若者たちが満喫(計測)している間、私は環境DNAの準備。特に、新規購入の機材をセッティング。若者のポスターチェックに時間を費やしたため、新規の「濾過」はできなかったが、準備は概ね完了。明後日、ひみラボに行くことになったので、その際に、ひみラボ水族館の水を汲みまくろう。
さてさて明日は、、、明日も調査。それ以外の時間は実験を行おう。
ところで、若者たちの学会ポスターをみていると、それぞれの研究の重要性や価値を改めて考えることの重要性を再認識。結果が出てきたからこそ、見えてくるもの、新たに見えてきたものもある。これから、学会期間中、じっくり考えてみたい。もちろん、若者たちも、自分自身でしっかり考えること。
2016年9月9日(金) 継続中
今日も実験三昧。
イタセンパラMSは、なんとかなりそうだ。やり直しPCR&310RUNが概ねうまくいった。ということで、続きの個体をPCR。310はできなかったが、産物をためて、来週の時間のあるときに進めていこう。ただ気になるのは、310のレーザーパワー。確実に下がっている。こればかりは「消耗品」なので、致し方のないことだ。できるかぎり、使っていこう。
一方で、環境DNAも着実に進んでいる。今日はメダカ用のプライマーを試した。が、ポジコンのはずのメダカ鰭からの抽出DNAが失敗し、「池」等から「メダカ」が検出された。ということで、今日はゲル切り出し&精製も行った。先日買った抽出キットだ。その結果も来週の確認次第だが、何はともあれ、着実に進んでいる。来週は、ひみラボ調査や、空いた日にひみラボへ行って、新しい「水」を濾過しよう。
その他にやったことといえば、若者たちの学会ポスターチェック。とにかく、時間は限られている。進捗状況が必ずしも十分でない若者たちは、週明けには第2稿を出してもらいたい。それぐらいのペースと意気込みでやっていなかいと、しっかりしたものはできないであろう。学会発表でしっかりしたものを準備せず、手を抜きをするくらいなら、何の意味もない。発表しないほうがマシだ。もちろん、ポスターを仕上げるだけではなく、会場では諸々、しっかりと学んでもらいたい。そして同時に、様々な人との「交流」をを深めてもらいたい。
追記:18日のメニュー(案)を「催し関連」に掲載。リクエスト募集中。
2016年9月8日(木) 総じて進んだ
今日も丸一日フリー。多くの仕事が進んだ。
まず実験。昨日スタートしたヤツメのシーケンスとイタセンパラのマイクロサテライトは、どちらも310が終わっていた。まずはイタセンMSの結果を見ると、、、失敗。というか、個体によって、増幅にムラがある。昨日、プライマーを新規で調整したため、それを失敗したのかもしれない。あるいは、久しぶりの実験だったので、酵素等の試薬類がヘタっていたのかも。それとも新規個体だったので、DNA抽出の問題か。はたまた、単に久々の実験で、手際が悪かったか。。。可能性は挙げられるが、それを確かめるためには、再度の実験しかない。以前成功したテンプレートをポジコンにして、再度PCR。そして310RUN。帰宅時間までの結果を見る限りでは、悪くない結果だ。少なくともプライマーは問題なさそう。詳細は明日検討しよう。
一方、ヤツメ種判別の方も、310は上手くいっていたので、今日はアライメントと種判定だ。こちらも無事終了。結果を依頼主に送ることができた。
そして夕方からは、いいよ環境DNAをスタート。まずは抽出サンプルやプライマーをチェック。そしてPCRだ。この際の酵素としては、とある助成金の審査委員長が過去に開発した「高性能」な酵素を使用。と言っても、一昨日のヤツメをみてもわかるように、これまでうまくいっていなかった。そこで、今日も半信半疑試してみると。。。大成功!プライマーの相性もあるだろうが、ザリガニ検出が調子いい。お試しのひみラボザリガニタンクの水はもちろん、新旧のイタセンパラ保護池、自然生息河川などからも「バンド」が確認できた。今後は、このバンドを切り出し、本当に当該種のDNAかを調べていきたい。
次に、論文直し。こちらは今日だけでやったのではなく、昨日までの自宅残業でやった読み直しをまとめ、主著者へ返却。ついで?に今日届いた別論文にもメールで対応。
さらに、事務書類にも対応した。この手の仕事は、いざやれば大して時間はかからないのだが、やるまでに腰が重い。
そしてトドメは、授業の準備。と言っても、大学後期の授業ではなく、中学生を対象とした「お話」を考えた。まずは借りていた教科書から要点を抜き出し、それに多少なりとも対応・関連するような、日頃の研究に関係する話をまとめていった。そして自宅残業も含めて、大まかな話の流れは完成。今後は、スライドを作っていこう。といっても、できるかぎり、これまでの講義でつかったものを活用したい。
ということで、充実の1日が終了。明日も比較的自由なので、実験中心にやっていこう。それと書き忘れたが、若者たちの学会準備状況のチェックを昨日・今日に続いて、明日もやっていこう。
2016年9月6日(火) 一日フリー
実に久しぶりだ。丸一日、自分の時間として使えた。
もちろん、やることは多い。「お仕事」も行った。特に、後期の講義準備や、もろもろの事務処理、そして昨日の講演の概要を書き上げて送った。
それ以外はひたすら実験。まずは、頼まれていたヤツメ。抽出の続きを行い、その後はPCR。通常のPCRに加えて、「高性能」の試薬も使ってみた。で、結果は「通常」のみ成功。こんなものだ。続きは明日やろう。これと同時に、イタセンパラMSの準備。これ自体はひたすらやるだけ。ということで、明日から本格化。そして、イタセンを着実に進めると同時に、いよいよ環境DNAも再開だ。やるべきことは沢山ある。まずは各実験段階において条件の見直しが必要だ。助成金対策でもあるので、しっかりと結果を残していきたい。
ところで、最近は、ぼちぼちと「朝練」を再開している。なぜなら、目先の目標がある。ずばり「健康診断」だ。。。なんだか本末転倒な気もするが。。。
2016年9月5日(月) 風物詩?
今日は、会議と講演。そのため、ひみラボ調査は学生に任せて、私は大学残留。会議は午後、講演は夜だったため、午前中は自分の時間が持てた。そして取り組んだのが、DNA実験。ようやく、再開だ。
と言っても、久々やるのだから、下準備が大変。まず手がけたのは、頼まれていたヤツメ種判別。サンプル整理から始めなければならない。そして、いざ実験を始めようとすると、私の前には「氷の壁」が。。。
毎年恒例なのだが、夏が終わろうとするこの時期、ストッカーについた霜が凍り、分厚い塊になっている。ということで、毎年恒例の氷割を行った。まさに、夏の終わり?を告げる、風物詩といってもいい。もちろん、油断するとストッカーを傷つけるので、慎重に。かつ、氷を割るために、時に大胆に。
そしてどうにか、氷を取り除き、冷凍サンプルを整理、、、と思ったら、時間となってしまった。それでも、ヤツメ組織の溶かし出しは、スタートできたので、あすはその続きだ。
さて、昼の会議は兎に角、夜の講演は、なかなか、いい「経験」だった。今回の聴衆は「社長!」。富山市街地の社長の集い、みたいな会に呼んでもらった。とは言え、講演だけではなく、毎週の例会らしく、もろもろの式次第が続く。その中には、夕食会も。ちょっとお高いお弁当が出たのだが、私の話はその後だったので、味わうわけでもなく、平らげた。
そしていざ講演。といっても、時間は20分くらいしかない。結果的に、私の早口が、違和感ないくらいの「アップテンポ」で誤魔化され、無事?に講演は終了。何がどこまで伝わったかはわからないが、これも1つの経験だろう。
さて、明日(から)は、、、何と予定が無い。ということで、まずは実験をやっていこう。それと、気が付けば、早くも来年度の科研費申請の時期だ。なんとなく、申請内容を考えていたのだが、、、いいアイディアが思いついた!今やっている?、環境DNAとこれまでやってきた集団解析を合わせたものだ。これは行ける!、、、と思うのはいつもと同じ。しっかりと、申請書類を書き上げよう。
それから、学会前後の学生指導についても、いくつかアイディアが出てきた。これもしっかり、具体的な指導につなげていこう。
最後に、今度「大人飲み」を開催!コアメンバーには、近々日程調整メールを出すので、返事よろしく。
2016年8月31日(水) 魚類学会に向けて【研究室内向け連絡】
気が付けば,魚類学会まで一か月を切っている.と言っても,まだまだ時間がある.が,今後の日程や調査予定を考えると,全然余裕がない,ことを若者たちには理解してもらおう.ということで,学会発表(主にポスター作成)に向けて,次のスケジュールで進めていきたい.
9月2日(金)13時~ ポスター作成に関する説明(初発表者向け)
9月7日(水)まで 学会用データまとめ提出
9月9日(金)まで ポスター原稿(初稿)提出
9月16日(金)9時~ ポスター印刷
9月23日(金)ころ 各自学会に向け出発
まず,学会発表が初めてのA&F向けの説明を9月2日に行う.その後【以降は,全員共通】,7日までに学会発表用のデータをまとめてもらい,レポート提出してもらう.同時に,ポスター作成を進め,9日(まで)に最初のポスター原稿チェック.データは,8月までのデータをまとめ,発表することが中心になるだろう.
データまとめまで,それほど時間は無いが,これまでの研究会での発表などの経験を活かしてもらいたい.そして,ポスター初稿が9日というのは,随分と早いように思えるかもしれない.が,逆算してみると,23日の週は,休日(2日もある!)と定期調査があるので,その合間を縫ってポスター印刷を入れるのは,かなり危険.ということで,ポスター印刷は16日(金)になる.ちなみにこの日は,午後から高校訪問があるので,朝から印刷だ.そしてこの16日に向けて,しっかりとしたポスターを作成するためには,1週間の準備(直し)期間は,決して長くはないだろう.特に,初稿以降で,ポスターの構図だけではなく,データそのものや,考察のチェックも当然行う.となると,時間はかかるものだ.
スケジュールは以上の通りだが,1つ留意しておいてもらいたい.それは「色」.ポスターの配色云々ではなく,その過程でのことだ.特に,通常使うインクジェットプリンタについて.端的に言えば,「インクの節約」を心がけてもらいたい.中でも,意味なく無暗に色を使うと,カラーインクが無駄になるだけだ.例えば,エクセルで作ったグラフをそのままカラー印刷する,というのは,無駄の極致.
作図に限って言えば,色使いを考える上での終点は,論文投稿に使う図の作成(色使い).通常は,白黒,あるいはグレースケールで作図する.つまり,この範囲で,効果的な図を作成する訓練を,早くからしておかなければならない.つまり,今からインクを節約する(白黒orグレースケールでの印刷)ことは,将来を考えた訓練ともいえる.
もちろん,学会用ポスターをすべて白黒で作れとは言わない.ただ,無暗に色を使いまくるのも,決して効果的とは言えない.ということで,学会ポスターの色は,その時チェックするとして,それまでの,例えばデータまとめ用の印刷においては,色使いに気を使ってもらいたい.学会ポスターと全く同じ色であれば,まだいいのだが,何も考えずに「カラフル」にするのだけはやめてもらいたい.繰り返すが,インクの無駄と,作図の練習にならないことが理由だ.できる限り,白黒(&グレー)で表現することを目指してもらいたい.もし,白黒で作る時間がないならば,印刷時のプロパティで「モノクロ印刷」などを選択すること.それに,モノクロの図って,上手く決まると,案外カッコいいものだ.なんだか,自分の結果(図)が,投稿論文の図みたいに見えてくる.
ま~,何はともあれ,しっかりと準備をしてもらいたい.
2016年8月30日(火) のんびり?
ちまたでは、大学院入試が続いている。一方、私は、のんびり過ごしている。。。と言っても、何もしていないわけではなく、目先の仕事から、今後の研究の準備まで。このようなことができる時間が持てたのは、久しぶりだ。
今後の準備としては、物品購入を本格化させている。各種助成金もようやく使えるようになり、もろもろの物品発注中。特に、遺伝子実験の試薬類を大量購入している。なんだかんだで、今週の実験は無理そうだが、来週こそは、再開しよう。
何はともあれ、9月は講義がないので楽だ。もっとも、後期はほぼ講義がないので、前期と比べると時間があるはずだ。自分の研究をできるかぎり、進めていこう。というのも、ちまたでは環境DNAは大流行りみたいだ。今年の魚類学会でも、実に多くの発表がある。中には、私もやりたいな~と思っている研究もあるが、、、さすがに、組織だってやっているところには勝てそうにない。山崎研でも、確実にできるようにしていこう。もっとも、環境DNAといっても、近いうち、あるいはすでに、誰もが当たり前のようにできる技術になるだろう。今時、マイクロサテライトなんて誰でもできるのと同じことだ。環境DNA技術を使って、如何に面白い研究ができるか、そこをしっかり考えていくべきだろう。
とは言いながら、まずはしっかり一連の実験ができるようになることだ。そう考えると、この半年がもったいなかった。これから、できるかぎり取り戻そう。
2016年8月27日(土) 週末の過ごし方
大阪へ行ってきた.助成金の授与式のためだ.
大阪に着いた後,会場近くの駅で降りると,大きなアーケード街があった.するとそこにテレビクルーがいて,英語3文字のお笑いコンビが.残念ながら,後姿しか見えなかったが,結構「オーラ」があった.到着早々に,「さすが大阪だな~」と思いながら,喫茶店へ.すると隣の席で,おじさん(おじいさん)が二人,何やら本を観ながら会話をしている.何気なくちらっと見ると,助成のあられもない姿が載った本が...(※敢えて誤変換).もちろん.私が変な店に入ったわけでは無く,サラリーマン客が多く,親子連れも来店していた.そんな中,昼間っから,おじさん二人は臆することなく,真剣に論じ合っていた.う~む,さすが大阪だな~...
ちなみに,今回の授与式には,研究面では必要以上のことは期待していなかったのだが,いざ行ってみると,採択者に関連分野の人が多かった.そのため,懇親会でも話がはずみ,新しいつながりもできたので,とても有意義だった.それにしても,十数年前にも出たことがあるのだが,その時,出資企業は,もっと「金儲け」に目を向けていた.ところが今回は,「環境」を相当アピールしていることが伝わってきた.この10年で,民間企業も随分と変わったものだと実感.
ところで,今日の昼に富山にもどり,大学直行.有名人を(後姿だが)みたというお土産話を誰に話そうかと思いながら,大学の研究室に戻ってみると...研究室前の廊下で,昨年暮れに,北欧で,「あの」賞を受賞された,「あの」大先生が.どうやら,私の居室前にある講堂で,関連研究会が開かれていたようだ.こちらも横顔と後ろ姿が中心だったので,確定ではないが,十分にあり得る状況だ.なぜなら,その研究会はKで始まる一大プロジェクトの集まりであり,「あの」先生はそのリーダーだ.世間からすると,大阪で見かけた芸人さんより,よっぽど凄いんだろうな~.
さて,その後は大学でお仕事.なぜなら,今日・明日と「独身生活」だ.同居人とちび介sがお友達家族とキャンプに行ってしまった.毎年のイベントなのだが,今年は,他の家族のパパが参加できないとのことで,パパ抜きでやるとのこと.
そして手がけた仕事と言えば,,,成績つけをひたすら行った.テストの採点やら,レポート読みやら.たまっていた仕事だ.結構時間がかかったが,それでもどうにか終了.その後,移動中の車内で読んだNさんの論文(その1)をファイルに打ち込み,返却.今日のところは終了だ.明日は大学で今日の続き.そして時間があったら,部屋掃除をしよう.来週あたりから,心機一転,研究再開だ!
2016年8月24日(水) 休暇終了!?
気が付けば、実に久しぶりの更新だ。間が空いたことに、深い理由はない。強いて言えば、一週間、お盆休みを取っていたくらいか。
お盆明けの2日間は、東京方面へ出かけ、シンポジウムに参加・発表してきた。私の目的は、ひみラボをアピールすること、そして情報を収集し、各方面とのつながりを深めることだ。
成果はまずまずと言っていいだろう。参加者は30名程度だったが、その大半の人と話ができ、ひみラボのアピールもできたはず。多分に社交辞令が含まれるとは思うが、「今度、ひみラボにお伺いします」と、多くの人が言ってくれた。一方で、私も様々な情報を得てきた。ひみラボ、というよりも、海辺の某施設が目指すべき、お手本とも言える施設の話を聞くことができた。私自身、まだ行ったことがないので、今度行ってみるのもいい。
今回のシンポは、環境教育が中心テーマであった。大学関係者も少なくなかった。ただ、いつもと雰囲気が違ったのは、「研究」よりも「教育」そのものを主体に活動している人が多い点だろう。わかりやすく言えば、理学部ではなく、教育学部、の先生の集まり、といったところだ。このような会は、私にとっては新鮮だった。例えば、ひみラボ活動も、もっと学校(小中高)に対応したものにする必要性を感じた。もちろんこれは大切なことだ。ただ一方で、「やっぱり、何か違う」という思いも拭い切れなかった。何を基盤に、何を目的として、教育や普及啓発をするのか、という疑問がどうしても浮かんでしまう。やはり、理学なら理学、魚なら魚の研究をベースとして、そこで得られたことを基に、様々な活動をしていく、というのが私の従来のやり方だ。それらをしっかり考えた上で、学校に合わせた活動ができると、怖いものはないだろう。
そういうことを考える機会を得たのが、一番の成果だったのかもしれない。
さて、これでシンポが終わり、ほっと一息、、、とはいかない。明日は臨海実験。明後日からは大阪出張だ。大阪では、今度は工学分野や、利益追求を求める方々と接することになるだろう。これはこれで、考えることが多くなりそうだ。
そんなこんなで、8月中は予定が詰まっている。9月になったら、というか9月中に、自分のことを再開させたい。未だ糠喜びはできないが、今度こそ、いい方向に流れが向いてきた。やるべきことを、しっかりやっていこう。
2016年8月10日(水) 臨海実験1日目
毎年恒例,氷見の海と,ひみラボを使った臨海実験が始まった.
まず,朝から氷見の海へ.が,ついてみると,予想に反して波が高い.風も吹いている.それでも,「危険」というほどではないので,十分に注意して,学生ともども海へ.だが,海の中も状況は芳しくない.波と高水温が原因だろう.
それでも概ね予定通り調査は終了.先の下見もそうだったが,自分の体力が明らかに落ちてきているのは否めない.
そこで次は,ひみラボでの種同定.学生たちが海藻から小型動物をソーティングしているのを見ながら,私もうろうろしていた.
夜はもちろん,地元の皆さんの炊き出し.今年もおいしく頂きました.
その後,夜間実習を終え,自由時間.日頃,なかなか持てない時間なので,今後の研究計画を考えた.今後と言っても,目先のことではなく,中期的な話.今,自他がやっている研究だけではなく,山崎研としての売りが出せる研究を展開していきたい.
ということで,1日目が終了.明日も無事に実習が進行することを願うばかり.
2016年8月9日(火) いろいろ総括
なんだかんだと,適度にバタバタした時間を送っている.
まずは,信州魚類研究会.若者たちが,それぞれ発表してくれた.プレゼンの出来や研究まとめの段階は,千差万別だったが,総じて時間のかけ具合と比例したとみていいだろう.ま~,今はそのことは多くは言わないが,何にしても経験が大切であり,今回はいい経験の1つだったと,今後に活かしてもらいたい.もちろん,次には今回よりももっと「いい」プレゼンを目指してもらおう.その中で,内容自体は決して悪いものではなかただろう.他大学の発表を聞いていても,我々が行っている「毎週の調査」というのは,力強さを感じる.もちろん,データもしっかりしたものが採れるだろう.同時に,毎週の調査が可能か?と考えると,我々ほど恵まれた環境にある,あるいは環境を作り上げているところは,他にはなかったと思う.何と言っても,「地元」でできることは大きい.そして,私の目からみれば,どのテーマにもまだまだ発展の余地はある.何はともあれ,繰り返しになるが,今回の経験を今後に活かしていってもらいたい.
次に私自身の「お仕事」で言えば,1つには信魚研のプレゼンが終わった.そして昨日,信魚研で得た有益な情報を活用して,助成金授賞式のプレゼンを完成させ,先方に送った.加えて,昨日今日とライチョウ論文と格闘?し,どうにか形になったので,投稿!からの「カツ」を済ませた.さらには,頼まれていた書類をいくつか.これらが終わったことで,お盆前の「お仕事」のかなりの部分が片付いた.残りは臨海実験だ.それと,できる範囲で頼まれている論文読みも進めてしまいたい.
お盆明けには,実験を再開したいところだ.何時も言っている気がするが...
ところで,14日に久々の山崎宅飲み.催しものにメニューを掲載.リクエスト募集中.OBOGの参加も待ってます.
2016年8月4日(木) ひたすらプレゼン作り
結局、ひみラボへは行かず、ひたすらプレゼン作りに勤しんだ。
まずは、お盆明けに東大(柏キャンパス)である教育関連のシンポジウムのためのポスター作り、、、は、ほとんど終わっていたので、今日は最終チェックを終えて、印刷。無事に1つ完了。
続いて、今週末の信州魚類研究会のプレゼン作り。スライド枚数を気にせずに作っていった。イマイチ、良いか悪いかわからないが、どうにか形にはなった。
そしてその後は、お盆明けの週の後半にある助成金授与式の際のプレゼン。内容は、信魚研の発表をコンパクトにまとめればいいのだが、、、いざ作ってみると、当たり前だが結構違う。それでもどうにか形になってきた。後一歩、というところで、今日のプレゼン作りは力尽きた。
それでも今日は、まだ1時間ほど残っていた。そこで、最後の力を振り絞て(?)、ライチョウ論文直し。久々だ。すでに共著者からコメントが届いていたので、それらに対応。今後、臨海実習の合間などに読み直し、お盆前に投稿してしまいたい。
ということで、今週2回目の「予定の無い1日」を過ごした。なんだかんだあったが、仕事の大半は片付いた。この先、お盆明けまでバタバタするが、その先は実験を再開したい。
2016年8月2日(火) なかなか上手くはいかないものだ。。。
何が上手くいっていないかは、今書くのは止めよう。今後、いい方向に向かうことを祈るだけだ。あるいは、そうではない方向の場合の対応も考えておいたほうがいいかもしれない。ま~、繰り返すが、今は何を言っても始まらない。
さて、今日は久しぶりに、「予定のない一日」を過ごすことができた。と言っても、いつものことながら、1日のスケジュール上、何も予定がなかっただけで,やることはいくらでもある。中には、今日中に仕上げなければならない仕事も。ということで、朝からひたすら、仕事を片付ける1日を過ごした。
書けるところだけ書くと、お盆明けのシンポジウム用のポスター原稿作りが今日のメイン。いろいろと盛り込みたいところが、いざとなると、なかなかまとまらない。どうにか形にして共同発表者のNさんに確認依頼。
その他、もっぱらプレゼン関連のお仕事。直近の締め切りと言えば、今週末の信魚研。こちらは自宅残業で、イントロ部分を仕上げた。明日以降も着実に進めていこう。
ということで、やりたいことは山積みだが、なかなか時間が取れない。明日は「予定」が目白押しだが、その合間に、着実にお仕事を片付けていこう。
2016年7月29日(金) 暑かった
今日の調査は暑かった。それでも、採集自体は概ね良好。なんといっても個体数が多かったので、いいデータになるだろう。
その一方で、調査以外も大忙し。特に、信州魚類研究会の申し込みをした。今朝までに、自分の分も含めて、全員の要旨が完成。これを送った。若者たちは、学会の予行演習と思って、しっかり準備をして、しっかり頑張ってもらいたい。私も、自分のプレゼンを、それなりの形に仕上げよう。
これ以外にも、来週末までにやるべきことは沢山。こちらを優先させると、ライチョウ論文がやや先延ばしになるかも。だが、お盆前には投稿にもっていきたい。
さて、この週末は、ゆっくり、、、とはできそうにない。自宅残業で、もろもろプレゼンを仕上げていこう。
2016年7月27日(水) 海
予想外の好条件。昨夜、大雨が降っていた時は、「さすがに、これでは下見はダメだろう」と思っていたのだが、風が出なかったのが幸いしたのか、波はほとんどなく、天気も現場についたころには「晴れ」。さすがに、海の中(特に表層)は、雨の影響で「もやもや」感があったが、潜水観察にそこまで影響はなかった。
ということで、予想外に「楽しめた」、、、というと語弊があるので、「有意義な下見だった」ということにしたい。
その一方で、私自身の課題も。なんといっても体力が落ちた。と言っても、手術後に、2回目の海だったので、「海での活動」として体力が保てなかった、というところだろう。それに、楽しいあまり、ついつい泳ぎ過ぎてしまったので、体力も多めに使ってしまったのかもしれない。と同時に、もう1つの課題として、お腹が「ぽっこり」。。。最近は朝練をサボりがちで、その一方で食事はしっかり(過剰に?)いただいていることが原因かも。だが、言い訳をすれば、朝練は、この月、火はしっかり行い、水(今朝)は調査のために体力温存で睡眠をしっかりとった(要するに朝練をサボった)、というとところだ。また「食べ過ぎ」も、ちび助たちが残した料理を、私が平らげているだけ、、、って、これは明らかな言い訳か。。。
何はともあれ、無理はしないで、現場で動ける体を維持していきたい。
さて明日は、午前中は予定がないので、久々ゆっくり、、、ではない。信魚研の準備がある。他にも、オープンキャンパスのポスター確認やら、助成金受領の際のプレゼンづくりやら、やることは盛り沢山だ。と同時に、研究面でもまたまた新しい動きが。外部から来てくれる予定の「若者」の研究についても、しっかり勉強していかないといけない。なぜなら、研究計画書を出してもらったのだが、非常に面白い。これを機に、私自身も勉強を深めるだけではなく、山崎研としても幅を広げたい。もちろん対象生物は違うが、今の若者がやっている研究の発展とも、あながち異なる方向性ではない。すべてがうまくいくように、しっかり頑張りたい。
2016年7月25日(月)夜 タナゴのはずが、、、
なかなか、タナゴに専念できそうにない。次の仕事だ。
もちろん、若者たちの大半はタナゴ研究がテーマなので、山崎研としての中心課題であることには違いない。
その一方で、ここ最近、助成金が続けて当たっている。もちろん、その中のテーマにタナゴは含まれる。と、同時に、別のテーマも。例の「DNA」の話だ。世間受けはいいようだ。ということで、新規若者やお手伝い学生が来る気配はないので、助成金絡みのテーマを、私が担当することに。もちろん、これまでも少しずつ進めてきた研究だし、私自身も興味を持っている研究なので、悪い状況ではない。むしろ自分でできるので、面倒なステップを必要としないため、非常にやりやすい。そして何より、中途半端な重荷がなくなったので、楽しんで実験ができそうだ。
ということで、今日はひみラボで若者たちが計測をしている間に、当面の、かつ具体的な計画を練ってみた。と言っても、本当に目先の仕事としては、助成金絡みの仕事がいくつかあるので、なんだかんだと言いながらも、実験の本格化はお盆明けになるだろう。
同時に、ライチョウ論文へのコメントが共著者から戻ってきたので、こちらも手がけてしまいたい。お盆前に投稿するのも1つの手だ。
ま~、いずれにしても、最近はもろもろ調子がいいので、やるべきことをしっかりとやっていこう。
と、言うことで、やるべきことの1つを水曜日に実施。臨海実験の下見だ。私自身、実習場所の海に潜るのは久しぶりなので、どうなっているかを見るのは楽しみだ。1限に講義があるので、2限目から出発。ただ、今の時期は、昼になると海風が強くなり、波も高まるので、現場についたら、昼飯を食べる前に海に入ったほうがいいかも。もちろん、現場の様子をみてからだが。それともちろん、「シャチ」は無いので、そのつもりで。
2016年7月25日(月) 当面の予定【山崎研学生向け】
学会要旨提出が終わり,ほっと一息ついている,,,の束の間,気がつけば7月も終わりに近づき,学生たちにとっても信魚研やゼミが近付いてきた.そこで,該当者には調査の途中に口頭で説明したが,あらためて当面の予定(指示)を書きしておきたい.
ゼミと信魚研の両方の発表を担当する学生(A&F):
7月28日(木)までに信魚研要旨完成(その前に,いつものようにチェックを受けること).登録は私が一括.
7月29日(金)までにゼミ(論文紹介)要旨初稿提出.来週上旬に完成.
ゼミ本番までにゼミプレゼン完成.ゼミは会議が入ったので,8月3日15時から開始に変更.
ゼミ後,信魚研プレゼン作成.前日(8月5日)までに,プレゼンチェック(パソコン上)を受ける.
信魚研のみ発表を担当する学生(I&T):
7月28日(木)までに要旨完成.登録は私が一括.
本番前日までにプレゼンチェックを受ける.
いずれも,「遅くともこの日程までにはやり遂げる」ことを書いているので,早め早めに対応すること.非常にバタバタしているようだが,先延ばしにしてもロクなことはない.また,去年も同様のことを若者たちは乗り切ってきた(はず).ということで,しっかり頑張ってもらいたい.
2016年7月21日(木) 祝杯
今日は、目出度いこと、嬉しいことが、重なった。今は、もろもろの事情で、その全てのことを書く事はできないが、何はともあれ、祝杯をあげている。
例えば、昨日のひみラボでの出来事が新聞に載った。もちろん、嬉しい。ただ、それより嬉しかったことは、助成金が採択された。COC+という、地域連携絡みの助成金採択のメール連絡があった。額は大きくはないが、学生育成を主な目的にしているので、学生のために使える予算が増えたことが、なによりうれしい。
ということで、現時点で表立って書けることはここまで。未だ書けない事の方が、大きな喜びを持っている。それはおいおい書いていくとして、何はともあれ、これらに対応して、今後の研究の進め方を変えていかなければならない。と言っても、もちろん、前向きな変更だ。そこで、久々の自宅残業では、今後の計画を練ってみた。特に、嬉し悩みではあるのだが、採択された複数の助成金の「住み分け」を改めて考えた。そして、どうにか方向はまとまった。あとは、しっかりと進めていくだけだ。
これらとは別に、嬉しいことといえば、若者たちの学会要旨登録が無事?に終わった。祝杯、というよりも、慰労の盃、といったところかも。こちらも、何はともあれ、ほっと一息。
ということで、今日は久しぶりに自分自身の研究を行った。シカのアライメントだ。シーケンスまでは終わっているのだが、アライメントがなかなか大変。時間がかかる。着実に、やっていこう。
ということで、明日は「久々」の調査。若者たちが作っていた「ペットボトル・トラップ」の効果を確かめよう。
2016年7月20日(水) 西へ東へ
毎年恒例、臨海実験のために、漁協へ同意を貰いに行った。行き先は、氷見と魚津。
久しぶりの長時間ドライブ&好天だったため、運転焼けした。腕がヒリヒリ。
それでも無事に同意を頂き、関連施設へも協力依頼書を提出し、臨海実験の大きな準備は終わった。
その後は、学会要旨チェック。だいぶ形になってきた。。。と思ったら、締切は明日の17時。若者によって準備状況が様々だが、、、何はともあれ、しっかりとやってもらいたい。
2016年7月18日(月) 海の日
毎年恒例、我が家では海の日には、海水浴へ出かけている。行き先は、これまた恒例の氷見。
そして今年は、実に久しぶりに「泳いだ」。
ここ数年は、手術の関係でドクターストップがかかっていたのだが、晴れて無罪放免。久しぶりの海は、ちょっと冷たかった。というのも、海についた昼過ぎには雲が厚く、小雨もぱらつくほど。気温はそこそこ高かったのだが、、、冷たかった。それでも水に入れば、なんとかなった。久しぶりの海を楽しんだ。
それにしても、氷見の海は綺麗だ。以前よりも魚が多い気がした。それともシーズンはじめだったため、人が少なかったのも一因かも。子供とともに、ひたすら魚捕りを楽しんだ。
だが、やはり寒さには勝てず、1時間も泳ぐと限界。そして、疲れた。久しぶりに泳ぐと、こんなにも体力を使うものかと、改めて実感。最近は朝練もサボりがちだったので、そろそろ臨海実験に向けて、体力作りを本格化しよう。
さて明日は、連休明け。私はそこまで大きな仕事はないのだが、若者たちにとっては学会要旨書きが大詰め。進み具合は学生それぞれだが、何はともあれ、真剣に取り組んでもらいたい。くれぐれも、ゼミや地域の研究会と学会は違うことを認識してもらいたい。気合をいれて、頑張ってもらおう。
2016年7月15日(金) 学会準備
と言っても、私は今年は発表がないので、もっぱら若者たちの面倒を見ている。
申し込み締切が近づいてきている。余裕を持って、対応してきたつもりだが、なかなか難しいものだ。兎に角、今までのデータをしっかり見て、要旨を仕上げていってもらいたい。
ということで、今日は調査も中止。学会対応以外は、もろもろ仕事を進めた。特に懸案がいくつか片付いたため、連休は自宅残業はほとんど無し。でもその一方で、周りに流されて、なかなか自分の新しい仕事に入っていけない。気づけば来週も予定は沢山ある。その中で、できることを着実にこなしていこう。
2016年7月13日(水) 助成金採択!
夕方,メールで助成金採択の連絡があった.と同時に,郵送で関連書類も届いた.目出度い!
だがここで,問題が発生.どのような申請内容だったかを調べるために,パソコンのフォルダを探したのだが,,,申請ファイルが出てこない.どうにか記憶をたどってみると,どうやら「ひみラボ自然史研究会」の前後に書類を大急ぎで作り,申請したものだったことが判明.つまり,バタバタした中で準備を進めたため,申請後にUSBメモリに入れたファイルを消してしまったようだ.
さ~て困った.もしかしたら自宅パソコンにファイルが残っているかもしれないが,もろもろの手続きを早急に進めなければならない.そこで正直に,財団の担当者にメールを送り,「ファイルを無くした」ことを伝え,写しを送ってもらえるか,聞いてみた.ここで「そんな管理が甘い研究者の助成は取り消し!」とか言われたら,それはそれで割り切っていたのだが,,,ありがたくも,すぐにPDFを送ってくれた.これでどうにか,手続きが進められそうだ.と言っても,今日はこの後,ビアパーティー!今夜は飲みすぎに注意して,明日書類作成を行おう.というのも,実は昨日も今日も,仕事が盛りだくさん.もちろん,学生の学会発表前のデータチェックとか,建設的なことが多いのが幸いだが,それでも時間が足りない.だから,今夜は控えめに,,,と言いたいが,こういう日に限って,盛り上がるんだろうな~.
2016年7月12日(火) 「R」始動!
本格的に「R」を使ってみた。対象は、某タナゴのハビタット解析。
まずは、別の統計ソフトを使って、お決まりの解析をやってみたのだが、イマイチの結果。そこで、データを活かすことを念頭に、もろもろ考えた上で、決定木分析をやることに。そしてこれを今の私がやるには、Rしかなかった。
ということで、ネットでいろいろ調べながら、試行錯誤しながら、、、というか、書いてある通りに、やっていった。が、できない。エラーが出てしまう。そこで、あれやらこれやらと、書き込みをいじりながら、、、なんとかできた、ようだったのだが、結果が出力されない。そこで、またもや試行錯誤しながら、どうにか作図に成功。そして、生データの提示にかろうじて成功。
で、結果はというと、、、イマイチ、わかったような、わからないような。それでも、一応は一通りできたので、あとは若者に頑張ってもらおう。
先は長い。でも、案外、嫌いではない。ただ、私には時間がない(というと大げさだが)。でも、今後はRを活用できれば、研究の道は広がるだろう。それと気づいたことが1つ。今時は違うのかもしれないが、Rを使った論文を見かけることがあるが、「Rを使いました」としか書かれていないことが多い。やはり「どのパッケージを使ったか」は少なくとも書くべきだろう。詳しい人ならば、自分で計算式を書くのだろうが、その妥当性を検証できるようにしておくことが必要だ。
さて、そんなこんなで今日1日過ぎていった、、、わけではない。Rと格闘したのは、ものの1~2時間。その他は、臨海実験の準備やら、「会議」準備やら。やることは盛りだくさんなのだが、なかなか時間が取れない。
明日も、講義、会議、ビアパーティ、、、などなど盛り沢山だ。空いた時間を有効に使っていきたい。特に、そろそろDNA実験やこれまでの結果まとめに取り組みたい。
2016年7月8日(金) タナゴ「始動!」
久しぶりに,庄川へ調査に出かけた.担当学生が「全快」とはほど遠いかもしれないが,たまには動いて,気分転換することも有益そうなので,行ってみた.とりあえず,無事(見た目は)に終わったような.
ところで,先日ライチョウの論文にもめどがつき,シカDNA実験も大方終わった.ということで,次なる自分の仕事,あるいは論文書きは,,,と考えてみたのだが,「無い」.
もちろん,無いわけでは無いが,全体の流れを考えたとき,ついに,ようやく,タナゴにたどり着いた.
ということで,これからはタナゴ研究を本格始動する!,,,と書くと,これまでは?となるが,あくまでも私自身の仕事の話.もちろん,これまでも学生指導は(それなりに)やってきたし,学生たちはこれまで同様にやっていってもらいたい.要は,私自身が自分の時間をタナゴ優先で使う,ということ.だから,これまで以上に,学生のタナゴ研究指導に熱が入る?はず.その一環として,データ解析の際に不可欠な統計処理にうまく対応するために,「R」をしっかり使えるようにしたいと考えている.そのお勉強も少しずつ始めた.もちろん,タナゴや関連項目に関する新旧論文も読み漁っていきたい.
一方で,DNA実験も「タナゴ」.こちらは,イタセンパラ保護池個体の解析を進めていきたい.と同時に,しばらく気にしていなかった間に,タナゴ用のMSプライマーがいくつか報告されているようだ.これらを使って,座数を増やすことも前向きに検討しよう.
ということで,気分一新,やっていきたい.
2016年7月6日(水) 地に足がつかない感じ
なんだか、浮かれた感じで過ごした1日。
もっとも、ライチョウ論文が出来上がり、共著者に送ったので、1つの大仕事が片付いた。こういう後は、地に足がつかない。
ほかの理由としては、雑多だが、やや重い仕事の締切が迫っていることも挙げられる。
ま~、こんなことはよくあることとも言えるので、あまり気にしない方がいい。時にはバタバタand/or浮いた感じで、1日を過ごすことも有りだろう。
ということで、明日は、、、もろもろの「お仕事」に取り掛かろう。そして午後は久々のゼミ。からの~、1年生の基礎ゼミの発表会。
ところで、魚類学会が近づいている。該当者にはすでに指示を出しているが、まずは要旨用に、6月までのデータをまとめて、提出してもらいたい。ただ、単に生データを出すのではなく、学会でどのような内容で発表したいかが、わかるような資料を作ってもらいたい。
話変わって、今日は臨海実験のガイダンスも行った。今回で参加する2年生が決まったのだが、人数が予想よりも少なかった。もっとも、少ないほうが動きは良くなるし、目は行き届く。山崎研の若者にも手伝ってもらうことになるが、全員とは限らない。少なくとも、日頃しっかりと野外活動をやっている学生に頼むことになるだろう。
それから、忘れないように書いておくが、来週の月曜日に4年生対象の配属研究室の変更に関するガイダンスが開催される。詳細は、学科掲示板をみてもらいたい。「一般論」として、合わない研究室に固執する必要はない。流動性はあってしかるべきだ。私も、この考えには同調する。それはさておき、その日の調査をどうするかは、また考えよう。
2016年7月5日(火) 久々一杯
もちろん、毎晩のように一杯(以上)やっているが、今日は久しぶりに一杯引っ掛けてから、論文の読み直しを行った。この辺を詳しく知りたい人は、山崎研の旧公式HPの「論文の書き方」を参照してもらいたい。
で、その論文は、ライチョウDNA。今日までに大まかな形はできた。英文要旨も英文校閲に出した。ということで、一杯引っ掛けて、違った視点で論文を見直してみた。
ところで今日は、何かと忙しなかった。講義やら、高校生向け模擬授業やら、1年生のプレゼンチェックやら。合間合間にも、書類作成なども行い、やることをやった一日ではあるのだが、なんだかバタバタと過ぎていった。明日はもう少し、ゆっくりと出来るといいのだが。
2016年7月3日(日) 次のステップへ?
野外実習2日目。ひみラボでの目覚めもいつもの早朝時間。ただ、雨が降っていたので、特段の朝練は無し。
実習自体は、概ね順調に終了。それはそれでいいのだが、やはり書いておかなければならない出来事が1つ。
声をかけられた。
朝食が終わり、片付けのために、みんなよりも一足先に職員室に戻り、再びランチルームに向かおうとした時。ちょうど、「例の場所」あたりだ。
特段、何も考えずに歩いていると、なにか聞こえたような気がした。いや、私への呼びかけだったのだろうか、はっきり聞こえていたような気もする。だがそれは、周囲の誰かの話し声ではない。実際に、近くには誰もおらず、ランチルームを出ていた学生はいたが、距離があった。そして、その後、どの学生も私を呼ぶことはなかった。
ということは、、、誰だ?
でも実は、もっと重要なことがある。私が聞いた「声」だ。その声は、『せんせ(い)』と言っていたような。。。
お分かり頂けただろうか?(某心霊番組風)
これまで、もろもろ遭遇していたが、それは我々の方からの目撃だったことが多い。だが今回は、私のことを先生と呼んでいた。
私がどのような存在(一応、先生)だか、わかった上でのコンタクトだったとでも、いうのだろうか?(某心霊番組風)
思い起こせば、その「声」は、私の耳に届いたのではなく、頭の中に話しかけてきたように思える。声の主は、若い女の人。子供ではない。親しい間柄、深い友情、ともすると恋愛感情もこもったような間柄、でもそこまで浮ついた感じでもない間柄で、声を掛けるような感じだった。
『せんせ(い)』、、、
その次につながりそうな言葉は、
『今年も来てくれたんですね』、あるいは、『なんで、気づいてくれないんですか』
そんな感じだった。
ってなことを、酔いに任せて書いてみたが、もちろん、嘘とか想像の話を書いているわけではない。そしてなにより、私はな~んにも嫌な印象をもっていないし、私自身、疾しいことも、悩み事もない。むしろ最近は、公私ともに順調に行っている方だ。もちろん、「そういう世界」を否定するつもりもない。いつもながら、「そんなことも、あるのかな~」って感じ。これもある意味、受け入れるべき『多様性』だろう。そして、ひみラボでのこの手の「関係」が、次のステップに進んだとも、言えるだろう。
2016年7月2日(土) 野外実習1日目
暑かった。そして雨の影響もあり、蒸し蒸ししていた。だが、奇跡的に採集中は雨の影響をほとんど受けず、なんとか無事に1日目終了。でも、例年に比べると、イマイチ「採れ」が悪かったようだ。
一方で、今日の実習は昼からスタートだったが、早朝からひみラボ入りしたために、自分の時間を有効に使うことができた。そしてその時間に取り組んだのはライチョウ論文直し。最初は軽い気持ちで、読み直しを進めたのだが、意外としっかり読むことができ、同時に細かい部分の統一などにも気を配ることができた。そして一通り読み上げ、細かいフォーマット等を直したところで、夜。残るは和文・英文の要旨。今夜はやることがないから、と思いながら、書けるところまで書こう、と和文要旨に取り掛かり、わりとすんなり完成。その勢いで英文要旨も、、、で、、、完成した!これは草稿ではなく、初稿と言っていいだろう。週明け早々に、もう一回読み直し、問題がなければ共著者へ送ろう。予想外の速い展開だ。この先、別の共著論文の査読もあるので、ライチョウの方は思い切って進めていく(投稿していく)ことにしたい。
さて、明日も無事に、実習が進みますように。
2016年7月1日(金) お休み
明日からの野外実習の代休で、今日はお休み。。。と言っても、それは書類上のことで、当たり前のこととして、いつもどおりに大学へ。そして調査へ、、、と思ったら、今日も取りやめ。学生の体調不良が理由だ。
自身の研究のために、多少無理をしても調査等を行うことは大切ではあるが、そもそも論として、体調の方が優先される。ここで無理をすると、さらなる体調の悪化になる恐れがある。それと同時に、周りに迷惑をかけることも避けるべきだ。当然ながら、調査中の安全も考えなければならない。これらを考えると、学生を無理に調査に行かせることはできない。時には非情なまでに、この原則を守りたい。結果として、今のデータが取れないことは、仕方がないことだ。もちろん、(今回の場合とは異なるが)サボりやダラけは、別の意味で厳禁だ。
ということで、今日は大学で自分の時間を中心に過ごした。冒頭で書いたように、「お休み」なので、気分的にもまったり。さらには調査に備えて、ジャージ&Tシャツ姿。ということで、なんだか自宅で過ごしているような気分だった。
何はともあれ、自分の仕事は進んだ。来週の講義準備や助成金の申請、キソイタに関すう雑誌社とのやり取りなど。そして一番は、ライチョウ論文が完成した。もちろん草稿だが、結構完成度の高い草稿といえるだろう。明日以降、時間がある時に見直そう。