2012年9月10日 ようやく増えた
先週末からこの週明け,いくつかの大きな仕事が片付いた.いずれも事務仕事に含まれる.何はともあれ,肩の荷が降りた.これで当面は学会やら,研究やら,学生指導やらに専念できそうだ.
で,DNA実験.クマがひと段落したので,今はサンショウウオと取り組んでいる.先週後半から抽出とPCRを繰り返しているが,今日,ようやくPCRが成功した.明日ダイタミして,その後にシーケンス・ランしよう.これでうまく行けば,あとはIさんの出番か.
今日のもうひとつの仕事と言えば,ひみラボ水族館で配る予定の「お魚カード」を作った.といっても元ファイルは週末につくっておいたので,今日は印刷.なかなかの出来栄えだ,と自画自賛.
2012年9月20日 出張の谷間
明日から魚類学会に参加するため山口へ.久々の長期出張となる.その間,山崎研の若者達は,いい子ですごしているように.私はと言えば,もちろん学会関連でいろいろお仕事があるが,それ以外,特に移動中のお仕事は,1つに絞った.ずばり,TSさんのD論第二稿読み.片道8時間の旅だが,それでも時間は足りないだろう.出来る範囲で,しっかりと読もう.学会では,以前お世話になったロシアの研究者も参加される予定.当然英語での会話になるので,そのイメトレも兼ねて,原稿読みをしていこう.とは言いながらも,窓の外の景色を眺めるのも旅(出張)の醍醐味だ.それはそれで,しっかりと楽しんでも悪くは無いだろう.
2012年9月19日 石川から帰還
昨日今日と,石川県立大学の大学院生向け集中講義に呼んでいただいた.初めて訪れる場所なのだが,郊外の見晴らしのいい土地に,とてもきれいなでおしゃれな建物が並んでいた.研究室もひろく,のびのびと研究が出来そうだ.講義受講者も,さすがは大学院生だけあって,しっかりと聞いてくれていた.でも『質問は?』と聞いても,質問は出ず,それでいて講義が終わった後には話しかけてきてくれるあたりは,どこも同じなのだろうか.大学院生ともなれば,もっとがんがんアピールをしてもらいたい.
若者がアピールをする場と言えば,学会があるだろう.明後日からは,魚類学会のために下関まで行く.若い人たちの発表を聞くのはもちろん楽しみなのだが,私も負けずにアピールしよう.今回は研究発表もさることながら,同業者や若者にひみラボ水族館をアピールするのも1つのねらい.そのため,作成中の氷見のお魚カードを先行配布する予定.少しでも興味を持ってくれれば,うれしい限りだ.
研究発表の話に戻るが,学会に参加していて,ここ何年か感じているのは,その学会の大御所的な先生や,それなりに名の知れた研究者の参加はあるのだが,そういう人たちが発表,特にポスター発表を聞きに来ることは,決して多くは無いように思える.私も自分の駆け出しの頃を思い出すと,大御所と呼ばれる先生に声をかけられると,緊張してまともに発表できなかったことを明白に覚えている一方で,少しではあるが認めてもらえた,との思いから,とてもうれしかったことが忘れられない.時には完膚なきまでに論破されたこともあったが,それも含めて,いい経験になったものだ.今の時代でも,若者にとっては同じだろう.が,そんな機会が失われているように思えるのは残念な限りだ.だから今,魚類学会では,それなりに名が知れている?研究者の端くれとして,私もなるべく多くの発表を聞いて,口を出しようにはしていきたい.でもそれ以上に,名札を見て論文でその名を見たことある先生がいたら,若者には自らアピールしてもらいたいものだ.
これはもちろん,山崎研の学生にも同じことだ.これまで,特にここ数年は大学院へ進む学生がいなかったこともあり,学生を学会に連れ出す機会は少なくなっていた.しかし,来年からは院生が増えそうだし,より活発につれ外に出して,発表をさせていきたい.あるいは,せめて,学会の雰囲気を味わってもらいたい.そこには,同世代の学生が,わんさかいるはずなので,きっといい刺激になるはずだ.
そしてそんなきっかけの1つとして,今回石川県大の先生と話していたのだが,北陸地域の研究グループや学生が集まった,合同発表会を開催しよう,ということになった.もちろん,酒の席で盛り上がった話ではあるのだが,得てしてこういうところから,研究会が始まるものだ.開催を前向きに検討していきたい.そしてもちろん,開催の暁には,山崎研学生,全員発表だ.で,当然ながら,第1回開催地はひみラボを目論んでいることは,言うまでも無い.
2012年9月13日 調査+調査+取材対応
天気も晴れ晴れ,気分も晴れ晴れと,ひみラボへ.
まずは,保護池のイタセンパラ調査.Nさんのサンプル収集も兼ねている.アブと戦いながら,ひたすら地引網.私にとっては,久しぶりにハードな調査だった.それでも得るものは大きかったはず.
午後は,二枚貝採り.Mさんの卒論用だ.そしてこちらは予想をはるかに上回るほど,簡単に終了.確かに密度が濃い.濃すぎる.
そして夕方は取材対応.というよりも,今後の取材に向けての打ち合わせ.ひみラボ水族館が主目的のようだ.こちらも無難に終了.
そしてそして,自宅残業は,,,疲れ果てたのと,急を要する仕事がなかった(ことにする)ので,お仕事はなし.が,それ以上に大切な,明日の『打ち上げ』の仕込みを行った.メニューは『催し関連』を参照.といっても,ほぼ前回と同じ.数少ない新メニューとして,『秋刀魚蒲焼の,,,』がある.とりあえず先ほど,蒲焼(風)をつくった.なかなか美味しく出来たような気がする.明日の朝,子供達に食べつくされないように,気をつけよう.
買い物は今日の帰りにやってきたのだが,1つだけ買い忘れた.『ささみ』を誰か買ってきてくれる?それと,ビールと焼酎は買えたので,それ以外の甘いお酒系,ノンアルコール,ジュース系などもよろしく.
2012年9月12日 どうにか準備完了
先ほど,自宅残業で来週の集中講義の準備が概ね完了.今日はこのほかにも,魚類学会スライドの印刷や,サンショウウオDNAのアライメントも完了.加えて,もろもろの事務仕事も.これで来週の準備はできたことになる.
サンショウウオは,予想以上にしっかりと読めていた.さらには地点間の変異もありそう.なかなか興味深い結果だ.が,さすがに複数個体のアライメントをやる時間は無かった.あとはIさんに任せるとして,これでひと段落としたい.次なる実験は,イタセンパラのMS.Nさんには最近のサンプルを任せるとして,私はちょっと前のやり残しサンプルに対応したい.一応,DNA実験に関しては予定通り進んでいる.もちろんその先には,ヤツメDNA実験が控えているのだが.
集中講義の準備は,これまでのスライドの再構築でどうにかなった.4コマ×90分.生物多様性を主軸にした話だ.よくよく確認してみると,学生向けではなく,大学院生向けとのこと.ということで,簡単そうなネタは『基礎の復習』と言い張り,難しそうなネタは『大学院生だからこれくらいの話はついてきてほしい』ってことで,言い逃れしよう.でも,実際のところ,どの程度の知識を持った院生たちかは,わからない.『そんな話,しってますよ~』くらいだと,頼もしいのだが.ちなみに,富大の院生は,そこまでのレベルには達していないだろう.残念ながら.
ところで今日は,お役所的な『お仕事』を2つほど断った.事務手続きに翻弄されそうになった『ある生物』の遺伝子解析と,御用学者ばりばりの委員会しごとだ.特に後者は,前年度に文句たらたら言いながら参加した覚えがある.それが晴れて任期満了とのこと.で,今日はその再任の話がきたのだが,『お断り』を即答.まだぐちぐち言ってきたが,今後も無視の方向で.一方前者の方は,先方の事務方無いでもめていた.そんなごたごたをこちらに押し付けられてはたまらない.早々に手を引くのが得策だ.それにしても,研究費が絡むと,ややこしい話が頻出する.こちらとしては,研究費度外視で,やるべき価値のある仕事に,お手伝いしていきたいのだが.
2012年9月11日 ポスター作り
最近は充実している,と言えば聞こえはいいのだが,やることが多すぎて,朝からびっちりと詰まった仕事を順番にこなしている,って感じだ.
今日の朝一および夕方最後の仕事は,TSさんのD論原稿読みとコメント書き.もちろん,どちらも英語.読むほうはいいとして,コメントを書くのは時間を要する.じっくりと書いていけば自分の英語の勉強にもなるのだろうが,いかんせん時間が無い.ということで,某有名な「翻訳サイト」を活用させてもらうことが多い.この善し悪しは別にして,この手のサイトの利用は,英語の勉強よりも,日本語の勉強になりそう.なぜって,いい加減な日本語を入力すると,意図する英翻訳が返ってこない.そして辞書と格闘するときと同じような日本語を要求されているようだ.何はともあれ,広い意味で勉強にはなっているのだろう.で,本題に戻って,TSさんのD論初稿に対して,どうにか一通りのコメントを出すことができた.と言っても,私の直し方の場合,最初は全体的な統一性とか,テーマの方向性,一貫性に注目してコメントを書く.だから,内容(文章とかも)を詳しく吟味するのは,第二稿からだ.つまり,第二稿の方が,直しに時間を要する場合が多い.ちなみにこれは日本語の卒論でも同じ.近い将来,卒論書きがあるだろうが,初稿直しで文章に赤ペンが入らなかったからと言って,安心はしないように.といっても,本番の年明けには,こんなコメントを忘れているだろうが.
さて,その他の仕事としては,昨日の続きであるサンショウウオのダイタミ,そしてシーケンス・ラン.それなりにきれいに読めているようだ.が,しっかりとしたアライメントをする時間は無かった.なぜなら,本日の本題である魚類学会ポスター作成に取り掛かったからだ.学会自体は来週なのだが,その前の出張やら,野外調査やらを考えると,『明日』しかポスター印刷の時間がないことが判明.ということで,本腰を入れて,作り続けた.で,どうにか完成.先ほど自宅残業で見直しを行った.明日にはどうにかなるだろう.
明日も仕事が待っている.連休明けの集中講義の準備をやってしまう必要がある.それから実質明日が締め切りとなる事務仕事が2つ.ただ,それをこなせば,木・金とひみラボで野外調査に専念できる.で,週末には,ひさびさ山崎宅飲みを行うことが決定!土曜日あたりを軸に考えている.OB・OGの皆様,参加待っています(現役世代の参加は大前提).希望料理を募集中!
2012年9月27日 久々ハード
昼間の仕事よりも,自宅残業の方がハードだったかも.TSさんのD論第二稿を読み進めている.出張中にも読んでいたので,コメント(日本語)はそこそこできている.が,それを英語に直すのが一苦労.とりあえず明日,主要な部分を返却できそうだ.
もちろん昼間もしっかりお仕事はやった.どうにか,魚津のプレゼンが完成.といっても,イマイチしっくり来ない気もする.そもそも,私が担当する講演の位置づけがわからない.講演2題+パネルディスカッションで,テーマは生物多様性.聴衆は「生物多様性ってなに?」って感じで集まるであろういパン市民.で,私が一番初めに話すのであるから,当然ながら「生物多様性とは何ぞや」という話をする必要があるだろう.でで,話をつくっていたら,ほぼ「何ぞや」の話になってしまった.その中にヤツメの遺伝的多様性の話などを組み込んでみた.もちろん,今回も新作スライドを幾つか作った.特に魚津といえば,水循環.これに物質循環の話を加えたのだが,物質循環には生物の関与が必要なことが多い.特に,海で育ったサケが川を上り,それがクマに食べられて,森に帰る,ってな話のスライドを作った.また田んぼが周囲の魚に有益だという話は良く聞くが,その魚も田んぼに栄養を供給している,で,お米が良く育つ,という最近の実践研究も紹介スライドを作った.
そしてもうひとつのお仕事としては,「氷見の川のお魚カード」づくり.とりあえず,水族館で泳ぐ魚のうち,手元に写真があったものについては,作り上げた.合計27種.なかなかのものだ.先の魚類学会で配ったが,なかなか好評だった.でも現段階では,配布用は4セットしかない.用紙切れだ.ということで,用紙とインクを大量注文しておいた.
さて,今週もやることをやったので,明日はひみラボ.ひさびさなので,もろもろ確認しておこう.
2012年9月25日 ふぐを堪能,,,
学会の懇親会(もちろん自腹!)で,ひさびさにふぐ(ふく)をいただいた.が,さらに堪能するはずだった3日目の身内の飲み会(もちろん自腹!)だったのだが,,,それまでの飲みすぎが祟ったのか,体調を崩してしまい,ホテル直行.消化の良さそうなコンビに弁当(?)とスポーツ飲料を飲んで,兎に角十分な睡眠をとった.何故って,体調が悪いままの長距離移動はつらい.それに翌日に引きずるのも避けたい.と言うことで,泣く泣くふぐをあきらめた.う~む,昔はあれくらい飲みつづけても,次の日はなんとも無かったのだが.体全体が歳をとったのと,体に疲れが溜まっていたのが原因だろう.でも十分な睡眠のお陰で,今日の移動には支障が無かった.明日のお仕事も問題ないだろう.今夜飲み過ぎなければ,,,
それはさておき,学会発表であるが,まずまず盛況だったと言って良いだろう.昔から参加している学会だったため,知り合いが多い.その人たちと,裏も表も議論ができた.ただ,お互いに知っているがために,イマイチ盛り上がりに欠ける点も否めない.またどうしてもこじんまりした学会であるため,来客も多くは無い.これは私自身の発表もそうだが,まわりも同じか.スライド会場に「ゆとり」があった.これが生態学会など,もっと参加者が多い学会だと,息苦しいくらいの人だかりになり,議論も各所で盛り上がる.残念ながら,今回の学会にはそのような雰囲気は乏しかった.
発表にも傾向がみえる.遺伝子関連でいうと,一昔前は,兎に角,魚採って,遺伝子調べて,種内多型を見つけた!というものが多かった.最近それはひと段落したようだが(ネタ切れ?),それに代わって,『交雑』ネタが増えた感がある.これまでに見つかっていた「別種」や「多型」間での交雑の可能性を遺伝子調べて見つける!というものだ.ただ,今も昔も,イマイチ面白みにかける.仕事が単発で終わるからだろうか?あるいは議論の発展性が乏しい.『ミトコン調べたら種間,型間で共有していた!』という結果を出して終わり,と言うのが多い.これでは,『で?』とか,せいぜい『核DNAも調べたら』とかしか,コメントのしようがない.なにはともあれ,何のために,何を知りたくて,どのように話を発展させたくて,今の研究をやっているか,ということを考えているのかが,見えてこない.もちろんこれは,自分への戒め,ということで.
2012年7月3日 カツ!
と,気合を入れたいところだが,実は昨日の話.久しぶりのカツだ.そう,久しぶりに,論文を投稿した.カワヤツメ分散論文だ.当初は国内の水産系雑誌(英文)に投稿することを考えていたが,共著者と相談しながら書き進めているうちに,投稿先を国際誌に変更した.Environmental Biology of Fishesだ. 魚類系雑誌だが,読者層を考えると,数値以上にインパクトがあるだろう.いい返事が来ることを祈ろう.
ところで,今更ながら,今年の山崎研の4年生は3名.そのうち2名が大学院進学希望だ.そして先日,もう一名,山崎研に興味をもってくれた学生さんがいた.関東地方の大学の4年生だが,公式HPをみて興味を持っていただけたようだ.今週末に来富予定.研究室やひみラボを案内しよう.
さて,今は魚類学会の準備に時間を費やしている.といっても実験はとりあえず一息ついたので,自宅残業で要旨書き.といっても,今回は面白いネタなのだが,そこまでクリティカルな結果は得られていない.「可能性」とか「検討」とかいう言葉を乱発しそうだ.
2012年7月17日 仕事山積み
最近,イマイチ仕事の調子が上がらず,ついついだらだらと過ごしてしまうことが多い.ま~こんなときもあるだろう,と気楽に考えていたのだが,,,気がつくと仕事が山積み.連休明けの今日は,優先順位の特に高い仕事から取り組んだ.会議資料の作成,明日の講義の準備,臨海実習資料の作成,ひみっ子ラボの準備.こんなところで本日終了.最近の中では仕事が出来た方だと思う.
最近特に滞っているのが論文書き.『カツ!』と気合を入れた先の論文投稿から早2週間.なかなか次なる論文への切り替えが進まない.ネタもデータも揃っているのだが,ほぼ1から論文読みをはじめることが重荷になっているのか,なかなか向き合えない.もっとも秋の魚類学会ネタとの関連も深いので,要旨書きの際に主要な関連論文を斜め読みして『面白いな~』とは思っているのだが...イマイチ,特に忙しい時の頼みの綱である自宅残業が盛り上がらない.これもひとつの夏バテだろうか.ただ,やはりよくよく考えてみると,溜まったお仕事が重荷になっているのだろう.ま~,こればかりは仕方が無いと割り切って,1つ1つお仕事をこなしていくしかない.
一方で,週末は元気そのもの.この連休も「土曜日は動物園」,「日曜日は映画」,「月曜日は海水浴」とフル稼働.家族サービスだ.が,ここでへとへとに疲れてしまうと自宅残業ができない...でも,楽しければそれでOKってことで.
2012年7月10日 自然淘汰の検出
朝一の講義の後は,在室勤務.臨海実験関連で学生が相談に繰るかも知れなので,ひみラボにも行けずに大学研究室で活動をしていた.もろもろの「お仕事」が山積みではあるのだが,今日はもっぱらヤツメの遺伝子解析をおこなった.もちろん,秋の魚類学会ネタでもあるし,それと同時に一部のネタは論文にしてしまいたい.
ということで,まずは実験の再開.生活史決定に関わっていそうな領域の解読を進めている.同時に多型がでてきたので,「集団」の比較を行うために,複数個体の塩基配列決定を行う必要があり,そのためのPCRからダイタミスタートまで.明日,精製して,シーケンスしよう.と言っても,個体数は沢山あるし,集団も増やしたい.そのため,しばらくは実験にも力を入れたいところだ.
同時にデータ解析にも取り組んだ.これまで行ってきたマイクロサテライト遺伝子座が自然淘汰,特に正の淘汰(≒方向性淘汰)を受けているかを探る解析だ.と言っても,これまでの解析で,正の淘汰を受けた座が少なくとも1つは見つかっている.この検出(推定)には,とあるプログラムを使ったのだが,関連論文をみると,似たようなプログラムが複数ある.往々にして,いくつかのパタン(プログラム)で解析をやって,どれも同じような結果がでれば,信憑性は高まる.そこで今日は,これまでとは異なるプログラムを使った解析を実行...が,結果が違う.原因を探ってみたのだが,明らかに算出数値に間違いがあることが判明.そこで再度マニュアルを見直してみると,データファイルの形式に間違いがあることが判明.が,これに気がついたのが帰宅時間の10分前.そこで大急ぎでファイルを直し,再度計算.すると以前の解析と整合性のとれた結果が得られた.明日,改めて解析を行い,結果を出してしまおう.
このように「正の淘汰を受けた(ことが推定される)遺伝子座」の存在自体は確かそうだ.もっとも,魚類学会や,最近の研究ではこの先をいっている.その一部が上で書いた実験だ.その遺伝子座の近傍には,生活史決定に関わることが期待される遺伝子があり,その転写調節が,,,と話が進んでいくのだが,内緒の話も多いので,これくらいで.
ところで,家に戻って,庭の水撒きをしていると,動物の糞が...これって,狸のため糞?やや細いような気もするが,結構臭い.遺伝子を調べるべきだろうか.
2012年7月9日 怒涛の月曜日
週明けから大忙しだった.
1限目:毎週恒例の教養講義「生命の世界」.今日は外来生物の話.履修登録は100近いが,出席者は60-70名程度.半分は,静かに授業を聴いていて,半分は静かに夢の中...
2限目:会議のための事前打ち合わせ.ある意味毎年恒例.まずまず,有益な打ち合わせができた.予定よりも30分早く終わったのが幸い.この30分を利用して,魚類学会の要旨チェック.共同発表者にメール送信.
3-4限目:会議.これも毎年恒例となるのか...そして幸いなことに,これも予定よりも30分早く終わった.そしてこの時間を活用して,共同研究者からOKをもらった要旨を登録.11日の締め切りまで見直しを続けて,その都度直そう.
5限目:臨海実験ガイダンス.参加者は14名.予想よりも少なめだが,実施のうえではこれくらいの数字が適当.内容の濃い実習ができるはずだ.
自宅残業:魚類学会がらみで,今後の研究企画を練った.学会はもちろん,次なる論文書きの方向性やら,それも含めた実験やら,理論武装やらに対応.
以上,怒涛のごとく,と覚悟していたが,幸いにして全体的に余裕があった.これに伴い,明日もゆとりが.ただし,臨海実験の準備関連で大学を離れることが出来ない.そのためひみラボはなし.実験やら事務仕事やらを片付けてしまおう.
それはそうと,昨日ついに「タヌキ」を目撃.と言ってもひみラボ周辺での話ではなく,我が家の目の前.それも白昼堂々と登場.実は近隣で過去にも目撃したことがある.近くをねぐらにしているのかもしれない.
2012年7月6日 歓迎!研究室見学
今朝,神奈川大学のIさんが,研究室見学に来てくれた.大学院受験を視野に入れての訪問とのこと.まず,富大の実験室でスライドを使いながら,山崎研の簡単な研究紹介を行い,その後は山崎研学生ともどもひみラボへ.あいにくの雨模様だったが,ひみラボ内や周辺のフィールドも案内した.最後は海沿いの観光スポットで,氷見の味覚を堪能.そもそも研究室見学のきっかけは,ホームページをご覧いただいたとのこと.最近公式HPの更新が滞っているが,時々情報を新しくする必要があることを改めて実感.何はともあれ,受験をお待ちしています!
その後は,毎週恒例のイノシシ調査へ...しかし雨が一段と強くなったため,近場の『ぬた場』を再確認しただけで戻ってきた.ただ,以前に比べて,荒れ具合が増しており,最近もイノシシがこのぬた場を利用していることが伺える.今後も推移を見守っていきたい.
早々にひみラボに戻った後は,ヤツメ飼育水槽の移動.次第に気温,水温が上昇しており,このままではヤツメの生存に影響が出かねない.ところが,肝心のエアコンが不調.そこで,エアコンがある実験室にいくつかの水槽を移動.飼育ヤツメにおいては,夏を乗り切るには水温管理が欠かせない.ここまで,着実にデータが取れている.間違いなく論文に出来るデータだ.何としてでも飼育を継続して,しっかりと形を残そう.それがひみラボのアピールにもつながるはずだ.
2012年7月4日 石川へ
今日は朝一の基礎生態学の講義の後,石川の星陵高校へ入試に関する学部説明に行ってきた.星陵高校と星陵大学が並立しており,どちらもモダンな造り.星陵高校といえば,野球の松井,サッカーの本田だろう.入り口をはいると,ガラス張りのケースの中に,本田選手から寄贈されたサイン入りのユニホームやシューズが飾られていた.松井選手のはというと,,,「別のところ」にあるらしい.
このような「お仕事」をこなしているため,最近は時間に追われる日々が続いている.特に当面は,とある会議関連の資料作りに追われている.もちろん,自分の実験もやりたいのだが,なかなか時間が無い.魚類学会の要旨は,これまでに得られているデータに基づいて書くことになりそうだ.
明日も会議やら講義やら.空いている時間にやるべきことをやっていこう.
2012年7月31日 転写調節
本日の自宅残業は,信州魚類研究会のプレゼン作り.
昼間もそこそこできたので,夜は話の流れを作っていった.特に後半の部分.転写調節の話だったため,そこは,ほぼ『分子生物学』の世界.UTRとか,UNRとか,聞きなれない言葉が目白押しだ.そんな状態でプレゼンを作って,ちゃんと説明できるのだろうか.
ところで,速いもので7月も終わる.というか,7月を過ごした記憶が無い.完全に8月の実習(臨海実習とひみっ子ラボ)に頭がいっぱいで,自分の研究すらまともにできずに時間だけが過ぎていった感じがする.唯一自分の存在を認識できたのは,毎週待つの草むしりによって維持されている庭の芝生を見たときだけ...ってことはないが,それくらい時の流れが速かった.
2012年7月26日 五福ダービー!
数日前から期待していたのだが,実現することになった!高校野球富山大会の決勝が,富山商業VS富山工業に決まった.富大の隣にある五福公園を挟んで向かい合う両校.どちらが勝っても「お隣さん』が甲子園出場だ.両校とも健闘を祈りたい.
2012年7月25日 会議のち実験,時々要旨直し(ところにより雷)
午前中は延々と会議.疲れた.
午後は比較的自由な時間,と言いたいところだが,溜まった仕事をこなしていった.でもその仕事も兼ねた実験も.クマの予備実験だ.明日のMさんの実習に備えて,DNA抽出の溶かしだし作業を始めた.明日はその続きをやってもらう予定.時間が限られているため,『3分クッキング』状態だ.
その他はもろもろの計画練り.夏のイベントやら,当面の実験やら.まずまず,考えがまとまてきた.中でもひみラボ水族館のアイディアは盛りだくさん.展示や催し,はては「お土産」まで,いろいろと思いつく.が,いかんせん準備を行う時間がない.
最近(も),時間が無い無いと言っているが,実はある方なのかもしれない.春先の学生実習を担当していたころは,本当に講義と実習以外は何もできなかった.それに対して最近は,いろいろできるからこそ,あれもこれもと多くを考えてしまい,逆にばたばたと落ち着き無く,過ごしているのかもしれない.そんな中,自宅残業で明確に1つのこと(関連論文読み)に集中できているのは大きいだろう.このように1つ1つ,順番を考えながら進めて生きたい.そしてちょっとした合間に,あーだこーだと「(研究上の)妄想」をしていよう.こんな生活ができるってことは,やはり幸せなのだろう.
ちなみに,今日も帰宅途中にタヌキを目撃.明るい中,私の目の前を,悠然と道路を横断していた.人間に対する警戒心はもはやないのだろうか.
2012年7月24日 クマ
今日は進化生態学の最後の講義.とりあえず無難に終了.今年は例年になく盛り上がりに欠けた気がする.ややマンネリ化してきたのだろうか.そろそろ内容の大幅見直しを考えるべきかも.ただ同時に,学生のやる気もイマイチ伝わってこない.この中から,来年の配属生が来るのだろうか.
講義後の大仕事といえば『クマ』.研究生のMさんのテーマであるクマのマイクロサテライト実験の準備をした.やや遅れをとった感が否めないが,とりあえず必要な試薬類をすべて発注.こちらで予備実験を進めて行く必要がありそうだ.特に,これまでに提供を受けたサンプルの個体識別を進めておくといいかも.マルチプレックスとか楽しないで,1座1座しっかりとPCRしていくのでもいいかも.何故ってサンプル数が少ない.時間短縮を無理に考えるよりも,確実なデータが求められそうだ.
そして自宅残業.カワヤツメMS淘汰の関連論文読み2日目.昨日に増して面白さがわかってきた.論文を書く上でのアピール方法を学ぶためには,やっぱり論文を読むことが一番のようだ.もちろん,論文を読むだけではなく,自分の論文の構成や,つかえる言い回しを探すことを常に意識しながら読んでいる.今後も継続だ.
2012年7月23日 リハビリみたいなものか
週明け初日,今日も大学で講義やら事務対応やら.まず朝一は,教養の講義.今日で晴れて15回の講義が終わった.今日は富山県の生物多様性の現状.学生が好む「板書」がほとんどなく,関連する山崎研の研究をスライドを使ってひたすら紹介.往々にして,スライドだけだと学生は『寝る』.今日もそんな感じだろう,と思っていたのだが,以外にも聞いている学生が多かった.ただ,普段よりも明らかに受講者が多い.最後にレポート課題を出すからだろう.そして,普段は出てこない分,ものめずらしさに話を聞いていた,って感じの学生も見受けられた.こちらとしては,学生に講義テーマに即した情報を提供している.あとは,それを学生がどのように受けるかだ.この機会を活用するのも,無駄にするのも学生次第だろう.
昼過ぎ,富山の科博のNさん来室.とある「サンショウウオ」の遺伝子解析の件だ.サンプルをお持ちいただいた.希少種でもあり,これまでも少なからず実験に関与してきたので,こちらもやる気はある.ただ,どのタイミングで,誰がやるかだ.一番やりたがっているIさんは院試勉強中だし.やはり,当面は私が担当するべきか.最近実験がイマイチ乗ってこないので,リハビリを兼ねてやるのもいいかも.
ところで,リハビリと言えば,自宅残業を復活させた.その前に,夕方,時間ができたので,カワヤツメ遺伝子解析について,今後の研究やら,間近に迫った研究会の要旨書きやらをやっていた.そこでだんだんと乗ってきて,勢いそのままに自宅残業へ突入.内容はずばり,論文の構成練り,と言えば聞こえが良いが,関連文献を見ながら,何を言いたいか,何が言えるかを列挙していった.そして,関連文献を本格的に読み始めた.でもなじみの無い言い回しも多く,ややとっつき難かった.でもここは継続だ.これまであまり読んでこなかった種類の論文が多いので,イチから勉強のつもりで,辞書を片手にちまちまと読んでいこう.もちろん,いくつかの言い回しは論文にも活用できるだろう.何はともあれ,継続こそ近道と思って,自宅残業を継続して,論文を書き進めたい.その上で,お盆のひみ合宿突入だ!
2012年7月20日 氷見漁協へ
金曜日はひみラボの日.今週はNさん担当の論文紹介ゼミ.ドジョウにとって適した(適さない?)田んぼはどのようなものか,の話.方法論もひとつのポイントだった.読んだ論文を,どしどし論文(博論,修論,卒論含む)に活用していっていただきたい.ただ,新規手法を取り入れることは意義があるが,今まとめるべき論文を先延ばしにする理由にすべきではない.新しい手法で当たらし結果が得られたら,新しい論文を書けばいいだけだ.今ある情報,結果に特段の問題がないのであれば,その段階でまとめることを優先すべきであろう.どんな段階でも,年々研究を続けても,「不足」は存在するものだ.だからこそ,研究が継続され,そして発展していく.段階ごとにまとめていなかないのであれば,1年後に立派な論文にまとまる保証などどこにも存在しない.せっかくのデータが,世間に出ずに,埋もれていくことだって無いとはいえない.と,自分自身への戒めも込めて.
午後は盛りだくさん.まずは臨海実験における現地調査の同意を得るために,氷見漁協にお邪魔した.参事のHさんに今年もお世話になりました.またその際,Hさんから最近,氷見周辺での漁獲が変化している旨をお聞きした.なんで?と聞かれたのだが,恥ずかしながら私は何にも情報を持っていない.関係する方々が一同に介して意見交換する場が必要であるというHさんの提案に賛成だ.また同時に,臨海実験のデータも記録として残していくことも求められた.採集生物の種同定の精度が決して高くない点は否めないが,それでもその都度まとめていくことが大切だろう.もちろんこれは,論文とかいう話ではなく,報告書や,HPなどでの公表の方が効果的であろう.
続いてヤツメ計測.そのものは,これを卒論テーマとしているIさんに任せたが,私は「新機種」の調整.が,使えないことが判明.利用価値の高い機械だとは思うのだが,細かいところで前途多難.
最後はひみラボHPの更新.ひみっ子ラボ,臨海実験のお知らせ,水族館のお知らせ(イタセン展示!),そして日記の更新.もろもろ進んだと思う.夏のイベントに向けて,活発に取り組んでいこう.
2012年7月19日 半年ぶりの更新
実に半年振りだ.山崎研公式HPを更新した.研究業績で3報追加.いまさらながらひみラボHPのリンクを張った.そしてさりげなくメンバー紹介を更新.メンバーの苗字とイニシャルを掲載している.不都合などあったらお知らせください.
そんなこともできるくらい,今日もゆったりと過ごした.もちろん,もろもろの仕事をこなすのがここ数日の目的.特に臨海実験について,あれこれと準備した.明日はゼミの後,氷見漁協にお邪魔して,調査の同意を得る.魚津は来週だ.そのほか,当面の予定を組んだ.なんだかんだで予定が詰まってきた.書いてはいないが,今年もお盆にひみラボ独り合宿の予定.生き物の世話,という名目で居座ろう.去年の合宿ではカワヤツメ分散論文を書き進めた.今年も論文書き,といきたいところだが,今のままだとひみラボ水族館の展示準備になりそうだ.でもやっぱり,論文書きも重要だ.合宿までに関連情報を集めて,取り組みたいところだ.草稿完成!とまではいかないにしても,ある程度の流れを作れるくらいにはしたい.そして合宿の楽しみと言えば,温泉!馴染みの温泉に通うか,新規開拓するか,悩ましいところだ.もちろん,一緒に合宿する人も大募集!昼間だけでも遊びきて.
2012年8月12日 ひみラボ合宿2012スタート!
今年もひみラボ合宿が始まった.今年のテーマは、ひみラボ水族館の準備.ぼちぼち進んだ.ただ、ぼちぼちだった理由は、今日、ひみラボにお客様をお迎えした.岐阜の高校の先生と生徒さん.高文祭のために、来富され、その後、ひみラボへお運びいただいた.そしてイタセンパラ関連の場所をいくつか案内した.いずれも興味を抱いていただけたようだ.
一方、自分の研究はというと、まずは朝イチで昨夜から行っていた310の結果確認.Taqを間違えたと思っていたが、いくつかのプライマーセットで確認の泳動ができた.とはいえ、まだまだやるね気ことは多い.地道に、やっていこう.
2012年8月11日 お盆前の実験追い込み
例年,富山大学はお盆の期間中,一斉に休みになる.休息目的に加えて,施設を使わないことによる省エネをも目的としているため,原則として大学での活動を自粛しなければならない.ということで,お盆の「前」にあたる今日は,大学で実験ができる貴重な時間だ.
と言っても,今日は朝から出歩いていた.まずは入善へ.全国高校総合文化祭の自然科学部門の発表を見学に行った.これまでも交流のある高校が参加することもあり,もともと興味はあったのだが,事前にホームページをみたところ,一般参加の可否がわからなかった.そのため,見学をあきらめていたのだが,今朝の新聞に「参加無料!」とあったので,ならば一般参加ができるのだろうと判断して,急遽入善へ.
全国から集まった高校生たちの発表は,なかなか見応えがあった.何名かのよく知った教員が審査委員をされていたが,私は気楽に興味をもった発表のみを聞いて回った.どの発表もしっかりと準備ができていたようだ.ただ,往々にして情報量が多かったため,そのすべてをポスターに入れようとして,図や文字が小さかった点が残念.もっとも一生懸命説明している生徒さんをみていれば,そんなことはあまり気にならなかったが.
続いて大学に戻る途中に,私用で寄り道.その後に大学へ.着いたときには既に15時になっていた.そこから実験スタート.クマのマイクロサテライト実験の続きだ.昨日の310RUNの結果をみると,2種類やったPCRのうち,一方の条件ではまずまずの結果が得られていた.そこで新規プライマーを「その」条件でやった,,,つもりだったのだが,見事に勘違いしていて,失敗した方の条件でやってしまっていた.ただ,プライマーが違っているので,念のためにそのまま310へ.明日の朝,再度確認しよう.
さて明日は,朝大学で実験の片づけをした後はひみラボへ.ひみラボ合宿2012スタートだ.
2012年8月10日 臨海実験終了
昨日,今日の氷見実習を無事に終え,今年も臨海実験が終了した.中日に野外実験が実施されていたため,学生にとっては体力的に辛い1週間になったようだが,大きな怪我もなく,みんなそれなりに楽しんで参加してくれていたようだ.
今年も多くの方々にお世話になった.採集を許可してくださった,氷見および魚津漁協の皆様,採集指導や実習スペースの提供およびシャワーの使用でお世話になった魚津水族館およびミラージュランドの皆様,ひみラボ実習の実施やサンプル提供,そしてご飯の提供をいただいた氷見市教育委員会や惣領地区の皆様と魚屋さん,この場をかりて御礼申し上げます.
参加した学生は12名.当然ながら自分の意志で参加している.ただ,動きがイマイチな点は否めない.特に男子は周囲を見ているだけ,あるいは見て見ぬ振り,の場合が多かったようにも思える.ただ,野外実習や宿泊実習などの集団活動を行う機会が,これまで少なく,どうすればいいのかがわからなかったとも思える.「大学生にもなって,」という愚痴はほどほどにして,兎に角,今回の実習を通して,集団活動についても学んでもらえれば幸い,といったところだろうか.
さて,臨海実験が終わったら,次はひみっ子ラボだ.そして,その準備を中心に行うひみラボ合宿を今年も敢行.でもその前に,大学でいくつかDNA実験を手掛ける必要がある.特に最近は「クマ」.研究生のMさんのテーマだが,試薬類が揃ったので,実験を重ねたいところだ.そして今日は来室されたMさんに実験指導.つまり,夕方まで臨海実験を行い,大学に戻ってから夜間はDNA実習.さすがに疲れた.とりあえず,明日は実験に時間を費やし,明後日からひみラボ通いだ.
2012年8月8日 臨海実験開催中
予定通り,月曜日から臨海実験が始まっている.いろいろと書きたいことはあるのだが,いかんせん疲れがでたのか,ブログを更新するよりも睡眠優先のため,ようやく書き込み.
月曜日は講義.12名の参加者は,みんな真面目に話を聞いてくれていた,,,と言いたいところだが,始まってすぐに寝ている学生がいた.その後もちらほら同じような学生が見受けられた.う~む,ここまでひどいのは初めてかもしれない.『何のために参加したの?』と聞きたくなるくらいの学生もいる.もっと言えば,一発レッドカード!と行きたい所だが,,,さすがにそうは出来ないだろう.
それはそうと,今年もこの講義はオープンキャンパスの公開授業を兼ねていた.4-5名の高校生が参加してくれていた.昨年とほぼ同数.中には,わざわざ時間をつくって,この講義をずっと聴いていてくれていた生徒さんもいた.さらに興味を深めてくれたらうれしいのだが.
そして昨日は魚津実習.到着時には小雨がぱらつき,どうなることかと恐れていたが,幸いにして天候は改善.海から出るとやや肌寒かったが,魚津水族館の方々の協力もあり,無事に採集終了.その後は水族館の一室を借りて種判別.
生き物を扱う上で,種判別は当たり前の作業なのだが,今時の学生は,これまでにほとんど経験が無いようだ.講義時に一通りの種判別の手順は教えたのだが,イマイチつかめていないようだ.初めてみる生き物が多いのかもしれないのは仕方が無い面もあるが,そもそも種判別を軽く考えているようだ.適当に種の名前をつければそれでいい,と言う感じ.生物を正確に見分ける,見定めることの重要性が理解できていないようでもある.あるいは,
発見の喜びを湧き上がらせる知的好奇心が乏しいとも言えるだろう.この辺も,最近の生活スタイルや,高校までの教育を考えると,仕方がないともいえなくも無い.せめて,この臨海実験で生の生き物と接し,それを見分ける作業を行いながら,生き物そのものをみる喜びを体感してもらいたいものだ.
さて,ようやく今日の話になる.今日は実習中日.朝一の会議の後は,久しぶりに自分の時間をもつことが出来た.で,まず行ったのが『模試』.院試を受けるIさんとMさんを対象に,英語の問題を解かせた.で結果は,,,ま~そんなものだろう.今は何よりも現状を認識することが大切だ.兎に角,そう甘いものでは無いことがわかてもらえれば,それだけでも模試をやった意味はある.
その後は,DNA実験.対象はクマ.研究生のMさんの予備実験だ.新規購入した抽出キットやプライマーを使ったPCRを行った.なかでも体毛からのDNA抽出をするキットは優れもの.クマの体毛一本から,こんなにもDNAが取れるのか!?という新鮮な驚きがあった.今度の本番実験が楽しみだ.
さてさて,明日は氷見臨海実験.ひみラボを使った宿泊実習だ.今から楽しみ.時間はたっぷりあるので,じっくりと生物を向き合ってもらいたい.
それはそうと,昼間も言っていたが,宿泊実習中にも『模試』をやるかもしれない.そこで例題を出そう.
問題.以下の日本語を英語にしなさい.
深夜2時,なぜか目を覚ました私は,周りからの視線を感じていた.周りにいた友達は寝静まっていたが,もう一人の「友達」が,いつものように私を見つめていた.
解答例:(以下の「 」内を選択すると,google翻訳による『見えないもの』が見えててきます...)
「2am I was awake for some reason, had felt the line of sight from the surroundings. Friends were around, but had been asleep, "friends" of another person, looked at me as usual.」
2012年8月4日 信州魚類研究会
この土日,長野県の野辺山で開催された信州魚類研究会に参加してきた.
涼しかった~.懇親会が開かれた夜は,肌寒いくらい.でも,研究発表は熱かった!,と言いたいところなのだが,若者からの質問がほとんどなく,発言はおじさん(私を筆頭に)ばかり.この辺が,少し物足りないところ.でも,発表自体は若者が頑張っていた.そもそも多くの若者(様々な大学の研究室の4年生やM1)が参加していたのは頼もしい限り.それと比べて,うちの学生は,,,とついつい考えてしまうが,参加を強く促さなかった私にも責任はあるだろう.この信魚研だけではなく,今後もひみラボを拠点に,他大学との交流もふえるだろうから,ぜひとも積極的に学生を動かしていきたい.でもそれと同時に,学生の自覚と行動を期待したいところだ.
さて,明日からはいよいよ臨海実験が始まる.今年の参加学生は12名.今になって,うだうだ言ってる学生がいるみたいだが,当然相手にはしない.これまでルールに則って参加者への説明と参加者決めを行ってきた.そのルールは現場で活きてくる.そのルールを無視して,他人任せにしか出来ない学生が,現場で何かあったときに他人任せにされたのでは,取り返しのつかない事態が生じる恐れが少なくない.兎に角,臨海実験は安全第一.そしてそのためには,決められたルールに則ることは最低限必要なことだ.その上で,参加者には海を楽しんでもらいたい.
2012年8月14日そろそろ23時 ポスター1枚目完成
夕方、神代温泉へ.なんだか知らないけど、原発問題とかを熱く語り合う同年代の人たちがいた.私は気にせず、湯船で体を熱くした.いつもながら、気持ちよかった.最近、若女将さんに顔を覚えてもらえたのがうれしい.
晩飯は、海老と野菜のゆで物.さっぱりポン酢でいただいた.もちろんお米は氷見米.一合はぺろりといただけた.
そしていよいよ、ひみラボ合宿一番の醍醐味、一杯やりながらのお仕事だ.で、水族館の説明ポスター1枚目がほぼ完成.振り仮名をつける作業が大変だ.ほかのポスターもアイディアは出来上がっているのだが、果たしてどこまでできることやら.
それはそうと、一杯やっているため、まったく怖さを感じない.今ならば、一人で真っ暗な小学校の中をうろうろできるだろう.が、そんなことをやっている暇はない.少しでもポスターを作っていこう.やっぱり現実の方が、酔い覚ましには効くようだ.
2012年8月14日17時 魚別パネル完成
ひみラボ合宿3日目.今日は穏やかな天気だ.昼前から再びひみラボにきて、続きのパネル作成を開始.そしてようやく、最低限のパネルを作り終えた.魚種にして27種分.ただ、写真がないものもあるので、それらは今後順次ついかしていきた.これでどうにか、現在泳いでいる魚の分は完成した...と思ったら、まだ何種か不足しているようだ.コイ、カマツカ、スナヤツメ南方種、、、でもさすがに疲れたので、別の仕事に取り掛かりたい.
ちなみに現在は、印刷したものをラミネート加工中.1枚1枚手作業でやっているので、待ち時間がある.それを利用してのブログ書きだ.
この後は、風呂、飯、などなどをはさんで、ポスター作りを始めたい.水族館の説明、魚の説明、川の説明、とりあえずこれくらいは明日の朝までに仕上げてしまいたいところだ.
2012年8月13日18時 雷が鳴り出した
ひみラボ合宿2日目.朝から天気がころころ変わる一日だが、ついに雷が鳴り出した.雨脚も激しさをましている.「こういう天気は、気分が落ち着くので嫌いではない」というのと、「薄暗くなった小学校で一人でいると、さすがに少し怖い」というのの紙一重.こんな時に限って、なぜか3番教室の電気がついているし、職員室のインターホンが「通話」状態になっている.どちらも手を触れた記憶はないのだが.
それはそうとして、午前中は岐阜高校のみなさんと野外調査.氷見の川を堪能いただけたようだ.その後、昼前には帰宅の途へ.またのご来室をお待ちしております.
そしていよいよ「合宿」本格スタート!ひみラボ水族館の展示パネルとして、各魚種の説明をひたすら作り続けている.1種あたり4-5枚の説明を作っていくのだが、なかなか大変な作業.いまのところ、ハゼ類を中心に作成を続けている.さすがに今日中の完成は無理だろう.明日の宿泊合宿で完成させてしまいたい.ただ、他にも作るべきポスターなどもあるので、手際よく進めた方がよさそうだ.とりあえず、現在泳いでいる魚たちのパネルを作っていこう.
そうこう書いているうちに、空が若干明るくなってきた.雷もまだなっているが、遠ざかったようだ.今日は朝から天気がころころ変わる.
2012年8月15日 ひみラボ合宿終了
なんだかあっという間に過ぎた感じがする.
今日の午前中,最後のひみラボ時間を使って,どうにか必要最小限のポスターを作ることができた.残りは自宅残業で完成.とりあえず,4枚のポスター原案が完成.できれば今週中に印刷してしまおう.
さて,明日から現場復帰.と言いたいところだが,明日の午前中は所要で大学へは出ない.午後から出る予定.といっても,いきなり会議なので,若者の面倒を見る時間はないかも.
なんだかんだでお盆を過ごしたが,やり残したことは沢山ありすぎる.当面は,その尻拭いの仕事に追われそうだ.
2012年8月17日 ひみっ子ラボ準備
午前中の会議以外は,自宅残業も含めてひみっ子ラボの準備.
まず,ポスターを印刷.時間がなかったので,S君にお任せ.これで一仕事完了.
ひみラボクイズは,自宅残業を中心にどうにか準備完了.
ここまでは良かったのだが,気がつくと,自分のプレゼンが全くできていないことに気がついた.両日とも1時間弱のお話をする必要があるのだが,そのスライドが全くの手付かず.さらに,実習の説明やら,全体説明やらと,準備すべきプレゼンは沢山ある.そこで今日はもっぱらそれへの対応.結果,1時間弱×2のプレゼン「以外」はどうにか完成.プレゼンの方は,それなりに言いたいことはまとまっているので,今後の自宅残業でどうにかなるだろう(と願っている).
というわけで,今はひみっ子ラボのことで頭がいっぱいだが,その先もまだまだイベントは目白押し.夏休みになったら,いろいろできる,なんて考えていたが,「案の定」日々何かに追われている感じだ.でもそんな中で,どうにか建設的な仕事をこなしていきたいところだ.論文書きを少しずつでも,,,でも最近は完全に遠吠え状態...
一方で,実験もぼちぼち.クマが軌道に乗りかけたのだが,やはり乗り切らない.時間が無い.イタセンパラも事ある毎に切迫感が否めない.さらに追加の「お仕事」も引き受けることになりそうだ.サンショウウオもある.ヤツメ実験にゆとりがあると感じてしまうくらいだ.いつものことだが,9月になれば,時間がある,,,ってことはないだろうな~.
2012年8月16日 お盆休みが終わったと思ったら,,,
口唇ヘルペスが再発.これって,疲れたときに出るやつではないだろうか.お盆の間,休みだったはずなのだが,心身ともに休んでいなかったということだろうか.確かに,臨海実験が無事に終わって,ほっとしていたのだが,まだまだひみっ子ラボなどのイベントは目白押し.お盆の間は,その準備に追われた.
で,今日もその準備は続いた.午後の会議が予想以上に長引いたこともあり,全体にきつきつのスケジュール.そのため大学では,どうにかポスター原図を完成させるにとどまった.そして自宅残業では「ひみラボクイズ」の作成.いい具合に魚種を特定させる問題を作るのって,結構大変.特に,タナゴやヨシノボリなど,良く似た種類が多いと苦労する.それでもこれらの問題作りは終わったのだが,残ったのがコイ科魚類.案外大変そうだ.続きは明日やろう.
2012年8月20日 ジンベイ
ひさびさみたら,でかかった.能登島水族館のジンベイザメだ.ジンベイ館の開館直後にも見たことがあるが,それ以上に迫力を感じた.
ということで,夏期休暇3日目は,能登島へ.それまでは,氷見の海沿いで泳ぎまくった.健康的,といえば聞こえが良いが,結構体力を消耗した感じ.でも民宿の晩飯をたらふく食べて,お酒も飲んで,あとは寝るだけ,,,という生活だったので,睡眠時間は普段よりもあったかも.ちなみに,その民宿は,「洞窟風呂」が有名なところなのだが,初日にちび介二人を連れてお風呂にはいると,なぜかちび介たちが奇声を上げ始めた.「何で?」って聞いたら,「誰かが変な叫び声をあげたから」だとか.もちろん,他には誰もいなかったのだが...私は聞いていない...
何はともあれ,疲れた.が,そうとばかりも言っていられない.自宅残業で,助成金申請書類の下書きを書き上げた.明日あたりが締め切りだったはず.今回も「出すことに意義がある」というもの.
さて明日は,午前中はひみラボで小学生相手の魚採集.午後は大学に戻って会議だ.疲れなんて言っていられないのだろう.
]2012年8月24日 ひみっ子ラボ2日目終了
ひみっ子ラボ、無事に終了.
今日は、小学生向けの実習の日.イタセンパラからイノシシまでを対象とした生き物と私たちの生活に関する話をした後、ひみラボ水族館を利用した生き物を調べる実習を行った.詳しくは、ひみラボHPをご覧いただきたい.
参加者はみんな熱心に講義や実習を受けていましたが、若干おとなしかった気もします.せっかくの機会ですし、かしこまった場でもないので、是非とも質問など、どんどん積極的に取り組んでもらえると、もっと盛り上がるでしょう.来年は、質問しやすいような雰囲気作りも大切かも.
さて、これで『夏』は終わり.来週からは『秋』だ.といっても、研究活動の区切りであって、まだまだ暑い日はつづくので、活動に制約を受けるのは否めない.本当の秋になったら、もっとどしどしと野外調査に出かけたい.もちろん、イノシシもあるし、ひみラボ水族館の展示用の魚を採集にも行きたい.もちろんDNA実験もやるべきこと、やりたいことは目白押し.次なるは、魚類学会の準備でばたばたしそうだが、まずは今週末、じっくりと今後の計画を練り直して、頭の中を切り替えたい.
2012年8月23日 ひみっ子ラボ1日目終了
ばたばたと準備を進めていたひみっ子ラボも,無事に1日目が終了.協力いただいた理学部の二名の教員や,氷見市の方々,そしてお手伝いの学生さん達のお陰も会って,総じて好評であったかと思われる.私はと言うと,明日があることもあり,地に足がつかないままに終了した感がある.来年度(以降)に向けて,いくつか課題もあるが,そんなことを考える前に,まずは明日の2日目を頑張ろう.
そして明日についてだが,ようやく先ほど,プレゼン準備が完了した(ということにしよう).気がつけば,ほぼすべてのスライドを新たに作った.それでも言いたいこと,伝えたいメッセージがどこまで届くかはわからないが,兎に角明日は,しっかりとお話をしよう.そして今日以上に,参加者(明日は小学生)とコミュニケーションをとりながらやっていきたい.
ひみっ子ラボに関する報告は,明日の午後にでもひみラボHPにUPしよう.
さて,先のことばかり言うようだが,ひみっ子ラボが終わったら,一度全体を見直す必要がある.結構,先送りしている仕事が溜まってきた.できれば土日に当面の計画を練り直し,月曜から心機一転,再始動だ.と言っても,月曜は魚津で会議.まだまだ,ばたばたと過ごしそうだ.
2012年9月6日 砂利洗い
ひみラボへ.この秋から本格スタートするイタセンパラ産卵行動実験の準備,Mさんの卒論テーマだ.今日は現場をみながら,実験の流れを確認,そして実験用タンクをセットした.その中で,一番の重労働は,底に敷く砂利洗い.みんなで分担しながら,約20袋分の砂利を洗った.でもまだ足りない.今度買い足してもらおう.
それでもどうにか,今日のところは準備完了.だんだん研究が見えてきた.明らかに他所では出来ない実験だ.しっかりと成果をあげていこう.
そんなこんなで,今日もバタバタと忙しなく動き回った.充実している,と言えば聞こえがいいのだが,やはり気になることは論文書き.毎夜の論文読みは続けており,論文書きの意欲は次第に盛り上がってきた.そして,イントロの構成は概ねみえてきた.が,やはり丸一日を論文書きに専念するくらいの時間が欲しい.とはいえ,当面は無理そう.今の「ちまちま」を続けていこう.
2012年9月5日 サンショウウオ(ぼちぼち)開始
今週は会議が続く.これ自体は仕方が無いと割り切って,空いた時間に実験などなどをこなしている.そして,クマの次はサンショウウオ.こちらも頼まれ仕事だ.本解析はIさんにお任せするとして,事前の一連の実験手順を確認するのが私の仕事.ということで,抽出からPCR,そして電気泳動まで行った.が,,,結果が芳しくない.6本中,PCRに成功したのが1本だけ.プライマー自体は過去に使ったことがあるものなので,おそらくは抽出が問題なのであろう.そもそもサンプルがすんごく微量.クマの毛1本の方が「大きい」と思えてしまうほどだ.かつてヤツメでも似たようなことをやったことがあったが,今回もなかなか苦労しそうだ.とりあえず次は,抽出キットを使って,抽出をやり直そう.
さて,自宅残業だが,こちらはそこそこ順調.昨夜は次男坊が夜に「飛び回って頭ぶつける→流血→救急病院」という不測の事態が生じたために,さすがに自宅残業はできなかったが,今日は再開した.淘汰の検出に関する関連論文を読んだ.で,今日読んだ論文もなかなか,というか,そのものズバリの参考文献だ.使えそうな表現や知識を記録していった.今週はこんな感じで情報収集を続けながら,論文書き意欲を盛り上げていこう.
ちなみに次男坊,今日も元気に飛び回っている.傷口が開きそうで,見ている方が心配してしまう.
明日は,ひみラボ.Mさんの卒論本番に向けての準備だ.今夕に事前打ち合わせすることができたので,そこそこ形が見えてきた.入念な計画練りも重要だが,とりあえず「やってみる」というのも大切.何はともあれ,「個々の実験の何が面白いのか」」と「個々の実験により何がわかるのか」をしっかり考えながらやっていってもらいたい.
2012年9月3日 クマ(ほぼ)終了
先週末から続く急な締め切りの書類書き.今日も朝から対応.事務から修正指示があったのだ.その後も何度かやりとりをしていたのだが,書類の一部を学振のHPで作る必要がある.が,昼過ぎにHPのサーバーがパンクしてしまったらしく,まったくつながらない.こちらとしては,速いところ仕事を片付けて,すっきりとしたいのだが,結局夕方までのびのびになってしまった.それでもどうにか事務締め切り期限には間に合った.後はうまくいってくれることを祈るばかりだ.
続いて,当面の大仕事であるTSさんのD論原稿読み.さすがに腰をすえて取り掛かる必要があるので,時間をつくって,少しずつ読み,ある程度まとまったところで,彼にコメント.もちろん重要な仕事ではあるのだが,これだけにかかりっきりにはなれない.幾多の頼まれ実験が溜まってきている.近い将来を見据えて,こちらも確実にこなすようにしている.で,今日までにクマMSの実験がほぼ目処がついた.「完了!」ではなく,「目処がついた」ってあたりがポイント.今日は,どうしても増えない1座について,アニールを下げてPCR.結果は明日の310RUNで確かめよう.もうひとつは,以前RUNしたのだが,ピークが高すぎた座について,PCR産物を薄めてRUN.結果は明日の朝確認だ.
さて,そんなこんなで,それなりに充実した日々を過ごしているのだが,やはりこれだけでは物足りないものが...そう,自分自身の論文書き.地域貢献だ,頼まれ実験だ,学生指導だ,とそれぞれをしっかり(それなりに?)やったとしても,結局自身の業績を積み重ねていかなければならない.なぜって,それが大学研究者の役割だから.ということで,今夜から久々に,しっかりとした自宅残業を再開だ.もちろん内容は,論文書き.カワ淘汰論文だ.と言っても今は準備段階.イントロの構成を考えてみた.それなりにまとまったようなのだが,,,やはり関連分野の情報不足は否めない.ということで,当面は関連文献を読みながら,内容を煮詰めていこう.10月中の草稿完成,年内の投稿!を目標にしよう.
ちなみに,明日・明後日はどちらも午後は会議でつぶれる.空いた時間に上記のお仕事の続き.木曜以降に氷見で調査を行いたいところだ.
2012年8月30日 急な締め切り
幾多の事務仕事を片付けながら,どうにか実験にも取り掛かることができたと,少し安心した昨日.急な締め切り仕事が舞い込んできた.というか,実から出た錆っていうか,自業自得っていうか,完全に私のミスだ.前々からとある申請書類の締め切りが近づいているのは気がついていたのだが,学内締め切りを確認すると「8月22日」...一週間も前だ.久々に凍りついた.なぜって,とても大事な申請書類.恐る恐る事務担当者に連絡してみると,,,今週中ならば本締め切りまで間に合うとのこと.ということで,急遽書類作成を開始.若者達が院試に取り掛かっている裏で,私はひたすら書類書き.事前にそこそこ構想を練っていたとは言え,試行錯誤,四苦八苦しながら,最低限の形にして院試打ち上げへ.
打ち上げは,久々外飲みだ.隣がややうるさかったが,まずまず.ちなみに,昨夜の飲み会の「答え」は,サテライトHPのメンバー紹介の私のプロフィールを見ればわかるだろう.
さて,そんなこんなで,今日も朝一から書類作成,その後は院試の面接や別件会議.この会議のための資料作成にも追われながら,どうにかこうにか,申請書類を書き上げ,提出することができた.これで期限には間に合ったはず.久しぶりに焦った仕事だった.何はともあれ,無事に申請が通ることを祈ろう.
ということで,明日から研究再開って感じがする.でもDNA実験の1つ目であるクマMSは,それなりに進んでいる.あと数回PCRして,310すれば,方向性は見えるだろう.毛1本から,本当に遺伝子がわかるということに,今更ながら感動している.やはり先行研究が沢山あると,便利だ.そして明日も会議,その後はつくば大御一行様がひみラボへ.しっかりと『情報交換』をしよう.
2012年8月27日 再始動
ひみっ子ラボが終わり,当面は仕事に終われることなく,研究室内の自他の活動に専念できる,,,と思っていたのだが,今日は昼から大きな会議のため,魚津へ.その前後は時間があるかともいきや,午前は当面の研究計画練りに専念し,夕方はとある会議資料の作成に没頭.結局なんだかわからないまま終わった一日.
明日こそは,自分の時間を有効に使いたい,,,とは思うのだが,前期講義の成績評価がまだ終わっていない.それをやりながら,実験を少し再開させよう.なんだかんだで,ばたばた.研究室メンバーの研究再開を考えると,結局は来週からが本格的な再始動になるのだろうか.
でも,それは仕方が無い面もあるが,やはり形・結果を残すことが必要だ.ということで,これから後期の授業が始まるまでに,そこそこ実験の結果を残していこう.「クマ」,「サンショウウオ」,「イタセンパラ」だ!
3種類の魚種と裏面を作成した.名刺大で,両面印刷になっている.小学生向けに作ってあるので,正確性に欠ける部分があるのは否めないが,魚の特徴や川の中ですんでいる場所などを盛り込んでいる.我が家の魚好きのちび介には好評だった.時間を見て,種類を増やしていこう.もちろん目指すは,氷見の川の全魚種だ.
そんなひみラボ水族館ではあるが,世間の前評判は結構いいみたい.今日もテレビ局から取材の申し込みがあった.が,さすがに取材申し込みが急すぎた.自称マスコミ好き(?)な私が,初めて取材申し込みに対して,時間変更・指定をお願いした.特に今週は,スケジュール上はほぼフリー.が,決して暇なわけではない.スケジュールがはいていないということは,「研究」に専念する時間,ということを意味している.当然ながら,この時間は決して譲れない,な~んて,かっこいいことを言っても,内情は,学会準備やら,来週の学外集中講義の準備やら,頼まれDNA実験やらで時間を要するのだが.
それはそうと,山崎研学生へ連絡.毎日の行動予定,特に外出の場合は,必ず研究室メールへ直接連絡するように.他人経由の事後報告で済まされては,指導のしようが無い.また,研究室に顔を出さない場合は,その日の活動報告を同じくメールでするように.卒論本格化に向けて大切な時期.今やるべきこと,急を要することも少なくない.特に木曜日の調査には,もろもろの準備が必要.該当する学生は,明日中に,木曜日の詳細な調査計画(細かな作業手順を含む)を提出すること.