やつめの秘密
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【ヤツメウナギの小ネタ集】
1.北海道に第三のスナヤツメがいる。
・大都市近郊の湿地性河川に生息。
・アロザイムではスナヤツメ北方種だが、ミトコンドリアDNAシーケンスでは独立クラスター。
2.小型で遡上するカワヤツメがいる。
・河川のヤツメ漁で漁獲された個体の中に、大型個体に混ざって出現。
・遡上するか、産卵するか、は不明。
・最近は遡上個体自体が少ないので、今もいるかは不明。
3.関東在来のスナヤツメ類は北方種。大半の地域には南方種が生息するが、すべて琵琶湖由来。
・南関東では特に顕著。
・北関東では在来のスナヤツメ北方種が多い。
・琵琶湖由来の国内外来個体は、関東に限らず、各地で確認されている。
4.琵琶湖では、片方だけが降湖する。
・琵琶湖流域には、スナヤツメ類が両方生息。
・この特徴が、国内外来個体の出現につながる(と書けば、どちらかわかるはず)。
5.富山県庄川のスナヤツメ類は、体色で区別できる。
・なぜか、この河川だけ。
・同じ富山県内でも、別の河川では通用しない。
・ぱっと見での区別が重要。じっくり見ると、違いが分からなくなる。
6.幼生でも、外見から雌雄を見分けることができる。
・見るところ(2か所)を見れば、わかる。解剖して生殖腺の性との一致を確認済み。
・小型個体だと、さすがに厳しい。そもそも、生殖腺の性が変わる場合がある。
7.若魚でも、外見から雌雄を見分けることができる。
・上記と同じ。
・雌雄差はより顕著になる。
8.スナヤツメ南方種の歯は鋭い。
・上記の特徴も合わせると、変態後の個体であれば、見ただけで種と性別がわかる。
9.幼生は、養鱒場の下でよく育つ。
・まるまるとした幼生をみることができる。
・残餌が重要な餌。
【既報ネタ】
1.韓国には、アリナレスナヤツメがいる。
・現在の状況は不明。
・「お隣」にもいるはず。
・スナヤツメ南方種も生息。
2.進化の方向は、腸でわかる。
・発見は、完全なる偶然。
【番外編・ますます怪しい話】
1.スナヤツメ類の見分け方。
・「ヤツメを縦に持ち、右を向けば北方種、左を向けば南方種」はウソ。
・最初のネタは、カワヤツメとシベリアヤツメの区別の仕方。
2.生活史進化に関わるゲノムが見つかっている。
・正の淘汰を受けたMS座の近傍に座位。
・「いかにも」な役割を担う遺伝子。
3.「隠蔽種」を流行らせたのはスナヤツメ。
・そもそも「隠蔽種」と「同胞種」は別もの。区別されることは少ない。
・両者を区別した上で、スナヤツメ類は「隠蔽種」。
・当時、日本でも「隠蔽種」自体は使われていた。主に昆虫で。
(2024年11月22日掲載)