生物学科1~3年生を対象とした自主開講講義のご案内.
※2017年度の講義は終了しました.参加していただいた皆様,ありがとうございました.6月21日講義に寄せられた質問への回答を下記しました.次回の開催については,改めて連絡します.
タイトル:『富山の自然と生物多様性』
日時:毎週水曜日5限目
場所:理学部棟C204室
※日時・場所は,受講生の希望等により,変更になる場合があります.
参加自由ですが,配布資料準備のため,事前にメール等で連絡してください.
これまでの講義内容・今後の予定(2017年度):
※青字は開講済み(2017年度は終了しました)
4月19日 初回ガイダンス・富山の自然の概要
4月26日 立山の環境と高山植物
5月10日 立山のライチョウ:保全の現状と課題
5月17日 立山のライチョウの保全を考える(続き)。富山の野山を駆け回るイノシシ・シカ
5月24日 オオカミを放せばシカは減るか?
5月31日 天然記念物イタセンパラの保全
6月3日ー4日 ひみラボ自然史研究会(希望者のみ・要申し込み)
6月7日 (生物学基礎実験担当のため休講)
6月14日 富山の海の生物
6月21日 私たちの身の回りの生物多様性
★6月21日の講義に対する質問への回答:
【質問】昔の放生津潟や布勢水海には,イタセンパラが生息していた,とのことですが,イタセンパラは海水でも生息できるのですか?
【回答】イタセンパラは海水では生息できません.放生津潟や布勢水海は,全体あるいは少なくとも一部は淡水域であったと考えられます.またイタセンパラ生息地は,それら水域にそそぐ河川等にも広がっていたと考えられます.
以上.
講義形式:
・授業形式で行います.また,質問用紙を用いた意見収集・回答を行います.
・なお,受講状況等をみて,グループディスカッション等を採用していく予定です.
・希望者は,フィールドワークや研究体験にも参加可能.
講義内容(一例):
・富山の自然や生物の特徴!立山のライチョウから深海のホタルイカまで.
・富山の生物に迫る危機!イノシシ・シカ・外来種問題,生息環境破壊.
・自然保護活動の取り組み.学生にもできること!
・上記を理解する上で必要な,生物多様性,進化,保全に関する基礎知識.
※講義内容については,学生からの希望も募ります.
留意事項:
・自主開講&自主参加型の講義です.単位は出ません.富山大学のヘルンシステム等にも対応していません.
・参加自由ですが,配布資料準備のため,事前にメール等で連絡してください.
講義担当者のつぶやき:
富山の自然は豊かで,そこに棲む生物もとても魅力的です.ところが,そのような自然や生物を学びたい,体験したい,と希望に満ちて生物学科に入学しても,それらを教えてくれる講義は必ずしも多くはありません.そのため,富山の生物や自然を実感できないまま,あるいは十分な知識や理解を得られないまま,卒業してしまう学生さんは少なくありません.
そのような学生さんのために,本講義を開講します.
この講義では,富山の生物や自然を俯瞰します.ただし,ガイドブック的な話で終わるのではなく,これまで山崎研究室が実際に取り組んできた,富山の生物や自然を対象とした研究の中で実体験してきた事柄や,解き明かされた発見などの紹介も行っていきます.つまり,富山の現場を知ってもらうことを目指します.
また同時に,単に講義を受けて,知識を蓄えるだけではなく,一歩進んで,フィールドに出てみたい,さらには,自分でも研究してみたい,という学生さんも大歓迎です.そのような学生向けの個別のフィールドワークや研究体験(場合によっては,独自研究)にも対応していきます.詳細は,個々の学生の希望等を考慮し,安全面や実行可能性を勘案しながら,決めていきます.
この講義は,新しい試みです.私自身もどのような展開になるかわかりませんが,学生と一緒に,いい方向に発展させていけば幸いです.
自主参加型講義ですので,参加することも,途中でやめることも自由です.まずは,参加してみてください.お待ちしています.
講義担当・連絡先:
山崎(生物学科・准教授)・理学部棟B218室・メール:yatsume(あ)sci.u-toyama.ac.jp【メール送信の際は,(あ)を@に変えてください】
初期案内チラシ(2017年3月30日掲載):
(2017年6月23日最終更新)