2011年1月16日 久しぶりの書き込みand/or大雪
昨日今日と、DNCのお手伝い。そのため最近は書き込みを自粛していた、、、わけではない。体調がイマイチだったので、DNCに備えて早寝をしていた。おかげで体調はほぼ元通りに。
さて、ここ最近の大きな動きとしては、前回書いた9月のAFS(アメリカ水産学会が正しい)のヤツメシンポジウムに出席・発表することになった。期限ギリギリになって参加の意向を先方に伝えたところ、歓迎してもらえた。そこで取り急ぎ講演タイトルを送った。もっともお決まりのPhylogeny and speciation of lamprey in eastern Eurasia.ってな感じだ。私の英語力に問題があることは今更いうまでも無い。だがそんなことは気にせずに、楽しんでこよう。
ただ、もちろん楽しむだけではない。しっかりとヤツメ研究の現状を学んで来ようと思う。というのも、このDNCの間、大してやることのない時間を過ごすことが多く、おかげで研究に関する諸々の考えをまとめることができた。特に、目先(来年とか)の研究テーマもさることながら、もっと大きな話も整理できた。その筆頭はもちろんヤツメ研究。兎に角これはライフワークと位置づけた。ただ、まったりやっていくわけではない。特に若いうちはどしどしやって行きたいし、それ相応のネタもある。問題はそのネタをどうやって形にするか、あるいは誰かに先を越されないか、にある。そこで、今度のシンポでその辺の状況もつかんでおきたい。
ちなみに、大きな研究テーマは他にもある。例えば、イタセンパラ+α研究。実は4月まで公にはできないのだが、αが結構重要。そしてこのテーマには、25年という期間を設定しようと思う。つまり、私が退職するまでだ。それまでに大きなことを形にしたい。その辺の構想も練ったのだが、もちろん今は内緒。ただ大きなことを掲げるだけではなく、それにいたる道筋を1年単位、5年単位、10年単位で考えて行きたい。もちろんその出発点になるのは地道な研究だ。魚類相調査であったり、遺伝的多様性把握であったり。どれも今年や来年に進めて行くことだ。そしてそれらをしっかりと将来につなげることにしたい。
最後のテーマは5年間で形にするイノシシ(他)だ。こちらも基礎研究の継続だけではなく、急増する野生哺乳類に対する方策(富山モデル)が構築できないかと考えている。
さて、この1週間の動きとして、現実も見ておこう。まずは『今』の卒論。ようやく本腰が入ってきた感じ。ただこの期に及んだからには、1つ1つのノルマに対して、兎に角全力で取り組むこと。今から先延ばしを考えているようならばいつになっても形にはならないだろう。形にする気が無いのであれば、こちらも対応の仕方を変える必要がある。それと『次』の卒論もぼちぼち動き出したようだ。今年とはまた違うやり方、といっても本来のやり方をやってみたいと思う。結構厳しめになるが、それを今のうちから話しておいて、それでも配属を希望する学生だけを相手にしよう。
ちなみに、週明けに研究室見学を希望していた学生が3名ほどいたが、先週金曜日(3名と面談)とは違い、空き時間があるかはわからない。適当に来てもらって、時間が合えば対応しよう。
2011年1月11日 気分はNEW YORK?
以前も書いたが、今年4月に渡米する。国際ヤツメフォーラムに招待された。そして今朝のメールで、9月ころにアメリカ魚類学会が開催され、そこでもヤツメシンポジウムが開催されるとのことで、その案内と一般講演のお誘いをいただいた。場合によっては2回も渡米か?それとはな~んにも関係ないのだが、最近私のデジタル時計がちょっと変だった。日付がずれているのだ。朝見ると1日前を表示する。でも午後には正しい日付になる。当初は年越しの際に不調になったかと思っていたのだが、実情が昨日わかった。なんと、日付だけ、New York時間になっていたのだ。どうやらボタン1つで表示都市を帰られるらしい。いや~、これは行くしかないのか。でもNew Yorkに行くわけではなく、フォーラムもシンポも西部で開催される予定。
さて、連休明け、かつ年始は仕事が山のようにある。今日も朝から会議やら事務仕事やら。特に生態学会の要旨登録や航空チケット、宿泊などの手配に追われた。ついでに今月末にある長野への出張の分も。ちなみに生態学会の要旨は、連休中に自宅から登録していた。今はネット登録できるから便利だ。特に自宅残業で諸々の仕事に対応しなければならない現状では、実にありがたい。おかげで今日は最終チェックだけで済んだ。
そして今日のもうひとつの大仕事と言えば、共通分析機器となっている16連キャピラリのシーケンサーを使用させてもらうために、工学部まで行ってきたこと。結果的にはすべてがうまく行った。準備が大変(特に4年生のY君)だが、短時間に大量のデータが得られれば、効果は大きい。明日と明後日も使わせてもらい、一通りのデータを出してしまおう。もちろん私のシーケンスもあるのだが、結果はそこそこ。
ところで、今夜の自宅残業は、来年度の研究室配属学生向けの対応を考えた。見学に来た学生に言うことをしっかりとまとめておくのだ。おそらく学生も配属研究室を選ぶことに必死だろうが(だといいのだが)、こちらもどんな学生をとるかは死活問題といっても過言ではない。兎に角、研究室配属を間違えると、学生も私も苦労することになる。そんなことが無いようにしっかり対応していきたい。ところで、このサテライトサイトは、公式HPからもリンクしているので、山崎研配属希望学生は、当然のこととして読んでいるだろう。少なくともそれくらいの意気込みがなければうちではやっていけない。ちなみに配属希望学生へのメッセージは、公式HPにあるので、それもしっかりと読んでおいてもらいたい。そしてぼちぼち見学に来る学生がいるが、はっきり言って今は忙しい。それでも話を聞きたいのであれば、事前にメールでアポイントメントを取ること。もっとも、このページを読んでいなければ、アポ・メールは送られてこないのだろうが。
2011年1月7日 雪中サンプリング
今朝はおそらくこの冬一番の冷え込み。路面も凍結してた。そんな中、早朝車で大学へ。今日はヤツメウナギの成熟個体を採集しに出かける予定だ。と言っても採集は午後から。午前中はイタセンパラMHCのダイタミを行った。8時前からダイタミPCRをスタートすれば、昼には精製・乾燥まですべての工程が終わることが判明した。これでPCRに成功していた産物の処理は完了。来週は共通利用機器を使ってひたすらシーケンスする予定。
今日の午前中はダイタミだけをやっていたわけではない。ダイタミの待ち時間を利用して、昨夜読んだ論文査読の英語コメントを作成した。そしてヤツメ採集出発直前までかかったが、どうにかコメント作成等が終わり、返送することができた。これで週末に別の仕事ができる。
そしていよいよ採集へ。幸いに天気も安定し、気温も上がってきた。と言っても1-2℃といったところか。ほぼ1年ぶりのヤツメ採りだ。幸いにして、生息地には大きな変化が無かった。が、目的の成熟個体がなかなか採れない。久しぶり&初めてのメンバーだったので、一時はどうなることかと思った。が、時間が経つと次第に採れ始め、結局目的の数を集めることができた。そして成熟個体も重要だが、採集の過程で当歳魚と思われる個体がそこそこ採れていたため、個体群としては維持されていることがわかったので一安心。それから、予想外にヤマメが採れた。確かに本川にはサクラマスが遡上するし、湧水で冷水が保たれているので、生息していてもおかしくは無い。ただ、これまで長年の調査の中で採れたのは初めてだった。2個体採れたが、どちらもスモルトが始まっていた。大きくなって、また戻ってきてもらいたい。
今日も最後に山崎研卒論生へ。ま~、今日は善しとしましょう。
さて、この週末は、生態学会の準備をしなければならない。参加費の支払いは済ませたが、要旨登録がまだだ。来週も予定が詰まっている。今のうちに、がんばってやってしまおう。
2011年1月6日 あっという間に過ぎていく時間
今日も一日が短かった。基本は実験をやり、その合間に事務仕事や卒論対応をやって、最後は講義。そうこうしていると、時間がどんどん過ぎていく。時間を無駄にしているわけではないと思うので、ま~いいのだが、もう少しじっくりと取り組みたいところだ。それと関連して、自宅残業も好調といえる。今夜は頼まれ論文の査読を1本読み終えることができた。コメントも簡単にまとめることができたのだが、英語で返答しなければならない。さすがに明日中に返事を作るのは無理かもしれない。
ところで、山崎研の学生には再三言っているが、明日中に卒論の概要まとめを出してもらいたい。すぐにチェックして、指示を出す予定。とりあえず再提出は求めずに、次なる要旨作成に取り掛かってもらうことになるが、自分の卒論に対しては、常に考えていてもらいたい。今回の概要チェックにしても、再提出させないだけで、当然のこととして再考はやっておいてもらう。そしてこちらが聞いたときにはすぐに応えられる状態にしておいてもらわないと意味がない。と言うか、今はそういう時期になっているということをそろそろ自覚してもらいたい。
話は変わるが、アメリカ行きがほぼ決まった。と言っても1週間くらいの予定で国際フォーラムに参加するだけ。招待講演ってやつだ。プレゼンの準備もさることながら、事前の手続きとかの対応がもろもろありそうだ。おまけに渡米時期が4月の中旬。講義や実習をどうしようかと今から悩んでいる。ま~どうにかなるだろう。
さて、明日は雪中サンプリングだ。久々ヤツメと再開しよう。寒いのはいやだが、私の嫌いなナガモノに会う可能性が無いので気が楽だ。
2011年1月5日 赤と青、その後
今日は予定通り、といいたいところだが、私の朝一の実験のために、ちょっと遅れて魚津水族館を訪れ、ナマコをいただいてきた。いただいたといっても、年末に鮮魚店から購入し、魚津水族館で一時飼育をお願いしていた個体だ。さすがは飼育環境が整っており、また飼育員の方々のご好意もあり、ナマコたちは一個体の脱落もなく、再会できた。そして一部を産卵用に飼育継続をお願いした以外は持ち帰った。計測などはメンバー全員が忙しかったので、TSさん一人にお任せ。私が帰宅するまでには概ね計測が完了していたようだ。で、今日もお土産をもらった。計測・解剖後のアオナマコとアカナマコだ。帰宅後、酢の物にして食べ比べてみた。まず作る過程において、ナマコを切り刻んですぐは塩がしみこんでいるが、1時間も真水にさらすと塩分が抜けていた。これならば料理にも適する。その後、三杯酢につけてみたが、食感が全然違った。アカナマコは全体に弾力があり、なかなか噛み切れないのに対して、アオナマコは噛んでいるとぽろぽろと噛み砕ける。個人的にはアオナマコの方が好きだ。ところで、念のために書いておくが、これらナマコはもちろん研究用ではあるが、大学の研究費ではなく、私の私費で鮮魚店から購入したものなので、使用後のナマコを食べてもなんら問題はない。
さて、ナマコのあとは、会議やら実習やらがあったのだが、それ以外はイタセンパラMHCの続き。が、PCRが失敗の連続。ダイタミの計画が大幅に遅れそうだ。
そしてそろそろ来年度の研究室配属の話がちらほら出てくる時期だ。今日の実習にも山崎研究室配属希望と思しき学生が数名いたようだ。が、今のところだれも研究室を訪れていない。山崎研究室配属希望者へは、公式HPで配属の心得を書いてあるので、詳しくはそちらを見てもらいたいが、何はともあれ、口先だけの学生は相手にしないのが、山崎研の伝統?だ。配属希望と仲間内では言っているのだろうが、誰も行動(例えば研究室訪問)していないところを見ると、来年の学生も口先感が強いようだ。残念ながら最近はこういう学生が多いように思える。真面目な学生は少なくない。言った事はそれなりにやるのだが、自分から何かを考えて行動したり、言われなくても自分で自分の研究について新しい情報を入手したり、論文を読んだりしたりする学生は少ないようだ。もっとも今時は、卒論後はすぐに就職する学生が多いので、研究研究と無理強いはできないことが多いが、正直悲しいというか、寂しいというか。正直、私自身は、現役研究者として研究を楽しんでいるし、やり甲斐を感じているのだが、どうしても学生をみていると、『君の人生はそれでいいのか?』と聞きたくなることは少なくない。やりたいことをやれることこそが、楽しい人生だとも思うし、なによりそれに向かって、日々努力することこそが、楽しい日常だとも思う。ま~、何はともあれ、今の山崎研メンバーにとっては、今の目先にある卒論こそが大切だろう。少なくとも研究室にいる時間は、雑念を振り払って、卒論に没頭してもらいたい。
2011年1月4日 赤と青
正月なだけにめでたく紅白といきたいところだが、その話題ではない。かといって、アカナマコ、アオナマコの話題でもない。実は私の服の話。先のクリスマスプレゼントで、赤い服と青い服をもらった。赤い服とは、今のシーズンに着る外着のこと。これまで10年以上にわたり、緑の外着を着ていた。が、さすがによれよれになってきたので、家人からクリスマスプレゼントとして新しいのを買ってもらった。本当は同じ色がよかったのだが、お気に入りの同じブランドで選ぶと今風のは形がイマイチかっこよくない。ということで、赤(といっても落ち着いた色合い)にイメチェンすることにした。
そしてもう一方の青だが、これは『ど派手』な青だ。研究室での上着として、学生からフリースをプレゼンとされた。今まできていたのが、よれよれになった水色(それもかなり色あせた)のフリース。それを見かねたのだろうか、学生が選んでくれたようだ。傍から見ると、私の年にしてはちょっと派手かも。でも私は嫌いではない。それに『学生からもらったので、えへへ』と言い訳もできる。ということで、日々喜んで着ている。
さてさてお仕事内容はと言うと、新年早々、実験に明け暮れた一日だった。締め切りが迫った実験が2つある。そのうちの1つであるイタセンパラのMHC解析を本格化させた。兎に角、ひたすらPCRだ。本数にするとちょうど100本。卒論追い込みのSさんには負けるが、久々の実験にしてはがんばった方だろう。そして結果もまずまず。ただ面倒なことにnested PCRをやらなければならない。手間はかかるが、一応の結果は得られているので、兎に角実験を進めていきたい。
明日は午前中は外回り。それこそアカだのアオだの、ナマコをもらいに行く。午後は会議やら講義やら、目白押しだ。少しくらいは実験ができるだろうか。幸いにして、共著論文読みは自宅残業でなんとか対応できている。新年早々慌しいが、どうにか乗り切っていこう。そしてこれくらい忙しいと、風邪もひかないようだ。研究室やら自宅やらには風邪ひきさんばかり。でも私は(今のところ)大丈夫。忙しくて気が張っていると風邪をひくことが少ない。それとなく自分をこき使いながら、風邪をひかずにがんばっていこう!
2011年1月3日 謹賀新年
昨日のうちに帰省から戻っていたのだが、今日が今年初めての書き込み。帰省中に富山で大雪が降る予報が出ていたため心配していたのだが、幸いにして富山では大した雪は降らなかったようだ。
そして明日から仕事だ。それも早速講義がある。今回はだいたい1週間くらいの休みがあったわけだが、これくらいの休み明けに仕事に復帰する際には、やる気が出るか出ないかの両極端なことが多い。かつては『もっと休みが続かないかな~』と、やる気が出ないことが多かったような気がする。学生時代は最たるものだ。休みはいくらでも歓迎だった。一方で最近はというと、やる気満々!仕事に飢えている、とまでは言わないが、『早く仕事をやりたい!』という思いが強い。やはり自分の好きなことをやっているからだろうか。もちろん休み自体も嫌いではないのだが。
さて、年頭となると、一年の抱負などを掲げたいところだが、今年も『自分の好きなことをやる!』でいきたいと思う。もちろん、好きなことをやるには、そのための準備や下地作りが必要だ。だから好きなことだけをやるつもりはないし、できるとも思っていない。やりたいことをやるために、しっかりとやっていこう。
2011年1月18日 来年の卒論事情
今日も来年度の研究室配属希望学生2名が話を聞きに来てくれた。ふたりとも以前から山崎研のゼミに参加しており、調査にも一緒に行ったことがある。ただそのことと、研究室配属に特段の優遇措置が施されるかというと、必ずしも一致しないところもある。もちろん行動を示したということは評価に値するのだが、視点は沢山ある。
さて、来年の卒論テーマに関しては、これまでも書いてきたが、研究室全体の活動を反映したものになる予定だ。これは例年のことなのだが、来年は特にこの傾向が強くなりそうだ。その根底にあるのはここ数年請け負っている外部からの依頼仕事であったり、力を入れている氷見地域での研究展開であったりする。もちろんこれらは重要ではあるが、やはり研究である以上、アウトプット、つまり論文として形に残すことを意識しないといけない。場合によっては、学生にデータとりを任せて、私は論文書き、なんてことになるかも。。。でも、私の性格上、自分でも常に体を動かしていたいので、論文書きばかりというわけには行かないだろう。
ところで今週は、なんとなくまったりと過ごしてしまっている。今の卒論の面倒見はそこそこできていると思うが、締め切り仕事がないせいか、ついついゆっくりとしてしまう。もちろんこれではダメだと思い、イタセンパラ調査のまとめなどもしてみるのだが、今ひとつ調子がでない。ま~、こんな時もあると言うことで、あまり深く考えずに、やるべきことをしっかりやっていこう。
2011年1月27日 上田より
長野県の上田に来ている。ホテル備え付けのネットから書き込み中。
ここまで来るのに苦労した。そもそも大雪になることはある程度予想がついた。そこで、余裕を持って家を出たのだが、駅まで向かうはずのバスが来ない。はっきりいって、これは予想外。JRの遅れは想定しており、そのために早起きをしたのだが、、、結局30分遅れでバスが来た。そして富山駅へ。正直、この段階では電車1本遅れることを覚悟していた。が、どうにか間に合って、乗車。で、次の問題として、乗り継ぎ電車が動いているか。特に新潟が大雪との情報は入っていたので直江津から長野へ抜ける路線の運行状況が心配だった。車掌に尋ねてみたのだが、JR西日本と東日本は違うので、、、とかで情報が得られず、仕方なく学生頼み。もっとも早く返事をくれそうなHさんにメールして、ネットで状況を確認してもらった。そして期待通りにすぐに返事が返ってきて、どうにか行けそうだという情報を得た。そこで予定どおり長野へ抜ける路線を選んだ。実はこの情報をもらうまでは、長野直通をあきらめ、越後湯沢、高崎をまわる路線に変更することを覚悟していたのだが、結果的に助かった。幸い長野行きの電車も大して遅れることなく、結果的にすべてが予定通りにいくことができた。Hさんはじめ、みなさんに感謝。
さて、肝心のイタセンパラ保全事業の成果報告会だが、どうにか無難にこなすことができた。そして有益な助言も得ることができ、実りのある一日となった。帰ったら、ばりばり解析と論文まとめを進めよう。特に、私やSさんが卒論でやっている遺伝子解析も重要だが、氷見のNさん中心の生態調査に関心が高かった。さもありなん、自然状態で繁殖を観察・調査できる場所を氷見以外にない。Nさんも精力的に調査・研究をやってくれているので、どしどし成果を出していこう!
さてさて、話は前後するが、今年も車中の友はみんなの卒論初稿だ。これまでに1.5人分を読むことができた。ま~、あまり大きな声でいうのはよくないと思うのだが、今年の初稿は例年よりもレベルが高いかも。が、あくまで例年比の話。内容はまだまだ。明日帰ったら即返却するので、心しているように!!
2011年1月26日 研究室近況
気がつけば一週間ぶりの書き込みだ。なんとも慌しい日々を過ごしている。特に今週に入ってからは、明日のイタセンパラ報告会に向けた準備と県内高校から頼まれている魚類のマイクロサテライト分析とに忙殺されている。「イタセンパラ」については、いつものことながらギリギリにならないと本腰が入らないという悪い癖が出た。もちろん、まとめるべきデータはある。と言うよりもありすぎるために、何から手をつけていいのやらわからない状況だ。そして結局は、すべてが中途半端な状況になってしまった。マイクロサテライトやMHCによる多様性分析、生態調査や二枚貝調査、環境測定の結果など、いずれも興味深い情報を含んでおり、まとめるイメージとしては湧いているのだが、時間が無くまとめきれない状況だ。やはり論文作成の段階で、しっかりと向き合う必要がありそうだ。
一方、高校に頼まれた『淡水魚』なのだが、今年で4年目になる。が、今年はタイミングが悪いことに、年末から研究室のABI310が不調。レーザーが劣化し、泳動のたびに出力がダウンしてしまう。おまけになかなか修理に来てくれず、ずるずると今に至ってしまった。結局、学内のデータまとめ締め切りが今週いっぱいとのことなので、今日までに数本ずつ泳動しながら、どうにか最低限の結果を出すことができた。
これ以外にも仕事は多い。例えばTSさんのナマコ手配とか、ナマコ論文直しを自宅残業でやるとか。特に論文直しは大詰めだったため、そしてこの先も文章直し関連の仕事は目白押しだったため、どうにか出張前にやってしまいたかった。そして何とか今日返却した。英文校閲を受けた後に投稿しよう。
ところで、このブログは、私(山崎)個人の視点で書くことが多いが、山崎研究室の活動状況報告の役割も持っている。そして今日、来年度の卒論生向けの学科全体ガイダンスがあり、その中の資料でこのブログのことも紹介した。ということで、私のことだけではなく、研究室の近況も書かねばなるまい。そもそも今の研究室には、TSさんと氷見のNさんの博士課程院生がいる以外は、卒論生が3名いる。その卒論生はといえば、今は卒論書きの真っ最中。特に今日は『卒論初稿』の提出締め切りだった。これは1年の中でも大きな区切りの日だ。他の研究室に比べると早い日程かもしれない。ただ、ともすると卒論書きは形式だけになってしまうこともありうるのだが、山崎研では実質的な卒論書きをやらせている。だから、もちろん今後、直しを山のようになったもらうことになる。また今日の締め切りも重要だ。時間に余裕があるからとか、研究室内の初稿だから、とか言っていると、だらだらと締りがなくなり、結局いつになってもなーなーな文章しか書けないということは経験的にわかっている。これでは卒論を書く意味が全く無くなってしまう。つまり、卒論書き、まとめを通して、1年間の活動をしっかりと考え、まとめ、そして文章にするという目的が達成できなくなる。これでは山崎研における卒論指導の意味がない。「たかが卒論」と言われることもなくは無いが、山崎研ではしっかりと卒論を書き上げるのが基本スタイルだ。だから今の卒論生もまだまだこれから先が長いし、今まで以上に内容の詰まった、わかりやすく言えば、時間に追われる日々が、頭を動かす日々が続くので、そのつもりでいてもらいたい。そして山崎研配属を考えている3年生には、このような現実をしっかりと理解した上で、配属先を考えてもらいたい。
さて、明日は出張だ。長野方面へ向かうため、予定では直江津から妙高を越えるルートをとる。JRだ。が、雪が降るとこの路線は運休するらしい。そして明日の朝はかなりの降雪があるみたいだ。別ルートでいくことを覚悟しておかなければならないようだ。予定よりも早く家を出よう。それに先ほどニュースを確認していたら、その直江津駅で車両事故があったようだ。幸いなのは駅構内での事故だったために、今後の運行事態には影響がないようだが、どうなるかわからない。これが駅と駅との間で起きた事故だったら間違えなく別ルートになっていただろう。さてさて、明日は無事に目的地に着くのだろうか。そして出張から戻った後も、仕事が目白押しなのだが、それはまたそのとき考えるとしよう。
2011年1月20日 研究計画の再構築
ここ数日、来年度以降に向けての研究計画の見直し・まとめを行っている。幸い、多少時間のゆとりがあるので、じっくり考えることができる。今日も朝から取り掛かった。すべての計画がたったわけではないが、一通りの目処はついた。詳細はおいおい詰めるとして、今の時点では満足のいくものができた。4月から実践できるものもあるので、その時にHPも改訂しよう。もっとも、現在と大きな変更があるわけではない。方向性、特に少し長い目で見たときの方向性を明確にすることができたということだ。
その「将来」の第一歩を担うかもしれない来年度の研究室配属希望学生が今日も見学に来てくれた。これで現段階で配属希望をもっている学生が全員来たようだ。彼らにはできる限り研究室の内情を話している。それらをしっかりと考えた上で配属を考えてもらいたい。
ところで、その来年度に向けた動きでもあるのだが、『自宅残業』をがんばった。と言っても、最初に行ったことは『体作り』。配属希望学生には『体力勝負』といっている以上、こちらも体を動かす必要がある。そのためにDVDエクササイズを再開した。その後は、TSさんの論文読み。こちらも早めに、特に来週の卒論初稿提出前には返却したい。もっともこれまで何度かやりとりをやっているので、ほぼ完成している。細かい点をチェックして、投稿しよう。
2011年1月31日 学生の気持ち
出張後の週明けは忙しい。イチイチは書かないが、山のような仕事をこなした。が、窓の外に降り積もる雪のように、一向に仕事がなくなる気配はない。結局のところ、できることだけをやった。
そんな中でも一番の大仕事といえるのが、投稿論文直しだ。先週のうちにメールが届いていたのだが、手をつける時間が全く無く、ようやく今日の夕方から取り組むことができた。2度目の直しだ。締め切りは金曜日。かなりギリギリだが、ギリギリマニアな私としては、これ自体は慣れたものだ。そして今日も自宅残業でレフェリー対応に取り組んだ。今回のコメントには、はっきり言って内容への指摘や改善要求は無かった。それよりも「英語がわからない」という指摘が目立った。おまけに、「お前にとって英語は『外国語』だから大変なのは同情する、、、」と言葉どおり同情されてしまった。おまけに「こう書いたらいいよ」という文案も多々提示してくれた。う~ん、いい人だ。なんだか学生に戻った気分だ。でもこう言ってもらえるのは正直うれしい。と同時に、もっとしっかりやらなければ、、、と反省。何はともあれ、明日もがんばって改定作業に取り組もう。
ところで、話は戻るが、上田出張からの帰りも実はハラハラの連続だった。そもそも上田に雪はほとんど無かった。富山出発時の大雪のために長靴を履いていたのだが、富山駅で特急に乗るときは周りにも長靴組みがいたので、全然違和感はなかった。が、上田に至るや完全にアウェー。『なんでこの人長靴(おまけにスーツ)なんだろう~』と聞こえてきそうな状態だ。開き直って、会議の場ではネタにしてしまった。そんなこんなで、出張から帰る朝も上田は晴天。そのためついつい気が緩んでしまった。なんの問題もなく帰途につけると思い込んでしまったのだ。のんびり朝風呂、朝飯を済ませながら、電車まで時間があるので、チェックアウトぎりぎりまで卒論直しをしようと考えていた。でも何気なく、ネットでJR運行状況を確認すると、、、『信越線運休!』、、、一気にまったり感が吹き飛び、駅へ急いだ。緑の窓口に行くと、『信越線乗るんだ~、大変だね~』と同情され、妙にやさしく対応してもらった。この時点では、信越線はあきらめ、新幹線乗り継ぎで戻ることを覚悟していた。が、意外なことが判明。どうやら私が予約していた電車は運休なのだが、その1本前の電車(鈍行)は動いているとのこと。イマイチ状況が理解できなかったが、どうやら「一応いまのところ電車は通れる。でも今後のために除雪作業をするので一部列車は運休する」とのことだったらしい。どうやら朝夕の通勤・通学時間帯を避けて運休にしてその間に除雪をするとのことだ。ということで、何はともあれ、チケットを切り替え、上田から新幹線に飛び乗り、長野から信越線鈍行に乗ることができた。そして車中はもちろん卒論直し。途中電車酔いと戦いながらもどうにか作業完了。そして富山へも1本電車を早めたために、予定よりも1時間早く到着することができた。何はともあれ、疲れた。
それから、出張前に書いたが、直江津駅での列車事故。どんなものだろうと思っていたが、出張初日についてみたら、目の前に傾いた在来線と除雪車が、、、ポイント部分で鉢合わせになってしまったのだろうか。写真を撮ろうかとも思ったが、一生懸命復旧作業されている方々が大勢いたので、ミーハー気分での撮影は不適切かと思い、撮影はしなかった。
さて、明日もやることは沢山ありそうだ。