このサテライト・サイトのトップページにカレンダーを公開しました.山崎研究室あるいは山崎の予定を記載してあります.御用の際は,このカレンダーでスケジュールをご確認ください.できる限り予定を掲載していきますが,急な予定などの場合には,掲載できないことがありますので,あらかじめご了承ください.
さて,ゴールデンウィーク真っ只中です.山崎研はカレンダーどおりの営業になります.明日も金曜日も氷見に行く予定ですが,どちらも午前中に予定が入っているので,午後からになります.
ポートランド滞在記ですが,遅々と進んでいます.詳細の質問などありましたらお寄せください.また,感想などお寄せいただくと,筆が進みます.
さて,そのカレンダー通りに,午前中の来客対応の後に氷見へ.私自身は久しぶりだが,Nさんや若者達が来てくれているので,問題は全く生じていない.今日はB君の卒論計画や予備実験を簡単に済ませた後は,部屋の片付けやらパソコンへのデータ移動やらを行った.それにしてもいつも書くことだが,ここでゆっくり仕事をできれば,どんなにいいことだろうか.研究室の設備をすべて移して,こちらに勤務したいくらいだ.
ところで,先ほどポートランド滞在記を書き足した.結構書いたつもりであったが,未だフォーラム初日の半分しか終わっていない.書きたいことはまだまだある.でも実は,最終日,日本への帰国日のことと,全体の総括については,ほぼ文章ができあがっている.だから初日の後半と2日目,3日目を書けばいいのだが,,,おいおいということにしたい.
2011年5月1日 カレンダーをつけました!
トップページのカレンダーが好評だ.これからも小まめに予定を書き加えていきたい.
2011年5月2日 カレンダー好評
こどもの日だというのに,兜を出すのを忘れた.最近は家人ともども仕事絡みでバタバタしているためだろうか.GWをどのように過ごそうかということには考えが回っても,GW中にこどもの日があり,それに先立って兜を出さなければならないことには全く意識が向かなかった.昨日,金沢に遊びに行き,九谷焼の兜を見て思い出した.子供達には怒られそうだが,GW前半に100円ショップで購入した鯉のぼりで満足していたようだ.
さて,タイトルになる不覚!とは,実はこのことではない.このGWの宿題としてポートランド滞在記を書き進めているのだが,同時に近日実施する同じネタのスライドショーの準備もしている.そして今日いろいろと調べものをしていたら,なんとポートランドがあるオレゴン州と富山県とが友好提携,いわゆる姉妹都市の関係にあることが判明!それも気候風土や自然環境が似ているから,だとか.これを事前に知っていれば,現地でももっといろいろとアピールできたのだが.ポートランド市と札幌市がやはり姉妹都市になっていることは何度か話題になったのだが,オレゴン州のことはノーマークだった.
それはそれとして,滞在記がなかなか進まない.一応,何枚かの写真を掲載してみた.GWは8日まで,ということで,もうしばらくがんばろう.
2011年5月5日 不覚!
ここ数日,連休終盤を過ごしていたが,研究においても予想外の事態が生じた.6日の金曜日に通常通り大学へ行ったとき,科研費採択の連絡を受け取ったのだ.ここは素直に喜ぶべきところなのだが,少し複雑な面もある.そもそも科研費採否の結果は,4月上旬に受け取っていた,と思っていた.例年,学内の教職員用web掲示板に採択者一覧が掲示されるのだが,今年も4月上旬に掲示され,そして私の名前は無かった.これですべてが終わったと思っていたのだが,どうやら私が申請した区分は,諸事情により採否発表が遅れていたらしい.そして約1ヶ月遅れで掲示された.
何が複雑かというと,4月の段階で,科研費は無いものと判断し,そこで空いた時間を活用するために,幾つかの新規研究を引き受けてしまったのだ.ここに科研費研究が加わると,実施は可能であるにしても,かなり時間的にきつきつになることが予想される.今から相当な覚悟が必要だ.ただし,これを理由に学生の面倒をみる時間を減らすことだけは,極力やりたくない...と言いたいのだが,早速今日その片鱗が...
そもそも申請研究テーマは,ヤツメウナギを対象とした,分子生態学的な研究だ.一部の研究を卒論テーマにしてもいいのだが,今年は既に全員のテーマが決まってしまった.幸い謝金があるので,アルバイトとして手伝ってもらうことにしよう.また研究課題の1つは,氷見施設で準備を進めているヤツメ飼育実験で対応できる.丁度いいので,これはこれで,しっかりとやって,結果を残そう.一方で,遺伝子関連の実験が増えることになる.継続中のイタセンパラMSは早めに終わらせることにしたい.ただでさえ,これからTSさんとS君のABI310を使った実験が増えてくる.科研費研究も310が生命線だ.効率よく実験をやっていきたい.
それから,科研費予算で当初の計画通り,ある機械を購入したい.ヤツメの成長に関する「ある体内要因」を把握することが目的なのだが,上手く使うことができれば,他の魚でも応用していきたい.もちろん科研費がらみということになるので,うまい具合に研究を関連づけていこう.
さて,今日は連休明けの月曜日.全体にまったり感が漂う中,学生向け実験を行った.内容はイノシシからのDNA抽出.溶かし出しまでを学生にやらせた.以前に魚を使って同じ実験をやっているので,今回は原則学生に任せた.が,やはり話を聞いていないというか,周囲が見えていないというか,何も考えていないというか,そのような学生が多数見受けられた.困ったものだ.ただ,例年のことでもある.そして例年のように,しっかりとチェックはしている.来年の研究室配属の際の判断資料とするために.
2011年5月9日 計画変更か!?
イタセンパラ関連の会議に出席する.毎年恒例の出張になってきたが,年に2回の上田出張の一回目.当該事業の設計会議と呼ばれるのだが,いわゆる今年度の計画を話し合う会議だ.私が担当してから4年目になる.これまでの積み重ねがあるため,多くの実験・調査は方法が確立されてきた.そのため,今年度は継続調査の意味合いが強い.もちろん意義は大きい.一方,今年から始めるのが,飼育実験だ.B君の卒論は,これに当たる.もちろん,ただ単に魚を大きくする条件を調べるだけではない.状況によっては将来の野生再導入をするために,野生状態に極力近い飼育条件を今のうちから知っていくことが目的だ.明日の会議でもこのような目的も含めて発表してくる.
そして奇しくも今日,氷見市におけるイタセンパラ保護池の新築が氷見市から発表された.もっとも私自身はその設計に関わる会議にも出席してきたので,内容は知っている.せっかくの機会なので,イタセンパラの保護・増殖はもちろんだが,新保護池を存分に活用した研究もやらせてもらいたい.その研究の視点は上と同じく,野生状態に極力近い状態を保つことだ.生息環境であったり,遺伝的多様性であったり.研究としても価値があり,イタセンパラの保護・増殖にも直結し,そして地域との連携としても発展していく活動を行っていきたい.
2011年5月10日 明日は上田へ出張
上田に来ている。ホテルのパソコンから書き込み中。今日の会議と研究打ち合わせは、予定通り終了した。印象的だったことは、この会議の親分である水産庁から出席する予定だった担当者が欠席したこと。理由は原発事故対応とのこと。ニュースでは見聞きしているが、水産物への影響も少なくないのが現実のようだ。
ところで、今回も上田まではJRで来たのだが、道中特段の「宿題」を持たなかったため、今後の研究計画を考えることができた。いろいろな計画を練ろうと考えていたのだが、いざ考え始めると、1つのテーマに関しても、考えるべきことが沢山でてきて、結局1つのテーマしかまとめることができなかった。そのテーマとは、イタセンパラ。もっとも内容は多岐にわたる。昨年までのMSデータまとめと論文化計画とか、B君の卒論の飼育実験とか、Nさんの卒論のMHCとか、T君の卒論の出現要因とか、氷見施設利用などなど。
何はともあれ、じっくり研究(特に計画)について考えるのは楽しい。このような時間をもてるのは実に久しぶりだ。そして、イタセンパラに限っても、やるべきことは盛りだくさんだ。5月、6月、7月と、それぞれでやるべきこと、ノルマをまとめてみた。繰り返しになるが、やることは盛りだくさんだ。ただやるべきことはイタセンパラだけではない。少なくともイノシシとヤツメウナギについても考えをまとめなければならない。明日の帰途でできる限り考えよう。
考えてみると,やることは実に盛りだくさんだ.大きく分けるとイタセンパラ,イノシシ,そしてヤツメにわけることができる.もちろん,今ここでそのひとつひとつを書くつもりはない.いずれの課題においても,今年度(以降)の継続,発展のためには,これまでやりかけていた実験を終わらせ,まとめることが必要だ.もちろん論文投稿までいければいいが,その前段階まで進めておくべきものが多い.例えば,イタセンパラに関しては,昨年度までのサンプルについてのマイクロサテライトを終わらせる必要がある.これが終わらないと,今後のイタセンパラ管理における遺伝的多様性評価の重要性をアピールすることができないし,そもそも自分の計画を具体化するのにも支障が生じる.
同じような状況がイノシシにも,ヤツメにもある.ということを考えると,早急に,それも6月中にはそれぞれまとめるべき課題が残されていることが明確になってきた.このようにやるべきことが明確にできたことは,計画練りがしっかりできた証ではあるのだが,計画だけでは意味が無い.確実に,そして手早く実行していくことが必要だ.そしてそのためには,もう少しだけ,計画をまとめ,効率よくやっていく必要があるだろう.
その計画実行の方であるが,こここの春以降,ヤツメ国際フォーラムや講義・学生実習の対応があったため,ほとんどできてこなかった.地に足が着いていない状態といえばいいだろう.しかし最近ようやく少しずつ,一歩ずつ進めるようになってきたように思える.
当然ながら,やるべきことの中には学生指導も含まれている.いずれの卒論テーマも,研究室の活動の一部である.ここで大切なのは,単に計画を練るだけではなく,ある程度結果を想定して,あるいは結果の解析まで見越した計画を練っておくことだ.もちろん,勉強すべきことは多い.新しい技法や解析も取り入れることになるので,その勉強もしなければならない.どれも興味があることなので,やる気は満々なのだが,,,やはりネックは時間の制約だ.すぐには十分な時間がとれない.だからこそ,その時間のやりくりも計画的にやっていかなければならない.
最初にもどるが,最近は時間のやりくりをするための計画練をする時間がもてるようになってきた.繰り返すが,これは大きなことだ.1つ1つ先を見据えて,確実にやっていこう.そこで山崎研メンバーへ.これからは,個別の研究が本格化する.それにともない,時間の使い方も人それぞれになる.もちろん,各自で就活や試験勉強を取り組んでもらいたい.そのような状況なので,全員で同じ行動を取る機会は少なくなると予想される.氷見に行く学生もいれば,大学で実験をやる学生もいる.そのため,各自しっかりと自分のやるべきことを見極めて,時には他人を気にせずに行動してもらうことになるので,そのつもりでいてもらいたい.もちろん,全員での活動が必要なときもあるだろう.そのような活動については,できる限り早く決め,スケジュールに乗せていくので,それを参考にしながら,しっかりと自分の計画を立てていってもらいたい.
2011年5月11日 久しぶりに考える時間を持てた
誰かに向けた言葉ではなく,あくまでも自分自身への諫言だ.といっても最近は,計画まとめや見直しができている.上田出張の折に練った計画を今日までにパソコンに入力し終えた.次のステップとしては,要点を整理し,やることや締め切り仕事を時系列で並べ,そして実行することだ.
2011年5月14日 計画練りはしっかりと
ようやく研究計画まとめも形になり,学生実習も大方終わり,ようやく今年度の研究に本腰を入れられると喜んではみたものの,すでに5月中旬.かなり時間が過ぎてしまったことは否めない.やり残した仕事,返事を書いていないメールも少なくない.今週からは,それらの仕事を少しずつこなしながら,今年度の仕事を始めていきたい.と,思っていたのだが,気がつけば来週の月・火の午後が予定で埋まってしまった.仕事内容は様子をみながら,おいおい書いていくが,「断れない」仕事というものは沢山あるものだ,と改めて認識した.
それはそれとして,しっかりと研究室活動も地に足をつけてやってきたい.ということで,明日から山崎研卒論のためのDNA実験指導の再開だ.今更ながら,S君とNさんにPCRと電気泳動を教える予定.該当しない二人は,自分の計画練りや要旨書きを進めておいてもらいたい.
ところで要旨であるが,4名分が一巡した.そしてこんなことを書きたくは無いのだが,,,悪くない.もちろん,今の段階しては,という前提つきだが,ここ数年と比べると,格段に形がなりたっている.まだまだの部分は少なくないので,直しはたっぷりとあるが,方向性は間違っていない場合がおおい.もっとも,これからの直しが重要だ.指摘されたところだけではなく,指摘をしっかり考えて,全体の直しをやってから,それいでいてそこそこ手早く改訂稿を提出してもらいたい.そして,これからの直しにおいて,くれぐれも前向きの姿勢で,自身の文章書きの向上と思って取り組んでもらいたい.昨年との比較は良くないが,目的意識なく,向上心なく要旨直しをやることだけは,避けてもらいたい.
さて,今日は朝一の講義のあとは,S君とNさんを対象にしたDNA分析指導に終始した.一応,数回目の実験指導だが,久しぶりのため,ほぼ一から教えた感じだ.この手の実験では,慣れが重要である.ただ,闇雲に回数を重ねればいいというものではない.しっかりと手順を復習しながら,次の実験に取り組んでもらいたい.要旨書きも重要だが,実験手法を習得することも重要だ.それから最近少し気になるのだが,自分の卒論関連の論文,特に英語の論文を読んでいるだろうか.当たり前のように,数多くの論文を読むことが必要だ.確かに私自身も最近は読む時間がとれないので,自戒も含めての話だが,少しずつでもいいので,継続的に読んでもらいたい.昨日の書き込みの続きにもなるが,少なくともこの一年は,『研究者』としての自覚と責任の上で,活動してもらいたい.もちろん,将来も研究者として活躍する人は少ないかもしれないが,人生の中でここまで何かに集中できる機会はそうそうないであろう.それに,1つのことにしっかりと打ち込むという姿勢や経験は,今後もきっと役立つだろう.そしてもし,今やっていることを形として残したいのであれば,しっかりとした研究をやってくれれば,それを論文と言う形で残すことを約束しよう.もちろん,卒論研究だけではなく,就活や試験勉強もがんばってもらいたい.
ところで今日の出来事を振り返ってみると,実験指導の合間にできたちょとした時間は,さまざまな事務仕事に追われた.やるべきことは実に沢山ある.返事を先延ばししているメールも何通かある.結局のところ,時間的余裕はまだまだないが,少しずつこなしていこう.
2011年5月16日 始動,でも気がつけば...
研究室の学生には公約しておいたのだが,自宅残業ならぬ,自宅エクササイズを再開した.体力不足とお腹周りの貯蓄解消のためだ.もっとも,早くも筋肉痛に苦しんでいる.
2011年5月17日 こちらも再開
昨年に引き続き,今年も富山市市民大学の講義を担当させていただいた.タイトルは,「富山の生物の過去,今,そして未来」.前半では生物多様性全般の話をして,後半ではヤツメの遺伝子研究からみた過去,今,そしてそこから予想される未来をまとめた.参加者の大部分は私の倍以上の人生経験を持つ大先輩達ばかりなので,遺伝子の話を簡単に説明しながら,話を進めた.私の力不足のため,すべてを理解してもらえたとは思えないが,皆さん熱心に聴いてくださり,この分野の研究の一端に触れていただけたのではないかと思う.
昨年は毎週のように講演を頼まれていたが,今年はこの先は当面予定が無い.ようやくにして,自分の時間を持つことができそうだ.自分の研究,学生の研究にじっくりと向き合いたい.と,言いたいところだが,まだまだ遣り残した仕事は多い.例えば,今日の午後は多少の時間があったので,メール対応をしたのだが,蓄積された返事待ちメールを1つ1つ処理していたら,あっという間に2時間くらい経ってしまった.それでもまだやり残しが多数ある.
研究計画にしても,計画練りとまとめは終わったのだが,それをどのような手順で実行に移すか,ということを考えなければならない.つまり,これまでに終わったのは,計画練りではなく,あることリストをまとめたに過ぎないようだ.ただいずれにしても,計画を練ることは楽しい.頭の中では,幾多の論文が既に仕上がっている.捕らぬ狸の皮算用,ってところだ.
ところで,来週の富山県動物生態研究会で,先のポートランド渡航記を発表することになった.自宅残業はもっぱらその準備.順調だ.ただ,このサテライトサイトの滞在記が完成していない.せめて文章だけでも,生態研までには完成させておきたい.
さて明日は,学生には伝えてあるが,午前中は私用があるので,朝は自宅で仕事をして,大学へは昼過ぎに行く予定.ちなみに金曜日は朝から氷見へ.氷見の仕事も,少しずつ,形を作り上げていこう.
さて,氷見での活動も本格的になってきた.イタセンパラ稚魚浮上が近づいており,その飼育実験の準備もさることながら,今日はTSさんのナマコ実験の準備も行った.海産生物を用いた実験のスタートだ.現在,実験用のナマコは魚津水族館で預かってもらっているので,来週早々に受け取り,氷見に移送,飼育を行う予定だ.ここでも魚津水族館に長い間お世話になっている.感謝です.
それ以外の活動としては,氷見活動の一環として,地元で開催・提供する各種講義や実習の計画を具体化する作業を進めた.教室を回り,講義や実習に使えそうなスペースや適正な収容人数などを確認した.10人から70人まで,人数に応じて適した場所を使いたい.もっとも,開放感あふれる施設を満喫してもらうために,オープンスペースでの講義がいいかもしれない.
これまでの氷見活動は,やるべきことが多すぎて,ただバタバタと過ごす結果になることが多かった.しかし今日はやることが具体化されてきたこともあり,いつも以上に充実した活動を行うことができた.この勢いで,来週もバリバリ!,,と行きたいところだが,気づいてみれば,予定だらけで結局は金曜日しかいけない.それは仕方がないのだが,イタセンパラ稚魚浮上も本格化する.再来週はあらかじめ予定を組み,調査を優先することにした.もちろん,ヤツメ飼育もナマコ実験も同時に進める予定.そして講義等の準備も着実に進めなければならない.来週以降もやることは盛りだくさんだ.
2011年5月18日 市民大学
ここ最近,毎週金曜日は,氷見の連携研究室で活動することにしている.今日も早朝の実験準備の後に,氷見へ向かった.ただ,今日はその前に滑川の水産試験場に寄り道.寄り道と言っても反対方向なので,回り道といったところだろうか.目的は,氷見でのイタセンパラ飼育実験に使う人工餌料のサンプルをもらうこと.これまでもお世話になっているTさんから,快くご提供いただいた.この場を借りて,ご協力に感謝申し上げたい.
2011年5月20日 氷見連携研究室
昨日の夏日とはうってかわり,今日は日中になっても気温が上がらない.風邪をひかないように注意したいところだ.
さて,多少の時間があったので,ポートランド滞在記を書き進めた.しかし,相変わらず,いざ書き始めると,次から次へと書くことが出てくる.それでもどうにかフォーラム1日目(旅の2日目)を書き上げることができた.この日は自分の発表があったので,おそらく分量としては,一番多いと思う.今後は,もう少し執筆ペースが上がると思うのだが.
ところで,間近にせまってしまったが,この滞在記を生態研究会で発表するので以下にアナウンス.
富山県動物生態研究会5月例会
演題: 「アメリカ・オレゴン州渡航報告:生物の持続的利用の現場から」
演者: 山崎裕治(富山大学理学部)
場所: 富山大学(理学部)総合研究棟6階クリエーションルーム
時間: 19時から
もちろん参加自由なので,多数皆様のご来場をお待ちしております.
渡航前から,この報告会は予定していたのだが,当初はスライドショーだけのつもりだったが,「持続的利用」という重要な視点がでてきたので,これを主テーマにして,それでいてもちろん,写真も沢山だしたプレゼンにしたい.乞うご期待!
午後もこの調子でいきたかったが,来客対応などでばたばたと過ぎていってしまった.明日もできるかぎり,じっくりと取り組みたい.
2011年5月22日 ポートランド滞在記執筆と生態研究会での発表案内
久しぶりに,朝からじっくりと研究と向き合うことができた.今日は午後に来客があるため,氷見調査は学生達だけで行かせた.その結果,私一人でお留守番.静かでよかった.今週はこまごました予定が入るので,このような日が続く.そのため,これまで溜めに溜めてきた仕事をひたすらこなすことにした.そしてそのつもりで今週の予定を組んでみると,実に雑多な予定が多いことが改めて判明.その幾つかをてきぱきとこなしていった.もちろん大物の仕事も.例えば,採択された科研費の書類を提出する必要があるのだが,そのための予算使途計画をまとめた.これをやるにはほぼ一年間の計画を,それも科研費だけではなく,別予算のプロジェクト計画も練る必要がある.これらをじっくりと考えて午前中が過ぎた.久しぶりに充実した時間を過ごすことができた.
2011年5月23日 じっくり研究と向き合う
別に変な副業をやっているわけではない.自宅残業のことだ.ここ数日は,明後日の生態研究会でのポートランド渡航報告の準備を進めている.じっくり時間をかけているだけあって,いい感じで進んでいる.現時点で完成といってもいい.あとは最終調整のみ,と思って今日も取り掛かろうとしたのだが,最新データが入ったUSBメモリを忘れてきてしまった.というわけで,今夜は写真のチェックのみで終えた.たまにはゆっくりしてもいいだろう.
それともうひとつ,ここ一週間,毎夜継続していることがある.エクササイズだ.今後の調査に備えて,そしてお腹周りも気になってきたので,久しぶりに汗を流している.ここ数日は頭ばかりを使う仕事が多いこともあるので,気分転換にももってこいだ.
さて,日中の仕事はと言うと,朝一の講義と午後の学外会議をこなした.そのため,今日も若者は氷見へ,そして私はお留守番.時間ができたらやろうと考えていた仕事をいくつか片付けることができた.ただ蓄積された仕事いかんに関わらず,新しい仕事も舞い込んでくる.例えば,共著論文の原稿確認依頼が来た.来週早々には投稿したいとのことで,それまでに原稿チェックの返事が求められている.そこで,日本語だったこともあるが,すぐさま原稿チェックに取り掛かった.そして夕方には返事をメール.このように,仕事の順番は,状況次第だ.特に頼まれ仕事の場合,期限を重視する.だから,私への仕事の依頼の際には,期限を設けてもらいたい.それに対して,「時間があるときで結構です」みたいなことが書かれていると,本当に後回しにして,終いには忘れ去ってしまうことが少なくない.
さて,明日は「動物行動学」の講義を始める.この講義は1単位課目なので,15週の講義は必要ない.それに去年もやっているし,教科書もあるので,準備もそこまで時間を要しない.講義をやるからには,私も楽しもう.
2011年5月24日 夜のお仕事継続中
今日は動物生態研究会.予想以上に学生達が参加してくれた.その一方で,いつもの生態研メンバーはちらほら.話をするのは私だけ.予定通りにヤツメフォーラムのスライドシューが中心だ.が,ここで大失敗.写真の並びが変わってしまっていた.事前の準備段階では,フォルダの中で配置したとおりにスライドショーが流れていたのだが,いざ本番になったら画像ファイルの保存順になっていた.実はこのような事態を多少は恐れており,本来だったらファイル名を映したい写真順に番号付けしたおくべきだった.準備段階で,このことを時々思い出していたのだが,後の祭りだ.今回は準備に比較的余裕があったため,後でやればいい,と思ってしまったのだろう.今後も同じ発表をするかと思うので,ファイル名を変えておこう.そのうちに.
明日は『まったり』はできないかもしれないが,氷見だ.計画発表ゼミとイタセンパラ飼育設備の完成を目指そう.
2011年5月30日 嵐の後で
後で,と言いたいところだったが,嵐の中,氷見に向かった.到着前には,屋外に出しっぱなしにしていた水槽関連グッズが散乱していることを覚悟していたが,予想に反してほぼ現状変更なしだった.そこで早速本日の作業開始.1つ目の仕事は,イタセンパラ飼育水槽のセッティングだ.エアーポンプや配線を整えた.後は外部電源を確保して,日よけ,鳥よけネットをセットすればほぼ完成だ.そろそろ稚魚の浮上も始まるので,なんとか間に合ったというところだろうか.
一方,こちらも本格始動することとして,小学校などへの出前講義の準備が今日のもうひとつの仕事.具体的な流れをまとめた.授業形態や時間に応じて柔軟に変更する必要があるが,ある程度の流れはできた.明日はスライドを順次つくっていこう.これまでも沢山のアイディアを練ってきたが,いろいろ考えると,まずは小・中・高それぞれのレベルに応じた話を1つ作って,それで各校に対応できるよにした方がよさそうだ.最初からあれもこれもというと,全体にまとまりがなくなり,準備も進まない.それよりも,まずは1つのお話を作り,あとは要望に応じて適宜改良した対応すればいいだろう.ちなみにそれぞれのテーマは次のようなものを考えている.
小学校: 川の生き物たちのつながり
中学校: 富山の生物はどこから来たの?生き物の進化を探る
高校: 生物の多様性と保全
番外編(未就学児向け): おさかなをみてみよう!さわってみよう!
これらも含めて,氷見施設での活動をまとめたパンフレットなども作っていきたい.もちろん,大学での研究もしっかりアピールしていこう.
さて,明日も氷見で今日の続きだ.そろそろヤツメ水槽もセッティングしたいところだ.
2011年5月29日 嵐の中で
久しぶりの台風(正確には既に熱帯低気圧)だ.全体としては,まったりと休日を過ごした.というのも,昨日は雨が本格化する直前まで上の子の運動会に参加.運動会そのものは,みているだけでよかったのだが,行きと帰りの荷物の運搬が重労働.おまけに下の子をほぼ全道のりで担いで移動.歩いて15分くらいの距離なのだが,アップダウンが激しい.そして夜はしっかりとエクササイズをこなし,明け方には欧州であったスポーツの一大イベントをテレビ観戦.肉体疲労に寝不足が加わった週末だ.
そんな中,少しだけお仕事もした.金曜日に氷見施設に訪ねてこられた地元小学校の先生との打ち合わせで,とある生物の調査を一緒にやる方向で話が進んだ.その下調べ,特に遺伝子解析について調べてみた.要するに,外来種がらみで,遺伝子による種判別が可能か否かを調べてみた.そして結論としては,難しい!ようだ.詳細はここでは書かないが,残念だ.できるようであれば,もちろん小学生に遺伝子実験はやらせないが,地元の高校生あたりの活動に組み込めないかと期待していたのだ.ただ,もう少し調べる余地はありそうなので,明日にでも大学でしっかりと文献検索を行おう.
さて,その明日であるが,今日よりはよくなるようだが,雨が残るみたいだ.ただ,多少天気が荒れていても,予定通りに氷見へ行きたい.さまざまな状態で,施設をみておくことも大切だろう.もちろん,氷見でやるべきことは山のようにある.朝一は,大学でS君の実験指導があるので,その後に氷見へ向かう.昼前にはつくだろう.火曜日も同じスケジュールだ.火・水と講義はあるが,氷見活動を見越して,先週のうちにすでに準備は終わらせてある.心置きなく,氷見を満喫しよう.
2011年5月27日 年間計画
今日は朝から氷見施設に向かい,研究室ゼミを行った.内容は,4年生の卒論研究年間計画だ.総じて言えば,滞りなく終わった,といったところだろうか.ついつい比較してしまうが,ここ数年の中では学生のやる気を感じられる内容だった.この後は,各自の研究を実践していくだけだ.その後は,飼育実験の準備や,近隣小学校の先生との打ち合わせなどを行った.その中で,イタセンパラ飼育関連の買出しは学生に任せ,私は小学校の先生との打ち合わせに専念.当初から予定されていたことなのだが,地元の教育機関との連携が本格化していく.ただ,打ち合わせの場でも言ったのだが,結局のところ,すべてが初めてなので一度やってみないと何もわからない.やった上で,必要な改善策を見出し,次につなげていくべきであろう.
このような連携事業は理学部内でも一部の先生との間で話し合っている.ただ,現場を知っているのは,現段階では私だけなので,今ひとつ話がまとまらない.やはりこういうときは,兎に角動いてみるのが一番かもしれない.ただそのような打ち合わせの中で,私も認識したことは,地元氷見との連携がもっとも重要だということ.つまり,現段階では,山崎研が氷見に拠点を移しているだけ,とも言える.もちろん,Nさんや地元の方たちにも協力いただきながら進めているが,山崎研としての活動の中での動きにとどまっている感は否めない.もちろん,これはこれで,そして山崎研にとっては悪くは無いことだ.しかし,今の状況では,地域への貢献という意味では,まだまだ不十分だろう.地元と一緒に動く,あるいは時には地元を動かす,ことが必要なのかもしれない.もちろん,これも実際にやってみて,一歩を踏み出してみて,から本格的になるのだろうが.
来週は自由が利きそうだ.できる限り氷見施設に行きたい.イタセンパラのこともあるし,TSさんの実験も始まった.もちろん私のヤツメ飼育も進める必要がある.そして,地元でのお話や実習に向けた準備も本格化することが必要だ.そんなことができる一週間にしたい.ただそれと同時に,次なる論文にもそろそろ着手したいところだ.次はイタセンパラか,書き残しているヤツメか,はたまたイノシシか.考えることは楽しいが,いつまでも考えているだけではなく,こちらもしっかりと行動していこう.
ところで,わかる人だけに伝わればいいのだが,久々に裏ブログにも書き込んだので,そちらもチェックしてもらいたい.
2011年5月26日 失敗