東の空が明るみ始めている。夜明けが近い。この手紙を書いていたら、いつの間にか時が経つのも忘れてしまっていたようだ。もう時間切れだ。
集合時刻までの残り数時間は、家族と共に過ごしたい。だからここで一旦筆を置くことにする。
現世に着いたらまた手紙を書くよ。
いつでも、どこにいても、お前を想っている。
十四郎
浮竹の手紙2へ