領域『退魔』

◆◆サブクラス

◆クレリックの領域:退魔の領域(祓魔の領域改め)


OGL準拠です。

●退魔の領域の用語のルール的な説明ですが、クリーチャーのうち「アンデッド、異形、エレメンタル、フィーンド、フェイ」に分類されるものは、一括して『神敵』と表現されます。

 字数制限のため、よろしくお願いします。

 なお、それでも多くなったので、分割して掲載します。


●退魔の領域

 来訪者やアンデッドといった、他の次元界に力の源を有する者に立ち向かう神格が、信者に対して力を与えるものである。

 おおむね善属性の神格が、宇宙規模の戦いから世界を守るものである。

 しかし、中立属性の神格が、消極的な介入として、異界に対抗する場合にも使われる。

 物質的な力はともあれ、世界を守る力は本物である。


 クレリック1レベル時に、クレリックの領域の選択として下記のものを選択できる。


●退魔の領域信仰呪文

 クレリックレベル1の時点で、

ディテクト・アウトサイダー、ディテクト・アンデッド

を呪文リストに追加する。

 クレリックレベル3の時点では、

プロテクション・フロム・アウトサイダー、プロテクション・フロム・アンデッド

を呪文リストに追加する。

 クレリックレベル5の時点では、

カウンター・スペル、ディスペル・マジック

を呪文リストに追加する。

 クレリックレベル7の時点では、

バニッシュメント、ガーディアン・オヴ・フェイス

を呪文リストに追加する。

 クレリックレベル9の時点では、

ディスペル・アンデッド、ディスペル・アウトサイダー

を呪文リストに追加する。


●プロテクション・フロム・アンデッド

2レベル 防御術

発動時間:1ラウンド

射程:接触

構成要素:音声、動作、物質(人数分の聖印と、聖水がひと瓶ずつ、両方とも消費される)

持続時間:次の日の入り、もしくは次の日の出まで


 持続時間の間、固定された直径20フィートの不可視の結界を作り出す魔法。

 この呪文の結界ポイント基本値は2であり、使用者の判断力修正値を足したものが適用される(最低1)。

 結界を作る際には中にいる者全員が、触媒として自身が信じる神格の聖印を持っている必要がある。

 魔法の終了時、その聖印は失われる。

 神を信仰しないものがひとりでも結界の中にいた場合、この結界は成立しない。

 この結界の中から外に(魔法でも飛び道具でも)干渉しようとした瞬間、結界は即座に機能を失う。

 この結界内に、アンデッドは干渉が難しい。

 呪文を使った場合は、その呪文のレベル分、結界の強度が失われる。

 呪文ではなく、侵入、物理攻撃。特殊能力で介入、あるいは瞬間移動、次元移動で越える、飛び道具などで干渉しようとした場合『アンデッド』の脅威度に等しい結界ポイントが失われる。

 脅威度1以下のアンデッドは使役者などから明確な指示がなければ、結界を越えられず、指示で越えた瞬間、消滅する(それでも1は脅威度を削ぐことはできる)。

 最初の一撃はどんな強力な攻撃でも受け止められる。

 結界ポイントが全て失われた時、呪文は自動的に消滅する。


 高レベル版:結界ポイント基本値は、使用した呪文スロットのレベルに等しい。

ディテクト・アウトサイダー

●1レベル呪文

占術

発動時間:1アクション

射程:自身

構成要素:音声、動作

持続時間:精神集中、最大10分まで。

 持続時間中、君は自分から60フィート以内の、エレメンタル、異形、セレスチャル、フィーンドおよびフェイの有無と、その居場所を感知できる。

 同様に、君は自分から30フィート以内に魔法的に聖別、もしくは冒涜された場所や物体があるかも、知ることができる。

 この呪文はほとんどの障壁を貫通するが、厚さ1フィートの石。厚さ1インチの一般的な金属、鉛の薄板。あるいは厚さ三フィートの木材や、土壁によって妨害される。


●ディテクト・アンデッド

1レベル呪文

占術

発動時間:1アクション

射程:自身

構成要素:音声、動作

持続時間:精神集中、最大10分まで。

 持続時間中、君は自分から60フィート以内のアンデッドの有無と、その居場所を感知できる。

 同様に、君は自分から30フィート以内に魔法的に聖別、もしくは冒涜された場所や物体があるかも、知ることができる。

 この呪文は魔法的な防御以外のすべてを貫通する。


●プロテクション・フロム・アウトサウダー

2レベル 防御術

発動時間:1分間

射程:接触

構成要素:音声、動作、物質(人数分の聖印と、聖水がひと瓶ずつ、両方とも消費される)

持続時間:次の日の入り、もしくは次の日の出まで


 持続時間の間、固定された直径20フィートの不可視の結界を作り出す魔法。

 この呪文の結界ポイント基本値は2であり、使用者の判断力修正値を足したものが適用される(最低1)。

 結界を作る際には中にいる者全員が自身が信じる神格の聖印を触媒として持っている必要がある。

 魔法の終了時、その聖印は失われる。

 神を信仰しないものがひとりでも結界の中にいた場合、この結界は成立しない。

 この結界の中から外に(魔法でも飛び道具でも)干渉しようとした瞬間、結界は即座に機能を失う。

 この結界内に、アンデッドを除く『神敵』は干渉が難しい。

 呪文を使う場合は、その呪文のレベル分、結界の強度が失われる。

 呪文ではなく、侵入、物理攻撃。特殊能力で介入、あるいは瞬間移動、次元移動で越える、飛び道具などで干渉しようとした場合、そのアンデッドをのぞく『神敵』の脅威度、それに等しい結界ポイントが失われる。

 しかし、最初の一撃はどんな強力な攻撃でも受け止められる。

 結界ポイントが全て失われた時、呪文は自動的に消滅する。


 高レベル版:結界ポイント基本値は、使用した呪文スロットのレベルに等しい。


●ディスペル・アンデッド

5レベル呪文、防御術

発動時間:1ボーナスアクション

射程:自身

構成要素:音声、動作、物質(銀貨三十枚:この魔法により消費される)

持続時間:精神集中、最大1分まで

 輝くオーラが君を包み、アンデッドから君を守る。

 持続時間中、アンデッドは君に対する攻撃に不利を受ける。

 用法:魔力破り

 君は一回のボーナスアクションとして、君から30フィート内にいて、アンデッドによって、恐怖状態または魅了状態にされているか、憑依されているクリーチャー一体に干渉する。

 君が干渉した相手が被っている、恐怖状態または魅了状態、憑依はただちに終了する。

 用法:退去

 君は一回のボーナスアクションとして、君から30フィート内にいるアンデッド一体に呪文攻撃を行う。

 ヒットした場合、そのクリーチャーを出身次元界に送り返そうとする。クリーチャーは魅力度でセーヴをせねばならず、失敗したら対象の出身次元界に送り返されろ。アンデッドはこのセーヴに不利を受ける。

 すでに自身の出身次元界にいた場合でもアンデッドはシャドウフェルに送還される。

 セーヴに成功しても失敗しても、君が望むなら、アンデッドに対しクレリックのレベルに等しい力場ダメージを与えることを選択できる。


●ディスペル・アウトサイダー

5レベル呪文、防御術

発動時間:1アクション

射程:自身

構成要素:音声、動作、物質(聖水:この魔法によりひと瓶消費される)

持続時間:精神集中、最大1分まで

 輝くオーラが君を包み、エレメンタル、異形、セレスチャル、フィーンドおよびフェイ、そして物質界以外の出身のクリーチャーから君を守る。

 持続時間中、エレメンタル、フェイ、セレスチャル、フィーンドおよびフェイは君に対する攻撃に不利を受ける。

 用法:魔力破り

 君は一回のアクションとして、君から30フィート内にいて、エレメンタル、異形、セレスチャル、フィーンドおよびフェイのいずれかによって、恐怖状態または魅了状態にされているか、憑依されているクリーチャー一体に干渉する。

 君が干渉した相手が被っている、恐怖状態または魅了状態、憑依はただちに終了する。

 用法:退去

 君は一回のアクションとして、君から30フィート内にいるエレメンタル、フェイ、セレスチャル、フィーンド、異形の一体に呪文攻撃を行う。

 ヒットした場合、そのクリーチャーを出身次元界に送り返そうとする。クリーチャーは魅力度でセーヴをせねばならず、失敗したら対象の出身次元界に送り返そうとする。

 ただし、すでに自身の出身次元界にいる場合は効果を発揮しない。


●習熟追加

 君はクレリック1レベルの時点で、地獄語、奈落語、天界語、深淵語、始原語のいずれかふたつに習熟する。

 また、魔法学にも習熟する。この際、習熟ボーナスは二倍にして考えること。


●神性伝導:銀の十字

 君はクレリック2レベルの時点で、通常アクションとして、視界内の半径20フィートにいる『神敵』に対して3d10の力場属性のダメージを与える。

 判断力のセーヴに成功すればダメージは半減する。


●退魔の知恵

 君はクレリック6レベルの時点で、常時、力場属性で任意の『神敵』にダメージを与える際、クレリックレベルを加算できる。


●信仰込めた打撃

 クレリック8レベルの時点で、君は武器による攻撃に信仰の力を上乗せできる。

 君は、自分の各ターンにおいて、次の手番開始までに一回ずつ、一体の目標に武器攻撃を行い、武器と同じ属性ダメージを1D8追加できる。

 14レベルの時点で、この追加ダメージは2D8に上昇する。


●退魔の極意

 君はクレリック17レベルの時点で、通常アクションとして、60フィート内、かつ視界に収まった一体の『神敵』から、力場に対する、抵抗と耐性を取り去ることができる。

 このクラス特徴に精神集中している間『神敵』は、全てのセーヴに不利を受ける。

 この特徴は大休憩を取るまで再使用できない。