【学生研究】「MBTIでわかるあなたのARTYPE」展を井上円了記念博物館ロビースペースで開催
【学生研究】「MBTIでわかるあなたのARTYPE」展を井上円了記念博物館ロビースペースで開催
国際観光学部・増子ゼミの3年生による企画展「MBTIでわかるあなたのARTYPE」を、白山キャンパス内・井上円了記念博物館ロビースペースにて開催しています。
会期:2025年11月12日(水)〜12月21日(日)
井上円了記念博物館についてはこちら
国際都市・東京には、時代やジャンル、規模の異なる多彩な美術館・博物館が広く点在しています。しかし、その選択肢の多さは、訪問者にとって「どこを選べばよいのか」という迷いを生むことも少なくありません。本展示は、そのような課題に対し、鑑賞者一人ひとりの性格特性に着目するという新しいアプローチを試みています。
本展示の目的は、性格診断ツールであるMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)を手がかりに、「人によって響く美術館が異なる」という仮説を検証し、美術館選びに新たな視点を提供することです。
美術鑑賞は、感性だけでなく、情報の受け取り方や思考の傾向、鑑賞時の姿勢といった個々の性格特性によって大きく左右されます。そこで今回の企画では、MBTIの16タイプをもとに鑑賞者の心の傾向を整理し、タイプごとに適した美術館や展示の特徴を分析しました。
例えば、細部の観察や技法に関心が向かうタイプ(S)、全体のコンセプトや空間から着想を得たいタイプ(N)、論理的構成や歴史的背景を重視するタイプ(T)、感情やストーリーに共感したいタイプ(F)など、性格に応じた鑑賞の手法を示しています。この分類をきっかけに、美術鑑賞を自分らしく楽しむ視点が見えてくるかもしれません。
本ゼミでは、アートと観光をつなぐ研究に日々取り組んでいます。今回のプロジェクトでは、美術館を紹介するだけでなく、特定の人に特定の美術館がなぜ合うのかを説明するために、美術館そのものの特徴や来館者の心理、鑑賞行動など、さまざまな角度から考える必要がありました。また、性格タイプという身近なテーマを取り入れたことで、学生自身も、自分にとってアート体験がどのような意味をもつのかを改めて考えるきっかけになりました。
本展示が、来館者の皆さまにとっても、自分らしいアートとの出会いを見つけていただく一助となれば幸いです。