佐藤まりねさん
佐藤まりねさん
佐藤まりねさん
◆2024年卒業
◆日本航空株式会社(JAL) 在籍
Q:現在従事されているお仕事について、具体的に教えてください
私は日本航空株式会社で客室乗務員をしております。入社1年目は国内線のみを担当しておりましたが、今年の5月に国際線への移行訓練を修了し、現在は国内線・国際線両方で乗務しています。具体的な仕事内容は、大きく分けてお客さまを安全かつ安心して目的地までお運びするための安全業務と、お食事やドリンクのサービス業務があります。安全業務では、お客さまがご搭乗になる前に、機内備品が正しい場所にあり、使用可能な状態であるか、また不審物がないかなどを確認しています。このほかにも多岐にわたる安全関連業務を、全客室乗務員が協力して漏れなく確実に行っています。サービス業務では、お食事やドリンクの提供だけでなく、機内販売や、お誕生日や記念日などでご搭乗されているお客さまへのメッセージカードの贈呈なども行っています。限られた時間や環境の中でお客さま一人一人に寄り添い、心に残るすてきなサービスが提供できるよう、日々努めています。
Q:現在お勤めされている会社や業界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
私は小さい頃から家族と飛行機で旅行をする機会が多く、そのたびに「かっこいいな」と憧れを抱き、将来は客室乗務員になりたいと思っていました。大学に入るまでその夢は変わらず、エアラインに特化した授業が多くある東洋大学国際観光学部に進学しました。
学部には私と同じように客室乗務員やグランドスタッフを目指す仲間が多く、将来について語り合ったり、客室乗務員としての所作を学ぶ授業を受ける中で、自分が実際に客室乗務員として働く姿をより具体的にイメージできるようになりました。こうした経験を通して、客室乗務員になりたいという気持ちが一層強まりました。
Q:現在のお仕事に活かされている「国際観光学部での学び」について教えてください。
私は、英語の授業やゼミでのグループワークが非常に役に立っていると感じています。国際観光学部の授業はグループワークが多い印象で、特に英語の授業やゼミでは何日もかけてグループで活動し、発表を行う機会が頻繁にありました。これまで私は自分の意見を言うことが苦手でした。しかし、多くのグループワークを経験する中で、間違っていても構わないから勇気を持って自分の考えや気付きを発言する力を身に付けました。
客室乗務員の仕事ではチームワークが欠かせません。良いフライトにするために、先輩・後輩関係なく積極的に意見や提案をすることが大切です。私は大学で培ったこの力を生かし、毎フライトで気付いたことや疑問に感じたことは積極的に声を上げることを心掛けています。
Q:学生時代に力を入れたことの中でとくに、やってよかった!と思うことは何でしょうか
私が学生時代にやってよかったと思うことは、好きなことや興味のあることを積極的に勉強したことです。もともと旅行が好きで、日本全国の観光地や世界遺産について学ぶのが特に楽しかったです。国際観光学部の授業の中でこれらの知識を深めることができ、国内旅行業務取扱管理者や世界遺産検定の資格も取得しました。これらの資格は就職活動の際に履歴書に記載でき、特別な強みがなかった私にとって大きな自信になりました。
また、英語も好きでしたが、実際のコミュニケーションには苦手意識がありました。そこで英語力向上のために「Toyo Achieve English」を利用し、講師とマンツーマンで日常会話を学びました。まだ英語での会話に苦労することもありますが、正しい文法でなくても積極的に会話しようとする姿勢は、「Toyo Achieve English」での学びが生きていると感じています。
Q:国際観光学部の在学生、受験生に向けてメッセージをお願いします。
私は国際観光学部で学ぶ中で、多くの貴重な経験を積むことができ、自分の興味や学びたいことに真剣に向き合う大切さを実感しました。
夢や目標がまだはっきりしていない人でも、焦らず人と比べることなく、この学部での学びを大切にしてください。必ずやりたいことやなりたい職業が見つかるはずです。時には困難に直面することもあるかもしれませんが、周囲の仲間や家族、教授の支えを受けながら一歩ずつ成長していってほしいと思います。
私の大学生活の半分以上は新型コロナウイルス感染症の影響を受けましたが、多くの仲間や先生方と出会い、とても充実した楽しい4年間を過ごすことができました。
最後になりますが、皆さまが夢や目標に向かって挑戦する姿を、心から応援しています。