塚脇 七海さん(2016年卒業)
塚脇 七海さん(2016年卒業)
塚脇 七海さん(2016年卒業)
公益社団法人日本観光振興協会 在籍(2021年9月時点)
私は現在、公益社団法人日本観光振興協会に在籍しています。日本観光振興協会は、観光振興に関する中枢機関(ナショナルセンター)として、国内観光の振興を総合的に図るため各種事業を行い、観光立国の実現、地域経済及び観光産業の発展、国民の生活及び文化の向上に寄与するとともに、国際親善に資することを目的としています。
現在は、地域のブランド価値を創造・創出する部署に所属し、「日本酒蔵ツーリズム推進協議会」の事務局を担当しております。日本酒蔵ツーリズム推進協議会では「酒蔵」をひとつの観光コンテンツとして活用し、域内の周遊を促すことでその地域での消費拡大を目指しています。また、公共交通機関を活用して日本遺産・文化財を周遊する事業も担当しています。この事業は文化財の保護から保護と活用を両立させることで、新たな観光資源のひとつとして生み出し、さらにそれぞれの資源をストーリーでつなぎ公共交通機関で域内周遊を促すことで、地域全体の活性化につなげる取り組みです。地域の方々と一緒になって作り上げていく過程にやりがいを感じています。
入学した当時、観光業界の就職先は「旅行会社や航空会社」というイメージを持っていました。1年生の時に観光学について幅広く学ぶ中で、そのような企業だけでなく、観光客を受け入れる側の地域も観光業界の就職先のひとつであることを学び、興味を持ちました。2年生以降は特に「まちづくり」や「地域振興」に興味を持ち、授業を受けました。これらの授業をきっかけに、自分から一歩踏み出し「まちづくり」や「地域振興」に関係するさまざまな活動にも参加し、さらに学びを深めました。
国際観光学科で学んだこと・授業内容は、今の私の土台となっていると考えています。その中でも、特に印象に残っている授業が2つあります。
1つ目は、「観光立国推進基本法」について学ぶ授業です。その授業では、法律に関連する資料や観光庁から発表された資料から、日本の観光に関する法律や観光産業の成り立ち等を学びました。今の仕事では、各省庁が出す資料を目にする機会が多く、当時の基礎知識が今に活かされていると感じています。
2つ目は、「観光統計学」と「観光調査予測理論」です。統計や調査の基礎を学んだ上で、自分でテーマを設定し、計画、調査、分析、報告・発表を行いました。授業で学んだ内容が今の仕事でも活かされており、大学時代に学べて良かったと思っています。
社会人になり、観光学部の先生方・先輩方とご一緒する機会が多くあります。国際観光学科の卒業生として恥じないよう、これからも業務に取り組んでいきたいです。