産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施


2017年度より国際観光学科では「観光フィールドワーク」の内容を一新いたしました。新しい枠組みでは、学生たちは複数教員の指導のもと、先生方の専門分野にもとづいた事前学習を積んだうえで、長期休暇中を中心に、各地に赴いて解決しきれなかった問題の解決を目指しています。

今年開講しているのは、エアラインについて学び、韓国、マレーシア、英国で訓練を実施する「エアラインモジュール」と、特定の地域についての歴史を深堀りし、それを活かした観光のプロジェクトを実施する「歴史観光モジュール」、そして、ホテルや旅館、セレモニーなどを学ぶ「ホスピタリティ研修」です。いずれも特色ある企業・団体との連携による実践的な学びの機会となっています。

〔国際観光学科:特色ある取組み〕産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その6)


2019年の夏休みから秋学期にかけても、さまざまな企業様でのご協力のもと、学生たちの実習を実施いたしました。

今回は、それらを一気にご紹介します。

 

まずは、松本からほど近い、「扉温泉・明神館」様での実習の様子です。世界的な高級ホテル・レストランのコンソーシアム:「ルレ・エ・シャトー」にも加盟する同宿は、海外からも多数の賓客が訪れます。こちらでは、お客様のお迎えやさまざまなご対応、そしてお見送りなど、一通りのサービスを経験させていただいています。

地方だけでなく、都内でも実施しています。

飯田橋駅の近く、都心の喧騒から少し離れた一角に、一軒のレストランがたたずんでいます。こちらは、「ソンブルイユ」様というフランス料理の
グラン・メゾンで、国際観光学部の学生は半年間の実習をさせていただいています。

最初は緊張続きだった学生たちも、さまざまな経験を通じて一流のサービスを身につけさせていただいています。 

続いて、海外での実習の様子をお知らせします。

ベトナム中部の都市・ダナンから1時間程のところに、Banyan Tree Hotels & Resortsが運営する、Laguna Lăng Côという広大なリゾートがあります。
こちらのAngsana Lăng CôとBanyan Tree Lăng Côにて、2019年夏季休暇から実習をスタートさせました。

世界レベルのラグジュアリー施設での実習は、学生たちにとっては大変有意義な機会となりました。

また、グアム島では恒例のブライダル研修を実施しました。まずはAlupang Beach Clubでの実習を通じて、グアム島での日本人客の特徴をつかみつつ、
現地でのビジネスの状況も把握します。


そして、いよいよ本学ならではの企画といえる、模擬結婚セレモニーの実施です。参加学生全員で、挙式、フォトウェディングなどを経験することで、
海外ブライダルにおける一連の流れを学びます。 

〔国際観光学科:特色ある取組み〕産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その5)


恒例となった、海外での「観光フィールドワーク」、この春季休暇中もアラブ首長国連邦とスリランカ、そしてグアムで実施いたしました。今回は、そのうちグアムでの模擬披露宴開催の実習についてご報告します。

 

 

本特集の(その2)でもお知らせしましたが、「観光フィールドワーク」でブライダルを希望する学生は、グアムでの模擬披露宴を体験するプログラムを選択することが可能です。新郎新婦役と招待客役に分かれ、海外での披露宴がどのように作られていくのかを、実際のプロセスを通じて学びます。

事前学習では、ブライダル業界がどのような仕組みで成り立っているのか、そして海外ウェディングは国内とどういった相違点があるのかを学びました。また、同時にグアムという地域の状況も調べ、万全を期して渡航の日を待ったのです。

現地では、まずはブライダル施設の見学をしました。

お客様のニーズに合わせてさまざまな挙式会場があることに、学生たちはみな、驚きを隠せませんでした。

そして、いよいよ挙式です。 

運よく(?)、新郎新婦役となった2人は、とても緊張しているようです。でも、緊張しながらもしっかりと学ぼうと、神経を研ぎ澄まして式に臨みました。

挙式後は、フラワーシャワーでお祝いです。

もちろん、海外ウェディングの定番であるフォト・セッションも実施しています。

模擬披露宴を開催しているプログラムは、他大学でも存在しますが、海外ウェディングを実施しているという話は他では聞いたことがありません。
参加した学生たちは、非常に貴重な体験をしたということになります。

 

今回の写真に登場した人物は、全員国際観光学部の学生です。この中から、将来のブライダル産業を担う人材が出現することを願っています。

実施エージェント:株式会社旅工房

協力:アールイズウェディング

〔国際観光学科:特色ある取組み〕産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その4)


国際観光学部では、多彩な海外プログラムを用意していますが、「観光フィールドワーク」でもいくつかのプログラムを実施しています。

2018年2月3月の春季休暇では、初の試みとして、エアラインとホテルの研修を一度に受けられるプログラムとして、「アラブ首長国連邦コース」と「スリランカコース」を設定いたしました。

 

アラブ首長国連邦では、連邦で最大のアブダビ首長国を本拠地とするエティハド航空の訓練センターで、緊急時の訓練をさせていただきました。

そして、観光でも次々と新機軸を打ち出しているドバイ首長国では、「世界最高の建築物」である“Burj Khalifa”や
数多くのラグジュアリー・ホテルを見学し、デザート・サファリにも参加しました。 

なんと、「7つ星ホテル」と称される“Burj Al Arab"にも見学に行かせてもらいました! 

日本では経験できない観光のスタイルを目の当たりにし、学生たちは大いに刺激になったようです。


一方、スリランカでも、スリランカ航空での研修や、Jetwingグループの系列ホテルでの研修などを通じて、同国の経済成長を支える産業の一つとなった
観光の現状を、しっかりと学ぶことができました。


研修の合間には、世界遺産である「シーギリヤ・ロック」にも登りました! 

これからも国内外での有意義なプログラムを、順次開発していきたいと思います。

 

 

実施エージェント:株式会社旅工房

協力:エティハド航空、スリランカ航空(アビエーション・カレッジ)、

Jetwing Hotels、TRAVCO DUBAI L.L.C、


〔国際観光学科:特色ある取組み〕産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その3)


今回は、「ホスピタリティ研修」における地域研究について紹介します。

観光立国を目指す政府の方針にしたがい、各地域では観光資源の発掘やそのPRに余念がありません。しかし、各地で似たようなものばかりを宣伝した結果、どこも同じような「名産物」ばかりとなってしまい、かえって観光客に見向きもされなくなってしまっているケースも多くあるのが現状です。
こうした状況下で、その土地ならではのものを見直すことで、世界中から観光客を集めている施設が鹿児島県にある「天空の森」と「忘れの里 雅叙苑」です。
例えば、ここでは地元に生えている竹を使ったお箸で食事をします。

この辺りではあちこちにある竹ですが、逆に、海外の方々からすれば、ここでしかできない体験として、とても印象に残るそうです。

また、両施設で提供される野菜はほとんど、「天空の森」の敷地内で採れたものです。 

この事例からも分かるように、実は日本各地にはたくさんの資源があるのですが、それをいかにして見つけ出すかがこれからの課題となります。
そこで、国際観光学科3年の佐伯里奈さんと金谷千波さん、同1年の浅野友香さんが、両施設の地元である鹿児島県立霧島高等学校で観光を学ぶ生徒さんたちと一緒に考えました。 

こうした取り組みを通じて、日本中の観光地に、世界中から観光客を迎えることにつながっていくような学びの機会を創っていきたいと思います。 

産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その2)


今回は、「ホスピタリティ研修」におけるブライダルの学びについて紹介します。

ブライダルでは、一組一組の個別性がきわめて高いサービスの提供をする必要があります。そして、その際には、新郎新婦やそれを取り巻く多様な人々の価値観、宗教観など、配慮すべきことが非常に多く存在します。さらに、近年の挙式・披露宴では多様な演出が実施される傾向が高くなってきているのが現実です。こうした諸要素について学び、さまざまなセレモニーの開催について学んでいきます。

今期は、「目黒雅叙園・ホテル雅叙園東京」(http://www.hotelgajoen-tokyo.com/)のご協力により、松山和善総支配人による特別講義が開催されました。


そして、一部の希望者の学生は、この講義で学んだことを活かして、グアムのアールイズ・ウエディング(https://www.arluis.com/)の施設で、
模擬挙式をさせていただきました。 

この写真に写っているのは、全員学生です。

実際に挙式をすることを通じて、その裏側では大変な苦労があることも垣間見えたようです。また、海外のブライダルで特徴的な、
フォトツアーも実施していただき、学生たちは多くの学びを得ることができました。

ご協力いただきました各社の皆様方に、深くお礼申し上げます。

産学連携による「観光フィールドワーク・ホスピタリティ研修」の実施(その1)


今回は、「ホスピタリティ研修」における外部講師の先生方による講義について紹介します。

このモジュールでは今学期、大きくはラグジュアリーな旅館系統の学びとブライダルの学びに大別されます。旅館系統の学びでは、各地域の特性をどう活かして
事業展開しているかを事前に調べ、夏休み中に学生たちが各地で仕事をしたり地元の人たちの話を聴いたりしながら学びを深めていきます。

7月は、旅館の経営者の方々から、直接ご講義をしていただく機会がありました。
まずは、「扉温泉・明神館」(http://www.tobira-group.com/myojinkan/)の齊藤忠政社長がお越しくださいました。松本という自然に恵まれた地での事業展開について、
日本が誇る四季の魅力、そしてそこから生み出される多様な食についてお話をいただきました。

続いて、山形の天童温泉にある「ほほえみの宿 滝の湯」(http://www.takinoyu.com/)の山口敦史社長が、地域を巻き込んだ事業展開について
お話くださいました。
このときは、天童地域における複数旅館の協力による、地元の魅力を活かした観光事業の展開についてもお話いただき、そのビジネスに関わっている
「(株)エス・ワイ・エス」(https://www.sys.ne.jp/)の杉田真志社長もご登壇くださり、旅館を取り巻くマーケティングの構図などについてもご説明いただきました。 

なんと、「実際に経験することが大事!」とおっしゃって、特産品のさくらんぼまで差し入れしてくださいました。
学生たちが大喜びで「学んで」いたのが印象的でした。 

これから、夏休みに入ると、ここでの事前学習を活かした実習に学生たちが向かいます。旅館・リゾートでは、上記の2施設の他にも、
以下の施設にご協力いただいております。

・ABBA RESORTS IZU 坐漁荘(http://zagyosoh.com/
・うぐいすの初音(http://www.u-hatsune.com/
・天空の森(http://tenkunomori.net/), 忘れの里 雅叙苑(http://gajoen.jp/), 田島本館(http://tajima-honkan.com/

 学生たちに機会をご提供いただいたこと、深くお礼申し上げます。