カリキュラム


◆カリキュラム(教育課程)◆

カリキュラムとは、大学の目的、学部学科の人材養成の目的を達成するために、開設する授業科目を配列し、どのような知識・能力を身につけることになるのかを体系的に示したものです。

◆東洋大学スタンダード2021◆

東洋大学は、全学的な教育目標「東洋大学スタンダード2021」をふまえ、哲学教育・グローバル教育・キャリア教育を軸として学力と人間力をともに養成し、グローバル人財の育成を実現するカリキュラムを編成しています。

東洋大学は、建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」に基づき、学生に以下の力を身につけさせることを宣言します。
1.「諸学の基礎は哲学にあり」の精神に基づき、生涯にわたり本質に迫って深く考え抜く力
2.「独立自活」の精神に基づき、社会的に自立した人間として、主体的に判断し、行動できる力
3.「知徳兼全」の精神に基づき、人間としての価値の実現を目指し、地球環境と人類社会に貢献できる人間力
4.変わりゆく社会のなかで、自ら問いを立て諸課題を解決できる想像力とイノベーション力
5.グローバル社会において、多様な伝統と文化を尊重し、対話や議論を通じて他社と協働していく力

基盤教育科目「東洋大学スタンダード」を学び幅広い知識・教養を身につけ、専門科目を深く体系的に学ぶことができるよう、本学の学士課程教育が構成されています。
※学士課程教育とは、学部教育に加え、国際的通用性のある大学教育の課程の修了に関わる知識・能力を習得した者に学位を与える教育課程(プログラム)です。

 

◆国際観光学部のカリキュラム◆

国際観光学科では、1年次に観光学に関する基礎的な理論を身につけたうえで、2年次からそれぞれの進路(キャリアデザイン)に沿った形で2つの学問領域と1つの専修に分かれます。

|観光政策・ツーリズム系領域

観光業界は、近年、急速に変化をしています。ホテルや航空業界、旅行会社といったいわゆる観光ビジネスだけではなく、観光立国を目指す国や自治体などの行政や、昨今、需要が高まっているイベント・コンベンション業界、インバウンド消費に代表される流通業界やメーカー、予約や情報提供に必要なICT業界、地域活性化に関連する金融や不動産業界など、幅広い産業で観光の知識とスキルが求められています。
そして、そのすべてに共通して求められるのが企画や立案、変革ができる力です。当領域では、国内・国際の両方の視点に立って、観光に関連する産業や行政の学びにアプローチしていきます。社会を見る力、またそれを分析し、解決する力を養いますので、論理的・科学的な思考とともに文化や自然などの教養も身につく領域です。
具体的な就職先としては、旅行会社(企画、コンサルティングセールス)、鉄道・航空会社(企画、セールス)、イベント運営会社、空港やイベント施設、公務員、地方銀行、DMO(Destination Management / Marketing Organization)などがあります。
調査や分析考察など自らの考える力で観光の仕事に携わりたい方に適した領域です。

|ホスピタリティ系領域

当領域は、ホスピタリティ産業を中心としたさまざまな観光事業の現実を把握し、そこから理論を身につけていくことを目指しています。具体的には、ホテル、料飲サービス(飲食業)、ブライダル、エアラインのキャビンアテンダントやグランドスタッフ、エンターテインメント、その他小売業全般など、お客様との接点が生じるビジネスを学ぶための領域です。各産業の科目を設置し、同時に経営戦略論や組織論、マーケティング論、会計論、ファイナンス論など、産業を横断するマネジメント関連の理論科目も学びます。さらに、いくつかの事象を実際に体験して深く理解するために、現地での研修・演習・インターンシップなどの実習も幅広く揃えています。
この領域で求めるコミュニケーション力とは、ただマニュアル通りの接客ができることや、英語や外国語を話すことができるということではありません。相手の文化や社会を理解し、異なる世代の人、国籍・宗教・文化・ライフスタイルが違う人ともコミュニケーションがとれることです。特にこれからは、世界の人々と繋がることが求められます。この領域では英語は無論のこと、中国語圏からのインバウンド需要に対応できる人材を育成するために、中国語にも力を入れています。語学の習得と異文化を理解する力を積極的に養える領域であり、これからのグローバル化社会を生き抜くための「生きる力」となることでしょう。

なお、本領域には「観光プロフェッショナル」専修が設置されています。1年生から配置された場合には最長3年間、2年生からの配属でも最長2年間、企業における実習を経験して、実務を通じて理論の理解を目指すとともに、キャリアの先取りをすることで、早くからホスピタリティ産業のリーダーとなる人材の育成を目指しています。1年生から配属を希望する場合には、入学後のガイダンスで詳細を説明しますので参加してください。


ゼミ・演習・実習

国際観光学部は、参加型・双方向のアクティブラーニングを実現する取り組みとして、各種ゼミ活動、演習・実習を充実させています。1年次では観光基礎演習として、大学での学びとはいかなるものか、調査・研究とはどのように進めていけばいいのかという基礎的な知識を習得します。そして、2年次秋学期から国際観光研究、いわゆるゼミ活動が始まります。これは4年次まで基本的には同一ゼミに所属し、卒業課題もそのゼミ担当の教員の指導を受けることになります。ゼミは自分の専門分野の知識を深化させるだけでなく、かけがえのない一生の友人を得るチャンスでもあります。早い段階からそれを意識して、悔いのない大学4年間を送ってください。
※社会情勢等の急変によって、学外で行う活動の計画が変更になる場合もあります。初回の講義や学期の初めのガイダンス等で確認してください。

基盤教育科目

基盤教育科目という教養科目も用意しています。東洋大学は哲学を諸学の基礎においていますので、哲学・思想分野から2単位が必修ですが、その他の科目は任意となっています。しかし、大学で学ぶことの意義の一つに、幅広い教養を身につける「リベラルアーツ」という側面があります。今まで興味関心がなかった分野に対しても積極的に受講してみてください。それが視野を広げることに役立ちます。

外国語系科目

 必修の英語科目では1年次に語学力のしっかりとした基礎を養成します。スピーキング科目は入学時に実施するテストによりクラス分けを行い、日本における重要な問題について英語で話し合う能力を向上させます。リーディングの科目はTOEICスコアによりクラス分けを行い、読解力を身につけます。また、学習にあたっては外部ソフトを利用して、読む力を身につけるだけでなく、英語で読む楽しさも味わってもらいます。学習を楽しんで行い、言語学習に対して自律の精神を持ち、クラス外活動(English Communication Classの評価に必須の活動)に積極的に参加し、英語を通じて世界とつながる方法を見つけることを目標とし、ECZ(English Communication Zone)で外国人学生と交流したり、ネット上で英語のビデオを見たりするなど、授業がいでも積極的かつ継続的に行動することを推奨します。

2年次においては、学生は1年次で学んだスキルを活かして、観光学に関するプロジェクトに1年を通じて取り組みます。そのようなプロジェクトは英語の語学力を向上させるだけでなく、観光学の分野に対する理解をさらに深める機会を与えます。国際観光学部において、英語を集中的に学習することを通じて、視野を広げ海外留学を行うのと同等の効果をあげることを期待しています。

レベル別に分かれた英作文のクラスは、留学や学内の英語による授業を身近なものにします。また、1年次および2年次の学生に対してTGLCampを行っています。昼休みに、英語教員やゲストスピーカーによって英語で講演が行われ、言語を学習するだけでなく、外国の文化を直に知る機会となっています。また、TGLCampに参加することによって東洋大学TGL(Toyo Global Leader)プログラムにも役立ちます。本学部の外国語教育の特徴として、英語だけではなく他言語学習も挙げられます。これは、今まで学習したことのない外国語を学ぶことで、新しい考え方や文化に親しみ、国際的なコミュニケーション能力を身につけることを目的としたものです。
3年次からは英文ライティングやホスピタリティ、ビジネス、時事問題などを扱う選択クラスを履修することができます。TOEICのスコアを向上させ就職前に観光に関する知識を英語で得ることができます。

また、TOEICテストや観光英語検定のような資格試験への挑戦をサポートする科目もあり、将来の就職への準備だけでなく、その先のキャリアを目指し自己を高めるような学習を提供しています。

国際観光学部におけるグローバル教育の育成の一環として、英語の語学授業だけでなく、英語で教授される専門科目を履修する機会も設けています。このような専門科目は、留学から帰国した学生や英語学習を継続したい学生、または留学はせず日本で自分なりの英語学習のゴールを達成したい学生にふさわしい科目です。自らの英語のレベルに真剣に向き合い、高いレベルで英語力の習得を目指す方は積極的に履修しましょう。


卒業課題

国際観光学部では卒業課題を4年次の必修科目に位置付けており、所属するゼミ担当教員の指導のもと、各自がテーマを決め、卒業課題に取り組みます。
提出に関わる詳細は、ToyoNet-ACE等でお知らせいたします。
※卒業課題は、2021年度以降入学生対象です。