小野﨑 廉（おのざき れん）さん

Q: 現在従事されているお仕事について、具体的に教えてください。

A: 2015年4月に株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントに入社し、国内（大阪、愛媛）と海外（中国：大連）のホテルにて現地でスキルを伸ばし、2019年8月から2022年8月までの期間、本部の財務部にて、財務・経理・経営計画の業務に携わっておりました。具体的な業務については、主に税務と子会社に関わる業務、そして本部の予算や中期計画等、幅広い業務に携わっておりました。2022年9月からは大阪のグループホテルに出向し、現在は経理の業務を行っております。

Q: 現在お勤めされている会社や業界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか？

A: 東洋大学を受験した際には観光業の目に見える部分に魅力を感じたため、観光系の大学を受験しておりました。しかし、観光学について学ぶうちに、専門性の高い技術をもつスペシャリストではなく、幅広い業務範囲に対応することができるゼネラリストになることについて興味が移りました。そこで、今まで学んだ観光学を活かし、力を発揮できる企業がないか調べた結果、ホテルの運営に特化し、国内海外に多くのグループホテルを展開している当社に興味を持ちました。

Q: 現在のお仕事に活かされている「国際観光学部での学び」について教えてください。

A: ホテル事業とは、「所有」、「経営」、「運営」から成り立っており、当社はグループホテルの「運営」の役割を担っております。「所有」、「経営」、「運営」の違いについて、ホテル概論やホテル経営論を通じて、学ぶことができたことが現在の仕事に大いに活かされていると認識しております。また、その他では、ホテル事業を取り巻くステークホルダーには、旅行業や鉄道業など、様々な関係があるため、観光学で学んだ基礎知識は、現在でも生かされております。

Q: 学生時代に力を入れたことの中でとくに、やって良かった！と思うことは何でしょうか？

A: 学生時代では、日々の勉学に限らず、学外で多くの経験を得られたことが、充実した大学生活になったと実感しております。語学系では、大学2年生の春休みの期間で、イギリスに短期語学留学をすることで、英語の語学力の向上と、海外の大学における観光学について学びました。また、大学に在学中は主にツーリズム系のコースを専攻しておりましたが、ホスピタリティやホテル事業などを主たる研究分野にした後は、日本国内の旅館や海外のホテルでインターンを経験したり、実際に観光業界で活躍されている方々にお会いしたりなど、積極的に行動していました。このような活動を通して、日々の学びを深めることができ、私自身の将来像を明確化することができました。

Q: 国際観光学部の在学生、受験生に向けて、メッセージをお願いします。

A: 東洋大学と東洋大学大学院を通じて、観光学とは、皆さんが思い浮かべる「サービスのプロフェッショナル」だけでなく、様々な学問に派生することができる、フレキシブルな学問であると思います。また、東洋大学観光学部では、実際に観光業界で活躍されている方にお会いすることや産学連携のプロジェクトなど、良い経験ができる機会が多いので、積極的に行動し、自身の糧とすることで、将来に繋げていただけたらと思います。