特色ある授業:特別講義「アイメイト(盲導犬)を知ろう」が行われました


国際学部グローバル・イノベーション学科(留学生日本語)と国際観光学部国際観光学科(国際観光演習)合同で、2017年10月2日(月)3時限に「アイメイトを知ろう!特別講座」を開催しました。

はじめに、公益財団法人アイメイト協会代表理事の塩屋さんより、アイメイト(盲導犬)に関する基礎知識と、訓練の様子について講演をしていただきました。同協会は今年で設立60周年を迎える、日本で最初にアイメイト(盲導犬)を育成した団体です。アイメイトと呼ぶのは、犬が人を導くのではなく、目の見えない主人が主体となって道を歩くからです。そこで、アイメイトの使用者となるには、一緒に生活するための研修も受けなければいけません。お話の後、いろいろなクイズを行い、質疑応答の時間になりました。学生たちからは、アイメイトを育てる方法や、日本で障がい者が交通機関を利用する際の問題などについて、次々と質問の手が挙がりました。ところで、講義も終盤になり学生たちはびっくり!何に驚いたかというと、教室最前列の脇にそれまでアイメイトが控えていたのですが、気づかないほど、気配がなく静かだったからです。

最後に、15人の希望者が目隠しをして実際にアイメイトと歩いてみました。まず、協会のインストラクターより、ハーネスの持ち方や歩く際のコツを教わり、スタートします。いすを使って作った道なりに右へ左へ曲がり、建物の角にぶつからないように、慎重に歩きます。けれども、目隠しをすると普通の速度でも意外と速く感じるものです。アイメイトとの信頼関係がいかに大事か、身をもって体験しました。学生たちは体験が終わった友人に感想を聞いたり、協会のお二人にさらに質問したりと、興味深い特別授業となりました。

日本でたびたび目にする盲導犬ですが、まだまだ理解が進んでいるとはいえません。盲導犬のいない国もあります。改めて座学で学び、実際にハーネスを手に歩いてみることで、新たな気づきが生まれ、自分達に何ができるのか、一人一人考えさせられるきっかけとなりました。

今後、学生たちが観光振興や、より良いまちづくりについて考えていく上で、この体験が生かされることを願っています。 

国際学部グローバル・イノベーション学科講師 ツォイ・エカテリーナ

同学部国際地域学科講師 村田由美恵

国際観光学部国際観光学科教授 市田せつ子