野﨑 彩佳（のざき あやか）さん

Q: 現在従事されているお仕事について教えてください。

A: 私はANAグループの中で航空セールス事業と旅行事業を担うANAセールス株式会社（2021年に分社化して、現在はANAあきんど株式会社という会社になり、航空セールス事業と地域創生事業を担っている）に入社致しました。入社後は国際線の営業部署に配属となり、主に業務渡航のお客様を取り扱う旅行会社の営業担当として、旅行会社の方を通じてANAの飛行機にご搭乗いただくための営業活動を行いました。その後、法人担当としてANAをご利用いただいている企業様により多くご搭乗いただくための価格交渉などを行う法人セールスに従事致しました。
現在は、グループ会社であるANA Sales Americas ホノルル支店に2022年4月より1年間の海外実務研修生として出向しており、ANAの旅行商品である「ANA Traveler’s」を利用してハワイにお越しいただくお客様の現地対応や、オプショナルツアーに関する業務など、ANAのハワイに関する業務を多岐にわたって行っています。
入社時にANAがハワイへA380という大型の飛行機を導入することが決まり、私自身がゼミでハワイの旅行商品の勉強をしていたことから、いつかハワイにかかわる仕事をしたいと思っていましたので、その目標が叶ったということになります。

Q: 現在お勤めされている会社や業界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか？

A: 中学・高校の授業でも「社会科」が好きで、日本国内や世界各国の観光スポットに興味があったことから、国際観光学部に入学致しました。在学中は観光の商品企画などを勉強しておりましたので、旅行会社に興味がありましたが、学内の企業説明会で初めて航空会社には複数のグループ会社があり、航空セールスという仕事や営業を専門とする会社があることを知りました。漠然と旅行業界の中でも旅行商品の企画より営業をしたいと思っていたため、航空セールスに興味を強く持ちました。そのなかでも、当時のANAセールスは航空セールスと旅行事業という、まさに興味をもっている仕事を同じ会社で行っており、どちらも経験できるという他の会社にはない点に魅力を感じました。

Q: 現在のお仕事に活かされている「国際観光学部での学び」について教えてください。

A: まず、在学中に国家資格である「旅行業務取扱管理者」の資格を国内、総合いずれも取得していたということは、他の同期よりもアドバンテージがあるという点で、入社当時の最初の自信になりました。（2年次に国内、4年次に総合の資格を取得致しました）
特に、最初に配属になった国際航空券の営業部署では、総合旅行業務取扱管理者の資格取得のために受講していた航空運賃計算に関する科目のおかげで、実際の業務に置き換えてもスムーズに業務を理解することができたと思っています。 また、様々な授業で旅行業界や航空業界について幅広く学んだことは、今でも業務のベースとして活きていると思っています。
現在の業務に関しては、大学のゼミで、ハワイにおける旅行商品について詳しく学んでいたことから、ワイキキ市内のホテルからハワイならではの旅行商品の特性まで、基本的な知識を有した状態で業務に臨むことができました。

Q: 学生時代に力を入れたことの中でとくに、やって良かった！と思うことは何でしょうか？

A: 国際観光学部では旅行会社に関することのみならず、観光振興施策や地域創生に関すること、MICE（Meeting：会議・会合、Incentive:報奨・研修旅行、Convention：国際会議・学会、Exhibition/Event:国際見本市・イベント）や飲食業、ホテルやウェディングなど、観光に関連する様々な分野について学ぶことができるのが、とても良かったです。また、私は2年次のコース選択でホスピタリティ分野を選択し、ホテル業界やブライダル業界について学んだほか、コース・プログラムの一環としてホテルのインターンシップ（約３週間）に参加致しました。3年次からは旅行企画を行うゼミにおいて、主に旅行業界について研究するなど、自身の興味・関心を起点に幅広く学ぶことができたのが良かったと思っています。

Q: 国際観光学部の在学生、受験生に向けて、メッセージをお願いします。

A: 元々、旅行や地域について興味があったこともありますが、大学では自身の興味・関心に応じて様々なことを勉強できたと思っています。また、産官学の連携プログラムなどでは、大学で学んだことをホテルでのインターンや実地研修、企業でのプレゼンテーションなどへ直接的に生かすなど、実際に自分が目で見て体験しながら学ぶということができました。また、国際観光学部には、実務経験の豊富な先生方が多く、様々な経験や実情を踏まえた授業やゼミを受講できたことは、貴重な経験だと思っています。
私は東洋大学で、卒業後も交流のある多くの友人を得ることができましたが、これは国際観光学部に入学して良かったと思うことの一つです。友人とは、旅行や観光が好きという共通の興味・関心や価値観だけでなく、卒業論文執筆や就職活動などの様々な苦労を一緒に乗り越えたという思い出を数多く共有しています。卒業した今でも、様々なことにアグレッシブにチャレンジする友人の活躍から、自分自身も頑張ろう、いろんなことに挑戦しようと、多くの刺激を受けています。