問題意識:日本において若者が起業するというケースは少ない。
それはなぜか?
これをを調べることによって、日本に起業家が増えて、産業が発展すると考えられる。
基本概念:さとり世代・・・日本が沈みゆく「失われた20年」の中に人生の大半を過ごしてきた。特徴として、欲をもたないように見える。かつての若者のように消費意欲が盛んでない、
さとり世代は、「面倒臭い」が最上位概念にあがることが多い (さとり世代:盗んだバイクに乗って走り出さない若者たち より)
グローバル・アントルプレナーシップ・モニター:起業活動が国家経済に及ぼす影響について、各国家のデータを用いた実証研究日本を含めて50カ国が参加している
目的の一つは、各国の起業活動の水準を比較するための信頼できる指標の作成
研究によると、経済発展の段階が低い経済では企業への就職機会が少ないために 起業する傾向が強いが(生計確立型起業)、経済発展に伴い起業活動が低下する
(平成31年度 グローバル・スタートアップ・エコシステム連携強化事業 起業家精神に関する調査 より)
文献リスト:
1若者の起業意識について
〇 石黒順子,2015,「高校生の持つ起業家とベンチャー企業へのイメージ : 起業家教育の効果測定 」『Venture review 』(26):43-57(文献なし)
問題意識:どうしたら若者の起業家が増えるのか
調査方法:高校の中で、起業家を講師として起業家教育を行い、その課程の中で、アンケート調査を行う(調査母数172名、うち受講生22人それ以外は、起業家教育を行わなかった普通の学生)
調査結果:起業家教育を行ったところ、逆に忙しそうであるという理由で意欲が減衰した。しかし、友達との共同起業なら八割が起業しても良いと答えた。協力者を得ることで、問題を乗り越えられ、起業の成功確率を高められるのではないかと感じたようだ
石黒 順子 ,2019,「日本およびASEANの大学生にみる起業家的資質と起業意識 : GET2を用いた探索的調査結果の国際比較」
石黒 順子・大江 建
『Venture review 』(33):9-23
〇 石黒 順子,2020,「なぜ日本の若者は起業家を目指さないのか? : 高校生へのアンケート調査を踏まえて 」『現代経営経済研究』5(3):101-115(文献なし)
問題意識:どうして、若者の起業が少ないのか
先行研究:日本で企業活動が不活発なのは起業活動率を調べることで分かり日本は、算出している49か国のうち45位となっている
日本の70.9%は起業無縁層にいる(起業無縁層の定義:「私は、過去二年間に新しいビジネスを始めた人を個人的に知っている」「私は新しいビジネスを始めるために必要な知識、能力、経験を持っている」という質問にいずれも「いいえ」と回答した人)
調査結果:起業家は尊敬されており、良いキャリアだと考えられているが、いざ自分の問題となると、自己肯定感の低さ、起業した人の忙しさから、起業に対して敷居が高く感じられている
参考文献:高橋徳行,2013「明日の日本を担う人材を育成するための起業家教育」(http://www.rieti.go.jp/publications/dp/13j015.pdf)2020/7月21日確認できず
乾 彰夫,2006,「書評 本田由紀著『若者と仕事:「学校経由の就職」を超えて』」『社会科学研究』57(3・4):211-214
〇 上西充子,2009,「大学生の現状とキャリア形成支援」ミネルヴァ書房
小方直幸,2006,「<書評> 本田由紀[著]『若者と仕事: 「学校経由の就職」を超えて』」『教育社会学研究』78:349-351
須田直之,1993「起業家精神の研究と理論 : 地域開発の鍵」
『研究紀要』15(2):107-155
野長瀬裕二,2000,「若手起業家に関する研究」『関東学園大学経済学紀要』27(2):117-148(おそらく富山大学にあり)
〇 野長瀬 裕二,2002,地方都市における若者の進路選択と起業意識に関する研究『ベンチャーズ・レビュー 』(3):117-122(文献なし)
問題意識:なぜ地域に若手起業家の輩出が少ないのか
調査方法:大学、高校生にヒアリング(群馬県内、高校に関しては普通科2つ、実業科2つ高校生計729人大学に関しては計2校すべて国立工学計1061人)
調査結果:調査対象の50%はやりたい職業がない
進学校ほど、安定した職を求める
企業希望者の半数(12人/25人)は、自営業、経営者が親にいる、また、希望者の90%が、やりたい職業が明確
若手起業家を育てるシステムが必要(講座の解説、ベンチャー企業等への育成支援、学生と社会人のコミュニケーション強化)
原田曜平,2013,さとり世代:盗んだバイクに乗って走り出さない若者たち,KADOKAWA
問題意識:さとり世代とは何者なのか
調査方法:さとり世代と呼ばれている若者人数50人程度とミーティング形式で会話、本自体は、著者とさとり世代たちの対談形式のなっている
調査結果:さとり世代たちは、確かに消費が少ないが、コストパフォーマンス、思い出消費が多い、恋愛に淡泊といったところが見られる。理由は、生まれたときから大抵のものがそろっているから、日本が失われた20年で、消費がすくなっている状態で生まれたから無力感が備わっているのではないかとさとり世代自身が自己分析していた。
感想:また、目立ちたくない、最上位の思考として、面倒くさいが先立つらしく、「起業」という面倒くさい行動を取らないのではないだろうかと考えた
東出 風馬,2018,「若者(かれら)の時代 : 20代前後の若者のモチベーションの源泉や興味の方向を解剖する age 18 開発者・起業家 東出風馬氏 みんなが自分のプロジェクトを持って助け合って生きていく。そんな未来の働き方をつくりたい」東出 風馬・清瀬 一善・木原 昌子
『Works』23(5):36-39(文献依頼済み)
感想:使えなさそう、起業家がこういうことをしていると言うだけ(ITロボット)
藤田直子,2019,「 大学発ベンチャー企業の設立 Establishment of Venture Company at Akita Prefectural University」 藤田 直子・中村 保典 『 秋田県立大学ウェブジャーナルB(研究成果部門)= Akita prefectural University Web Journal B(Results of research)』 (6):174-178
堀田 友三郎,2006,「コミュニティビジネスと起業家育成教育--若者の就業意識調査から考察する」
『愛知産業大学紀要』 (14):63-68
〇本田由紀,2005,「若者と仕事ーー「学校経由の就職」を超えて」東京大学出版会
一章において、学校経由の就職の歴史とついて話した
2~5章では学校経由での就職の諸問題(フリーター、職場への不満)が職業教育の欠如、進路指導の不十分、非正規雇用の増加によって起きたとしている
六章では、打開策として、労働市場の自由化、職場体験の推進、生涯学習の奨励、キャリア教育があげられた
感想:日本において起業家が少ないことと関係があるように感じた
学校教育の中で、起業という選択肢がそもそも省かれている様に感じられた。
望月由紀,2018,「書評 乾彰夫・本田由紀・中村高康編『危機のなかの若者たち 教育とキャリアに関する5年間の追跡調査』 」『キャリアデザイン研究 = Journal of career design studies』14:197-200
山崎功一,2000,「高校生の進路決定におけるモラトリアムの消極的側面について」
山崎 功一・現代行動科学会誌編集委員会
『現代行動科学会誌 』 (16):12-18
Web:
中小企業白書(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/)2020/7/21確認
1章二節:中小企業の業況、売り上げは、リーマン・ショック後に大 きく落ち込み、その後は東日本大震災や2014年4月の消費税率引上げの影響でところどころで落ち 込みはあるものの、総じて緩やかな回復基調で推移してきた、2019年は、台風や米中貿易摩擦の影響で減少した
同三節:中小企業において、求人倍率は高止まり(2019年:中小企業8.6倍、大企業0.9倍)
働き方改革においては、小企業の三割が対応済みとする一方で、対応が困難とする企業も、小企業が多くなっている
同五節:新型コロナウイルスにおいて、テレワークは中小企業において少ない
四章二節:中小企業・小規模事業者 に期待される役割・機能を、 「①グローバル展開 をする企業(グローバル型)」、 「②サプライチェーンでの中核ポジションを確保する企業(サプライ チェーン型)」、「③地域資源の活用等により立地 地域外でも活動する企業(地域資源型)」、 「④地域の生活・コミュニティを下支えする企業(生活 インフラ関連型)」 の四つの類型に分類し、比べている。
1,2の方が従業員、労働生産性が高い
(https://www.rieti.go.jp/jp)
平成31年度 グローバル・スタートアップ・エコシステム連携強化事業 起業家精神に関する調査 (https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/main_01/press001/GSE2019_1.pdf)2020/08/25確認
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