テーマ 『読書』
問題意識
近年本を読む人が昔に比べて減ってきており、若者の「読書離れ」ならぬ「活字離れ」が進んでいる。しかし昔とは違って本を読まなくても情報はネットやテレビ、ラジオ等の媒体で入ってくるし、小説のような娯楽がなくとも映画やアニメ、ドラマといった映像や音声で物語は楽しむことが出来る。果たしてこのまま読書離れが加速していってもいいのだろうか。情報を入手する媒体がネットか本ではどのような違いがあるのだろうか。音声や映像ではなく活字で物語を楽しむことにはどのような価値があるのだろうか。私は読書がすごく好きである。だからこそ読書離れが進んでいる今読書の必要性、小説の必要性、活字の必要性を研究し訴えていきたい。
基礎概念
「若者の読書離れ」
若者は読書離れしているとの言説は,1980 年代までには常識化している。しかし,『読書世論調査』によると2005 年ごろまでは若者は読書離れしていなかった。
文献リスト
〈論文〉
・山崎晶子 著 / 2019年 / 言語資本の獲得と言語習慣ーフランス人エリートの語りからー年報社会学論集 / 32巻 107-118
・山梨あや 著 / 2001年 / 近代化と「読み」の変遷ー読書を通じた自己形成の問題 / 慶應義塾大学大学院研究科紀要 / 52巻52号 71-84
・清水一彦 著 / 2014年 / 「若者の読書離れ」という”常識”の構成と需要 / 出版研究 / 45巻 117-138
・荻原 桂子 / 2008年 / 読書教育と文学--他者へのまなざし / 九州女子大学紀要. 人文・社会科学編 / 九州女子大学,九州女子短期大学 編 / 45巻1号 121-130
〈書籍〉
・猪原敬介 著 /2016年3月31日 / 読書と言語能力 / 京都大学学術出版会
・黒古 一夫,山本 順一 著 / 2007年 / 読書と豊かな人間性 / 学文社
・天道佐津子 著 / 2011年 / 読書と豊かな人間性の育成 改訂版 / 青弓社
・東京都生活文化局 / 2010年 / 東京から「言葉の力」を再生する:「言葉の力」再生プロジェクト活動報告書 / 東京都生活文化局文化振興部企画調整課
人物
・高瀬裕人
専門分野:人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学、国語科教育、読むこと、読書、教育評価
主要著作:
・上田紋佳
認知と感情に関する研究を行っています。不安症やうつ病のメカニズムについて,認知心理学的アプローチ(主に,記憶,注意)によって検討しています。特に,不安とうつの合併における情報処理過程に関心があります。
幼児期・児童期の言語力の発達と読書に関する研究を行っています。特に,読む力が書く力を,書く力が読む力を互いに伸ばすという相互作用の発達にも関心があり, 書く力や読む力の発達的変化について,縦断研究によって検討しています。
量的データ
第56回学生生活実態調査 https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
調査実施時期
調査対象
回収数
調査方法
2020年10~11月(1963年より毎年秋に実施 ※未実施年あり)
全国の国公立および私立大学の学部学生
11,028(30大学 回収率32.6%)
Web調査(郵送またはメールで調査依頼し、Web上の画面から回答)
読書時間0分という学生が2012年から2016年にかけて急激に増えている。この時期にちょうどスマホが普及しだし、LINEが流行しだした頃なのでスマホと読書量にはかなりの相関関係があると考えられる。
質的データ
2001年12月 子供の読書活動推進に関する法律 制定
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/hourei/cont_001/001.htm
子どもの読書離れに対する懸念等を背景として作られた法律である。同法では,子どもが自主的に読書できるように読書環境の整備を進めることを目的として,国は「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を策定すること,地方自治体は国の計画や地域の状況を踏まえた推進計画の策定に努めること等を定めている。
http://www.nal-lib.jp/kai/v67/zahyo4.html
年表
調査計画
①調査対象:図書館
調査方法:アンケート
質問内容:利用年代の推移
②調査対象:大学生、社会人
調査方法:アンケート
質問内容:今と昔のそれぞれの読書量
読む本のジャンル
感想は書くのか
精神的に病むときはあるか、またそれはどんな時か
イライラしやすい方だと思うか(心理テスト的なのでもいい)
今の人生の満足度
スマホの利用時間
リンク
snsの利用率の推移
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html
ictサービスの利用動向
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252110.html
これまでの本屋大賞
https://www.hontai.or.jp/history/
活字離れの影響
https://www.homemate-research-bookstore.com/useful/12444_shopp_047/
キーワード
読書離れ、読書量、若者、活字離れ、言語力、