7月5日~6日の両日、広島県福山市で全剣連中央地区講習会に参加してきました。
昨年の久留米での講習会で変更になった全剣連居合の所作について、今回はその確認を主眼にして研鑽です。
新幹線福山駅に到着すると、すぐ北側に福山城があります。施設は整備されており夜はイベントと共にライトアップが為されて、とてもきれいなお城という感じでした。
講習会の会場は福山駅から4キロほど南の福山市総合体育館(エフピコ)でしたが、この地方の交通機関が判らなかったうえ、タクシーはインバウンドでつかまらないと思い、とりあえず市内バスに乗って会場に行くことにしました。たまたま、出発直前のバスに乗る事ができ一安心・・・社内を見回すと居合道の道具(刀袋)を抱えた乗客が何人か乗っており、後ろを見ると、これも偶然に熊本県のTU氏が既に乗車しており互いに挨拶してバスは発車しました。
会場に到着すると、昨年の久留米の体育館より少し狭い感じですが、まあ問題無いだろう・・・
むしろエアコンが少し温い感じで気になりました。
研修会の途中でスタッフから「会場のドアは開けたら締めて下さい・・・熱気が入りますので」という注意がありました。
ここは全館空調ではない施設の様ですね・・・
昨年の指導書を修正した新しいバージョンを受付の時に貰っていたので、講習会はそれに従って行っていきます。
前会長の草間先生がお二人の範士と共に、細かく修正された所作を解説なさっておられ、私もそれを聞きながら変更点を指導書のスペースに書き加えるなど、忘れないように努めました。範士の先生方も変更点を何度か確認しながらの演武となりましたが、特に、受け流し気味に構えることや、両手で真っ向切り下しの時は送り足になる・・・などの変更点を手足を少し動かしながら確認しました。
12本の講習が終わったら各々の段位に分かれ、さらに細かくグループ分けをして、講師の先生から修正箇所の実際の動きを勉強する講習に入りました。
私は七段のB班なので無津呂範士が講師となって、変更箇所について教えて頂きました。普段とは違う高段の先生に教わるというのも大切ですが、無津呂先生の講義は判りやすく、そして面白く学ぶことができました。大変ありがとうございます。
それらが終わって今度は古流の勉強会となり、各流派の古流の業を手刀で一緒に稽古するという、ちょっと変わった講習になりました。よく耳にする古流だと技前は知っているのですが、初めて見る流派の中には「よくそのような動きができるなぁ~」と感心するような所作もありました。
左が古流の勉強会で、全員で夢想神伝流の逆刀を稽古している様子です。
右は大分県の関口流の古流紹介で、いつも別府の稽古会でお会いする吉用先生が、参加者の前で演武の紹介をしているところです。大勢の中で関口流を抜く所作はとても素晴らしく、皆さんに一番見てもらえたのではないかという感じでした。
私は足を少し痛めていたので、古流勉強会は背後に立って見学となりましたが、それでも色々な演武を拝見できて勉強になりました。
講習会は土日の二日間でしたが、暑さと稽古の時間の長さで終了時刻頃は少々疲れ、汗もかいていたので晩御飯は福山駅近くのラーメン屋で、この地域の尾道ラーメンを食べに行きました。汗で塩分が消費されたためか、普段塩辛く感じるラーメンのスープがとてもおいしかったです。ついでに餃子も頼みましたが、これで千円以下になったのは最近の物価高から考えると少々ありがたかったです。翌日の日曜日は審判講習を行い、もう一度全剣連居合の復習をして終了し、また福山駅から博多に戻りました。