本日も盛況!

投稿日: 2020/10/11 3:46:37

稽古仲間が増えて、いつも使っている判田中学校の武道場が狭く感じます。

稽古開始の時は、女性メンバーが8名・・・これに対して男性は私を入れて2名だけです。

もはや、大分居合道同好会女子部の雰囲気が強くなってきました。

特に、女性陣は全員参加です!

その後、男性2名が遅れて参加し最終的に12名となり、お互いの間隔が気になるくらい手狭になってしまいました。

もっとも、刀を振って演武をしますから2mとは言わず、3m以上は間隔がとれているのでコロナ対策も万全です。

台風の余波で風も比較的吹いていて、それに換気扇を使用しているので屋外と変わらない環境になっています。

夢想神伝流も無双直伝英信流も、制定居合や古流は声を出しませんから口から飛沫も飛びません。

今日の稽古は、11月8日の団体対抗戦、昇級審査が中心で、基本稽古重視の練習となりました。

大分居合道同好会の稽古は別府の日曜稽古会と同様に、居合演武のための身体の使い方、手の内、刀の振り方・・・これに多くの時間を割きます。

幾ら技を抜いても、振るたびに身体がグラグラしたり、切り下ろした刀につられて身体が前傾、あるいは後傾したりするのでは安定しません。

2時間のほとんどは部分稽古です。

昔、といっても私が居合を始めた頃は、制定居合を1本目~10本目まで何度も振るだけで、それを当時の先生方が観て「ここは、こうする」と言うような指導でした。

しかし、別府稽古に参加してからは技を振っての修正では無く、技に共通する基本の手の内や刀の構え、ブレの抑制、重心、膝や足先、腰の捻り・・・

とにかく、動画では絶対に判らないような細かな点を修正し、それを制定に限らず、古流でも応用する・・・通用するように稽古をするようにしています。

演武をしたい方にとって、こうした稽古はつまらないと思うかもしれませんが、ここに居合の奥深さがあることを知りました。

切っ先が鞘から放たれる際、どの方向に向かって行くか・・・こうしたことも日曜稽古で学んだことを同門の会員に説明しながら行っています。

今日は入門して3回目の稽古の女性2名が参加していましたが、こういったことも技を覚える最初の段階で伝え、無駄の無い効率的な練習を取り入れています。

女性はこうした細かな所作を身につけるのが上手い・・・というか丁寧に刀を振り、スピードを気にしない点が習得の速さに繋がっているのでしょう。

それと、身体が柔らかいので足捌きなども無駄なく出来ています。

先日、初段をとったYさんは丁寧な動きを正確にトレース出来ているので、上段位の男性を指導する際の見本にさせてもらっています。

男性は刀を持つと、とにかくビュンビュン振ることに気持ちがいって丁寧さがなくなり、自分だけ気持ち良い居合になってしまって修正が大変です。

若い男性のKさんも体捌きや手の内、姿勢などをもう少し見直し、ゆっくり丁寧に振り、それが身についてスピードを付けた方が居合は遙かに良くなるでしょう。

年配の方も若手に負けないようにビュンビュン振ると、年齢で力が衰えているため刀を振る半径を小さくしないとスピードが出ません。

そうなると小さな居合演武になってしまい、年齢に相応しい重厚感というか威厳というゆとり・・・こういう感じが失われてしまうのです。

本当に居合道の演武は難しいですね。

こういう感想を持っている私も、日曜稽古に行けば東範士から「左手に力が入ってガチガチ・・・後ろに振り向く体捌きで腰が浮く、片手抜き打ちが良くない・・・」沢山の宿題をもらって帰ります。同門の新しい方に教えながら、日曜は同じように指導される、この繰り返しを毎週続けています。終わりは無いですね~