愛刀の調整
投稿日: 2016/10/08 8:43:23
もう20年ほど前、36歳の頃に作刀した2尺5寸5分の真剣が年齢を重ねるにつれ重く感じるようになりました。
そこで、思い切って調整をすることにしました。
調整はこの刀の作刀をお願いした濃州堂さんです。
今年は春先に模擬刀を発注して、その出来栄えがとても良かったので、今回も期待以上の仕上がりになって戻ってくると思っています。
でも、刀を自分の所から送り出すのは初めてで何かと心配。
ゆうパックの貴重品扱いにしました。
調整の際に刀の状態も一緒に見てもらえるといいな、と思っていたところ次の写真が送られてきました。
刀の手入れで目釘を外すことはできますが、緩んでガタが出るのが嫌なので居合用の真剣は滅多に柄を外しません。
そのため、作刀の頃とほとんど変わらない茎(なかご)の状態には少し驚きです。
今回は重量の軽減とは別に、長すぎる柄を少し短くしてもらいます。
送る前に柄の長さを測ったところ何と9寸1分もあり、男としては比較的手の小さな私は、とても長い柄を扱っていたことになります。
日曜日の別府稽古会の際、指導者の東範士から「少し柄が長いから、できれば調整した方がいいですね」とアドバイスを受けていました。
検討の結果、一般的な8寸5分にしてもらうようにしています。
今より約2㎝短くなるわけですが、本当はこれでもやや長く、ベストは8寸4分かなぁ?とか思っています。
さて、どのような状態で戻ってくるか楽しみです。
ちなみに、上記に加えて棟の一部に黒錆を除去、鍔も汗で錆が出ていますので掃除、以上で約70000円ほどになりました。
20年ぶりのドッグ入りということで、このくらいの費用は必要なのかもしれません。
鞘の漆の補修や鯉口は自分で修理していますが、今回は問題なさそうです。
仕上がりは11月末ごろかな?