昇級審査・伝達講習会

投稿日: 2017/09/25 13:49:50

大分県内に被害をもたらした台風18号が遠ざかり、9月18日の昇級審査は朝から快晴です。

今年から始まった三級審査、大分居合道同好会から3名(金池1名、判田2名)が受審に挑戦しました。

今までは9月と3月の年2回、いきなり一級から受審できていましたが、剣道と同様にまず三級を受けなくてはいけません。

合格すると半年後の3月に一級審査に臨むこととなり、2ヶ月後の5月が初段受験となってきます。

受審者のみならず、剣道連盟の居合道関係者も初めてなので戸惑いはありますが、三級は礼法がないことが特徴です。

自由三本で鞘付き木剣でもOK!、という感じで小学生以下でも安心・・・いや、年齢は関係ないですね。居合は老若男女無関係です。

ところで、その日の午前中は伝達講習会があり、今年は瀬山八段、高松八段の両先生が演武と解説を実施されました。

全体講習が終わると各段ごとにグループ分けして、無・初段は武道場、三段以上は体育館で稽古です。

私は六・七段のグループで、ここでは二人一組でお互いの技の確認、問題箇所は指摘をする方式での稽古となりました。

東範士が四・五段で行っていた基礎稽古とは異なり、全剣連居合を中心に技や理合いの研究と実施に主体が置かれていました。

午前中は時間が限られ、すぐに昼食休憩となりましたが、その間に三級審査が行われます。

受審者は10名・・・思ったより多くて安心しました。

以前の9月の一級審査では数名の頃があり、居合道人口の低下を危惧しました。

今回は受審者の3分の1が大分居合道同好会のメンバーであることは嬉しい限りです。

同好会以外では大分大学医学部の学生さんが5名受審に臨んでいたようです。学生居合が大分でも盛んになりそうです。

さて、実際に受審が始まると礼法は除外されているのにする方がいるなど、まだまだ要領に慣れません。

でも、すぐに対応されて審査がスタートです。

最初のグループが終わり、いよいよ判田道場の2名の審査が開始されました。

こうした門人の受審は見ているこちら側が緊張する感じで、”間違えないようにぃ~”と祈ったりするものです。

でも幸い大きなミスもなく,無事に演武は終了!

この状態なら三級は合格だろう・・・と思っているうちに最終組が終わり、いつもどおり全員が審査員の前に集められました。

「全員合格です」の声に私も安堵しました。これで居合道の第1歩が始まりましたね~

合格者は登録を済ませたら半年後の一級審査、その2ヶ月後の初段審査など、今後2年間は昇段などで毎年慌ただしくなってきます。

でも、居合道を継続するには自分自身の意欲が必要です。

初段、二段、三段と経過するうちに意気込みが薄れ、稽古から足が遠のき、いつの間にか稽古場に来なくなった人たちも数多く見てきました。

折角、自身で始めたことなので、行けるとこまで行ってみる、週1回の稽古でも”今日は休もうか・・・”などと思ったら、その前に稽古場に行って稽古をしてください。最初のうちは稽古量と比例して腕が上がります。見ていてドンドン上達するものです。

逆に、初心者が1~2週間でも稽古を休むと、おそらく同じくらい時間を遡った居合に戻ってしまいます。

初心者ほど稽古は休まずに週1~3回くらい継続して稽古することが上達には不可欠のようです。正しく稽古をすることが早く上達する秘訣と言っても過言ではありません。また練習しましょう!